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転生者21

 戻ってすぐに報告

 獣の魔王の復活と、その討伐に関する報告

「なんと、では討伐までしていただけたのですね! ああ、感謝に耐えません」

 レティアさんはふかぶかーーーとお辞儀をする

「こうしてはいられません! 国を挙げてお祝いをしなければ!」

「ちょ、大事に箸内で下さい。かつての魔王復活なんて市民が聞いたら」

 慌ててフィオナちゃんは止めに入った

「そ、それもそうですね。ではわたくしたちだけで祝杯をあげましょうか」

 レティアさんが通信魔法を使ってどこかへ連絡を取る

 そしてそれから十分くらい経ってから、この部屋にたくさんの食べ物と飲み物が運ばれてきた

「す、すごいですわ。わたくしの国にない食べ物ばかりですわ」

 タルニャ、そういえばこの子、あのスケルトンドラゴンの中でもそうだったんだけど、そうとう食べる子だ

 食いしん坊キャラだ

 あの小さな体のどこにあれだけの量が入るの?ってくらい食べる

 それがあの怪力に繋がってると考えると納得もできるわね

「さぁみなさん、遠慮せず食べてくださいな」

 目の前に用意されたたくさんの料理に全員が目をらんらんと輝かせる

 思わず涎が出そうになるのをこらえて、ちゃんとテーブルマナーを守りつつ食べ始めた

 タルニャは流石王族の血筋だけあって食べ方は綺麗。その速度と食べる量に目をつむれば、この中では一番きれいだね

 フィオナちゃんもかなり美しい食べ方

 さすがターナーさんに鍛えこまれてるだけある


 食後のデザートと紅茶をいただいてから小さな宴は終わった

 給仕の人達がタルニャがあまりにも食べるので驚いてたけど、レティアさんはニコニコ嬉しそうに眺めてた

「改めてお礼を言わせてください。この度は復活した魔王の討伐、ありがとうございました」

 レティアさんが再び深々―――と頭を下げる

「そんな、私達は当然のことをしたまでですから」

「そうですわ。勇者は皆さんを守るためにあるのですから」

 二人共、勇者っぷりが板についてていいね

「ところで勇者様方、この後はどちらへ向かわれるのですか?」

「隣国のバジュラス獣王国へ行こうと思っています」

「いいですね! バジュラスは姉妹国、あそこの王はレイブンというオオガラスの獣人で、わたくしの親戚です。非常におおらかで優しい方ですよ。きっと力になってくれるはずです」

「はい、ありがとうございましたレティア様」

 カシュバン王国での問題も解決し、意気揚々と隣国バジュラスへ

 ただ、ここで起こった問題が大問題だったのでございます

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