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転生者23

「実は数週間前から異世界人の冒険者のみが消えるという事件が頻発していてね。他国でも異世界人が攫われるという事件が起きている。中には滅ぼされた国まであるそうなんだ。危険な仕事になるかもしれないから、断ってくれても構わない・・・」

「そんなのもちろん受けるに決まっていますわ!」

「ええ、危険だと分かっていても、困ってる人がいるなら見過ごせません」

 勇者二人は奮起してる

 もちろん私達もやる気満々だよ

「おお、ありがとう、本当にありがとう」

 王様の依頼を受けた私達は、ひとまずこの国にあるギルドへ行くことに

「では、頼んだよ勇者様!」

 漆黒の美しい翼をはためかせて王様は私達を見送ってくれた


 ギルドにつくと、獣人の大男たち五人に囲まれた

「くぉおらガキども! ここは冒険者ギルドだろうが! おこちゃま冒険ごっこが何の用だぁ!! あああん??」

 いやテンプレにもほどがあるのですが

「邪魔ですわ」

 突然前に出るタルニャ

 そして自分の三倍はあろうかと言う大男、ゴリラの獣人、大猿の獣人、ヒヒの獣人、チンパンジーの獣人、クモザルの獣人を盾で吹っ飛ばした

 立った一撃で全員が壁に叩きつけられてノックダウンしてしまう

「馬鹿だなあいつら、この子らどう見ても勇者じゃん。喧嘩売る方が間違ってる」

「確かに、よく見たら勇者の紋章付けてるじゃない」

 そう、私達がなぜすぐに勇者だと認められるか、その答えが各国の勇者にのみ与えられる、その国が発行した勇者の紋章つき木札

 これは魔法で作られているため、絶対に偽造ができない仕組みになっている

 一目見ただけで勇者だとわかるのだよお馬鹿さんたち

「取りあえず介抱だけしとくよ。フィオナちゃんたちは受付に行ってて」

「うん、ミア、ありがとう」

 私は完全に目を回している男どもを雑に肉球パンチで回復させていった

 中には腕の骨が砕けてぐにゃぐにゃになってるやつもいたけど、私の力はその程度簡単に治しちゃうのよ

 まだ目を覚まさない男どもの後始末をその場にいた人たちに任せて、私も受付へ向かった

「ようこそ勇者様! すでにレイブン王から通達は来ております。これが行方不明となった異世界人冒険者のリストです」

 おお、すでに資料が分かりやすくまとめられてて、しかも異世界人の情報もある

 いなくなったのはえっと、五人か

 五人とも別々の依頼でいなくなってる

 仲間もいたんだけど、彼らだけ戻ってきて、気づいたらいなくなったって状況か

 よし、まずは最初にいなくなったポーキーさんって男性がいたパーティーに話を聞いてみるかな。って感じで話はまとまったよ

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