転生者14
すごいすごい、キラキラしてる！
現代でもここまで発展はしてないよ
夢の未来都市って感じ！
「ミア、ついたよ」
「んにゃ！ ありがとうフィオナちゃん」
城の前、そこにはたくさんの幽霊やゾンビといったアンデッドがいる
ゴースト、レイス、さらにはリッチなどといった上位アンデッドまで
そんな自我を取り戻し、人間と変わらない生活を取り戻したアンデッドたちの頂点にいるのがトガツメヒメ
二千年前の大英雄
「大英雄に会うなんて緊張するね」
「うん、僕も初めて会うよ」
大英雄なんてそうポンポンいるわけじゃないからね
大英雄の中でも一線を画し、世界でも尊敬されるトガツメヒメ
なんかそう考えると私も緊張してきちゃった
「その呪い、トガツメヒメ様への謁見ですねぇええ？」
「ひぃいいいいいいいいいいいいいい！！」
突然ぬっと目の前に現れた髪を振り乱した女性
怖い怖い怖い怖い
「失礼、驚かせてしまいましたねヒヒヒヒ」
この人驚かせるの楽しんでるわ
「わたくし姫のお付きであるアザンテと申します。こう見えて呪霊でございます」
見て分かるよそれは・・・
彼女は顔を隠していた前髪をすっとかき上げる
ええええええええ！！
ものすごい美人！！
「他に呪いを受けた方は？ いないようですね。では猫ちゃん、一緒に行きましょうか。他の方は部屋を用意しますのでそちらでお待ちください」
アザンテさん結構背が高くて、二メートル近くある
道中に話を聞いたんだけど、オークと人間の愛の子だったらしい
そう、この世界のオークはちゃんと亜人種として成り立ってて国もあるし、なんならオークの勇者だっている
人間の男性との恋愛の末に生まれたアザンテさん
そんな彼女が呪霊になった理由は、百五十年ほど前に盗賊によって殺されたから
両親もその時目の前で惨殺され、自分も抵抗しようとしたけど、無念にも殺されてしまった
その結果呪霊となって盗賊たちを呪い殺してしまったらしい
その後はサミダレの呪霊達に掴まり、自我を戻してもらったんだって
「わたくしの話はこれくらいで、この先にトガツメヒメ様がいらっしゃいます。気さくな方なので気軽に話してください。ではわたくしはこれで」
「ありがとうございます」
フィオナちゃんたちは横の部屋へ。私は奥の部屋へと入る
「ンオオオオオオ！！ にゃんこじゃ！ にゃんこがきおった！！」
突然私は何かに襲われた
