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猫になったよ1

 気づくとモフモフだった


 今から少し前のこと

 私は近所にある小さな山にいる猫たちに会いに来ていた

 ここの猫たちは地域猫と言って、地域の人達に飼われてるんだけど、ここの所その猫たちを虐待する変質者がいるらしくて、私はその見回りに来ていた

 この日はいつもまっさきに私に会いに来てくれるハチワレの子。私がミアと名付けた猫が見当たらなかったため、心配になって山の中を探し回っていたんだ

「おーいミアやーい」

 いつもなら呼べばすぐ来てくれるのに

 胸騒ぎがする

 とにかく名前を呼んで探していると、少し開けた場所に人影が見えた

 その人影は光る何かを持っていて、それを一心不乱に振り下ろしていた

「まさか・・・」

 すぐに駆け寄ってそいつに話しかけた

「何してんの!」

 そいつはゆっくりとこっちを振り向く

 見たことある顔だ

「た、たまきちゃん! グフフ、僕に会いに来てくれたの?」

「あんた、大学の」

 そいつは私と同じ大学に通っていた男だった

 しかもこいつ、私のストーカーをしてた男で、私に対しての接近禁止命令が出ている

 そしてこいつが振り下ろしていたのは小型のナイフで、振り下ろされていたのは

「ミア!!」

 私の可愛いミアだった

 血まみれで、すでにこと切れている

「そんな、ミア、なんで・・・。あんたなんでこんなことを! この子があんたに何かした!?」

「ぶ、ぶふふ、む、昔から猫をね、殺すと、気分が落ち着くんだ。そんなことよりたまきちゃん。ぼ、僕のことが、恋しくなったんだね」

「そんなわけないでしょ変態! あんたなんて大嫌い! こんなこと、私の、ミア・・・。警察に行くよ! あんたを捕まえてもらう!」

「そ、そんなぁ」

 私はミアの亡骸を抱えて、その場を後にしようとしたら、背中に鋭い痛みと燃え上がるような熱さが走った

 刺されたとすぐに気づいた

「あ、う」

「ぼ、僕だけを見てよたまきちゃん! ぼぼぼ僕は、君のことが好きなだけなのに!」

 男は倒れた私のお腹を、何度も、何度も、なんどもさした

 そこで意識がなくなった


 目を覚ますと猫の仮面をかぶった痴女が目の前にいた

「誰が痴女ぞ誰が」

「うわ、心ナチュラルに読まないでもらえます?」

「なんじゃ意外と驚かないのなぁ」

「いやテンプレすぎてなんか驚きにかけるというか、あでも結構驚いてはいますから」

「ふむ、まあいい。さて、おぬしが助けようとしてくれたこの子はの、わらわの眷属でなあ」

 ひょこりとミアが顔を出した

「ミア! 生きてたんだ」

「ナーン」

「まあ死んどるんじゃが」

「え」

「あいや死んだというより、肉体を失っただけじゃな。元々わらわの眷属じゃからして、肉体は飾りじゃ」

「そ、そうなんですか、よかった。あの、その前に、あなた誰です?」

「おおそうじゃった。わらわはバステト! かの有名な猫女神じゃ!」

 どうやっているのか、仮面がドヤ顔になっている

「聞いたことある! 確か、エジプトの」

「うむそうじゃ」

「実在してるんだ」

「まぁあまり干渉はせんな。てか論点はそこではない。この子をずっと可愛がってくれておったんじゃろう? その感謝としてお主に第二の生をくれてやろう」

「おおテンプレ」

「あのなぁお主、もう少し感動して欲しいもんじゃが」

 仮面が悲しそうな顔になる

「す、すいません。ちゃんと喜んでますから。それで、元の世界って多分無理ですよね?」

「話が早いの。そうじゃ、別世界で新たな体をな。本来ならマアトの羽で魂を測るんじゃが、お主のことはこの子から聞いた。なんと清らかな魂よ。そして気に入ったから、わらわの管理する世界でまた人間として」

「待ってください。生まれ変われるなら猫になりたいです!」

 仮面がきょとんとした顔になる

「ふうむ、別に構わんぞ」

「じゃあお願いします!」

「うむ、では新しい猫ライフを楽しむのじゃ。あ、この世界は魔物もおるから、わらわの加護を色々と与えておく。それと元々の性能もよくしておくぞ。そんじょそこらの魔物にも負けんほどにな」

「何から何までありがとうございます」

「ナーン」

「ふむ、この子がこちらこそありがとうと言っておる。ではまたの」

「はい!」

 バステト様が手を広げると、辺りが真っ白な光に包まれて何も見えなくなった


 そして冒頭に戻る

 私は綺麗な花畑の上に立っていて、近くにある川で姿を確認したというわけだ

 どうみても白猫です。自分のことながら可愛すぎて悶えてます

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