勇者7
「さて、また来ましたね。次は二人ですか」
帝国十二覇人、破滅のピヨンダインと死病のカルディヒナ
魔人族の男性であるピヨンダインは破滅という力で体を構造から破壊させることができ、死病のカルディナは人族の女性で、その通りなの通り致死性の病を相手に処方できる力を持つ
その二人が同時にミミに向かって力を使う
だが
「光の前には全てが無駄なことです」
破壊されることも、病に侵されることもなかった
そして逆に
「アンチ」
闇の力が周囲を支配し、二人は一切動けず、力が使えなくなった
「バレット」
二人の頭を銃で撃ち抜くように、光の弾で撃ち抜くミミ
彼らの脳は洗脳されているわけでも操られているわけでもない
脳自体を改造されて意志を壊され、ただ言うことを聞くだけの人形と化している
それを脳に何の障害も残さず元通り治してしまうミミの力
彼女の光の力は悪意のある力で傷つけられた傷を、元の形に復元する力も擁している
「あれ、僕らいったい・・・」
「ピヨン、私達多分操られてたんだわ・・・。ねえあなた達勇者よね? 感謝するわ。本当にありがとう」
さらに二人を救い出せたミミとニニ
二人はお礼を言う十二覇人と別れ、城へと向かう
ピヨンダインの最後の記憶
それはプロフェッサーと名乗る男が来て、帝国がおかしな方向に舵を切り始めたところまで
そこからうっすらとした意識の中、まるで夢の中にいるかのような感覚だったらしい
そしてある時からぱたりと記憶は途絶えていた
「プロフェッサーですか。恐らくそれが今の魔王でしょう。他の復活魔王に比べて明らかに意志ある行動をしていますから」
城に侵入する二人
道中には人間を改造して作ったクリーチャーが大量に配置されていたのだが、なんと彼女たちはそのクリーチャーですら人間の姿へと戻していた
そんな人々を再び攫われないようニニが闇の力で包み込んで隠す
そして二人は王室へと辿りついた