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転生者19

「結論から申し上げますと、魔王に関する情報はありません。しかしながら不思議な現象が起きているとの報告が上がっています」

「不思議な現象ですか?」

「はい、この街からニキロほど北に大きな木が前に生えている洞窟があるのですが、数日前からその洞窟の奥から光が漏れているとの報告があるのです。調査に向かわせたのですが、調査の時には光は出ないのです。その洞窟は、かつての獣人勇者ガルガンが、ビースティアという獣の魔王を最後に討ったと言われる洞窟でして、わたくしの情報網にも魔王の復活は届いております。この国の勇者は現在バジュラス獣王国の勇者との交流の最中でして・・・」

「そういうことなら任せてください!」

「ええ、そう言った事件を解決するのも勇者の仕事ですわ!」

「おお、ありがとうございます勇者フィオナ様! 勇者タルニャ様!」

 と言うわけで私達はそのたまに光るという洞窟へとやって来たわけなのですがね

 なんというか、洞窟と言うより崖に空いた穴だね

 大きなあなだけど奥行きはそこまでない

「光は、ないみたいだね」

「ちょっと見てみるわ」

 メアリーが魔法で周囲と洞窟内をサーチしてくれる

 この魔法は魔力などの形跡や痕跡を探せる魔法で、些細な痕跡でもメアリーほどの魔導士なら探せると思う

 それに私も能力で探して見てるし、ちょっとしたことでも見逃さないという自身があるのよ

「あ、あれ! なんか光ってる!」

「え、どこどこ?」

 メアリーにはその光が見えてるみたいだけど、私達には一切見えてない

「こっち!」

 洞窟の中へ走り出すメアリー

 私達も急いで後を追うけど、メアリーが洞窟に入ったとたん大爆発が起きた

「メ、メアリー!!!!」

 メアリーが吹き飛ばされて、洞窟の外に転がり出て来る

 た、大変! 全身が大やけどでただれてる!

「メアリー!今助けるから!」

 私は能力を使う

 肉球!

 ポフッとメアリーの体に触れると、あっという間に火傷が感知した

 我ながらすごい能力だと思う

「あ、エルヴィス! 見ちゃ駄目!」

 メアリーは服も焼けてなくなっちゃったので生まれたままの姿に

 すぐに空間収納から布を取り出して被せた

「みんなは待ってて! 私が見てくるから」

 私は素早く洞窟の中へ飛び込むと、奥に人影が見えた

 様々な獣の特徴が合わさったような男

 もしかして、あれが獣の魔王?


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