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転生者1

 さて、目的地も定まったから早速行こうってバステト様にお礼を言ってから立ち上がると

「ちょっと待てミア。これを渡しておく」

 バステト様が渡したのは金色の丸い玉

「何ですこれ?」

「わらわの神託を受けれるそれはそれはありがたーーーーい宝珠じゃ。ほれ、首にでも下げて置け」

 宝珠には紐が付いてて、ちょうど私が首から下げれるようになってる

「ミア可愛い」

「ありがとフィオナちゃん」

 うん、なんかおしゃれになった感じ

「これでわらわも退屈せず・・・ゴホン、性格にミアの行動が分かる。あ、最後に一つ教えて置くぞ。魔王は恐らく複数いる」

「ふ、複数!? 二人どころじゃないということですか?」

「わらわをもってして正確に分からんことから、多分何か得体のしれんモノがこの世界に紛れ込んでおる。重々注意せよ。まあ、あの力を持ったお主なら大丈夫じゃろうて」

「え?」

「それじゃあ、頑張っての。ちゃんと見守っておるからな」

 バステト様が優しく微笑んで見送ってくれる

 バスティアから出た私達は、バステト様が手配してくれた馬車に乗って、次なる目的地、カンバーニュの森へと旅立った

 

 旅立ってから半日が経過

 カンバーニュの森には原始的な生活をしている森エルフが住んでいるらしくて、よそ者を嫌うんだとか

 でもバステト様のことは崇めてるから、加護を受けてる私がいれば大丈夫

 森エルフの中には加護を見れる人がいるんだって

 そんな彼らが持っている鎧かぁ

 どんな鎧なんだろう?

 フィオナちゃんが強化されるってことは、ものすごい耐性が付いてるとか?

 ちょっと楽しみ

 なんて考えていると、突然馬車が急ブレーキをかけた

「御者さん、どうかしました?」

「これは駄目だ、巨木が道を塞いでるんだよ」

 御者のおじさんが指さすところに滅茶苦茶に大きな木が倒れてた

 これじゃあギガホースならともかく、この馬たちじゃ越えれない

 よし、ここは私が

「んにゃ! 任せて!」

 私ならこのくらいお茶の子チョチョイのちょいですよ

「妖術! 巨大化!」

 ふっふっふ、私の妖術もだいぶ板についてきたね

 巨大化は1分もたないけど、木をどかすくらいならすぐだからね

 木を前足でどけて、馬車が悠々通れるようになったよ

「ありがとう猫ちゃん」

 元に戻った私の頭を撫でる御者さん

 ああ、めっちゃうまいよこの人

 まあ問題もすぐ解決できたから、そのまままた馬車は走り出した

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