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帝国十二覇人6

「ついについについに! 完成したぞ! 我が最高の部隊! 帝国十二覇人!」

 白衣の女性の前に並ぶ十一人の男女

 一人いないのはもちろんアリュエナだ

 ただ操られていただけの彼らは、今はもう物言わぬ人形となり果てていた

 脳の一部を切り取られ、プロフェッサーの意のままに動く人形

「さて、これで大っぴらに動くことができるわけだが・・・。まずは僕の力を取り戻すことが先決だ。あの戦争で、僕は・・・。あいつら、絶対に・・・」

 プロフェッサーの過去に何があったかは分からないが、彼女は復讐のため動いているのは間違いない

「オプサリス。異世界人を連れて来い。さらに戦力を増強し、僕の力を回復させる。異世界人の力を取り込めば僕の力は取り戻せるんだ。見てろ、神々、そして忌々しい・・・」

 憎々し気にプロフェッサーは歯を食いしばる

 血がにじむほどに

「ラーナ・ラーナ。お前は周辺国の偵察だ。勇者共が動いているはずだ。常時僕に報告しろ。サンディエナはラーナについて行け。探知能力を使ってラーナのサポートだ」

 指示を受けた二人はスッとそのまま歩いて行った

「あとは、そうだな。クピト。お前はバステト神殿で女神の神託を探れ。お前なら簡単だろう」

 クピト・キュープス

 翼人族で、その白い翼はまるで天使のように美しい美男子

 彼はその場に馴染むという独特のスキルを持っており、どこだろうと馴染み溶け込むことができる

 精神系のスキルであるため、抵抗力や意志の強い者には効かないが、神託は全ての神殿に下される

 小さな神殿であれば簡単に侵入して神託を読めるだろう

 プロフェッサーはそのまま十二覇人の残りを見渡し、ふんと鼻息を吐くと十二覇人が待機している研究室を出た

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