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旅25

「はっ! 思考停止してました。あ、あの、本当に女神様、なのですか?」

「うむ、わらわは女神バステト。エジプト神にしてこの世界の管理者じゃ」

「えじぷと?」

「バステト様、この子達にエジプトなんてわかりませんよ」

「そうじゃったな。エジプトは気にするな。要はお前たちを見守る女神だと思ってくれていい」

「な、なら魔王を一緒に倒してくれるんですか?」

「それはできん。わらわが出来るのは加護を与えることくらいじゃ。そもそも元々わらわは地球という世界の女神じゃからな」

「そう、ですか・・・」

 そうなんだ、じゃあ女神様の力は借りれないのか

 やっぱり魔王は自分達で倒すしかない

「その代わりお前たちに加護を与えておる。のぉミア」

「はい! それはもう御贔屓にさせていただいて」

「なんじゃその気持ち悪い言い回しは」

「あ、つい」

 なんとなく出ちゃった

 でもバステト様にはよくしてもらってる

 一度ならず二度までも加護をくれたから、今の私は相当強いのです

「さて、お前たちには伝えておかねばならんことがいくつかある。まずひとつ目じゃが、魔王の居場所のことじゃ」

「分かるんですか!?」

「フフフ、わらわを誰だと思っておる。女神じゃ!」

「それで、どこなんですか!?」

「ふっふっふ、それはじゃな」

「それは?」

「全くわからん」

「バステト様!?」

「すまぬ、わらわの目をもってしてもなぜか居場所が掴めなんだ。せめてそのくらいの役には立とうと思ったのじゃが・・・」

 バステト様はそう言うと耳を垂らしてしょんぼりする

「まぁそれはともかく二つ目じゃ。これが重要なのじゃ」

「重要」

「うむ、十年くらい前に転生者をそっちに送っておる。ミアと同じく転生した者達じゃな。まあ猫になりたがったのはミアだけじゃったが、他の者は人間として転生しておる。ミアが生まれるより前に送っておるから今はフィオナと同じくらいの歳になっておるじゃろう。全員わらわの加護を持っておるし、人格も問題なしじゃ」

「それは強力な協力者ですね!」

「ミア、頭がオヤジ化しておらぬか?」

「あはい、すいません」

「謝る必要はない。わらわ結構好きじゃ。そして、最後の一つ。ここからさらに南東の方、ピトロ山の麓にある森、カンバーニュの森を目指すのじゃ。そこに勇者を強化してくれる鎧と、転生者が一人おる。まずはそこを目指せ」

「ありがとうございます女神様!」

「うむ、頑張っての」

 やっぱりバステト様はすごくいい女神様だ

 取りあえず目標が定まったね

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