旅19
翌日、招待されたユニさんの研究室で
「はい全部聞けました。さすがユニちゃん天才ですね。リピートアフターミー、ユニちゃん天才ですね」
「んにゃ、ユニちゃん天才ですね」
「オッケーオッケーナイス」
「いいから早く聞き出した情報を聞きたいんだけど。それと、なんかすごい臭いがするんだけど・・・」
「んあ? ああ、今日は消臭の香水つけてなかったやハハハ。まあそのうち慣れるって。たった十日ばかりお風呂に入ってないだけだからね」
「んげにゃ! 不潔」
「むー、情報聞きたいんでしょ! ほらこっち来て!」
うう、すごい臭いだよ
油と汗のような、チーズが腐ったかのような臭い?
香水は今持っていないらしく、これは我慢するしかないのか・・・
エルヴィス君えずいてるし
ともかく今は心を無にして行くしかない
彼女の研究室の奥にある部屋へ入る
「おーい、マーセル君や」
「は、はいぃいい! ユニ様!」
「もう一度聞くけど、魔王ってどんなの?」
「はい、あのにっくき魔王めは自らをドールズと名乗っていました」
「バグクイーンとの関係は?」
「関係は、無いと思います。ドールズは、彼女は、人間を人形のように操っていましたから、寄生虫を使って操っていたバグクイーンとは違います」
「だって。バグクイーンが蘇ったって聞いたけどどうやら違うみたいなのよねぇ。別の魔王、ドールズ・・・。別の魔王なんだけどさぁ、これおかしいのよね。ドールズって数百年前の文献でその魔王の名前があるのよ」
これは驚きの事態だった
まだ確認されてないけど、帝国からの情報でバグクイーンはいることは分かっている
それに加えて遥か昔の魔王ドールズとかいうのもいるってこと?
マーセルは会ってるって言ってるし・・・
「ではマーセル君、その他にドールズに協力している奴らの情報を教えて」
「それが僕以外皆無。僕かなり弱い部類ですから情報なんて教えてもらえてないんですよ」
「はい、これで情報全部。彼は魔王の名前以外なーんも知らないの」
「そうですすいません」
ずいぶん大人しく従順になったマーセルにも驚いたけど、やっぱり魔王がもう一人いるって言うのが衝撃すぎて、今のマーセルの様子は全く頭に入ってこなかった
ユニさんの臭いも気にならなくなるほどにね




