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こんなふうに、したい

お題:冷静と情熱の間にあるのは接吻

必須要素:コミケ

制限時間:15分


多分BL

 今回のコミケで得た物をホテルでチェックしていると、見慣れない小冊子が紛れ込んでいることに気づいた。どこかの特典だろうか?ためすつがめす眺めてみるものの、サークル名も値段も明記されていない上に、見慣れない絵だった。


 どこかで紛れ込んだのだろうか?そう思いながらも中身を見ると、オリジナルキャラによるキスイラスト集のようだった。キスをしている二人は同じ組み合わせで、双方男性。BLものか。俺男性向けエロを目的にしてたんだがな。

 セリフも何もなくただひたすらにバストアップで角度を変えたキスが描かれている。ただ、一応流れはあるらしく、最初は金髪キャラが嫌がっているようだったがしだいにおとなしくなてっていっていた。


 めくっていくと、ちょうど真ん中あたりの見開き2P分だけSSが掲載されていた。


 内容は、黒髪のキャラがキスの相手の金髪キャラとキスをしたいと考え、どうするべきかと思い悩み、実力行使に出るしかないと心を決めるというものだった。

 なるほど、その結果がさっきまでの絵か。


 そう思い次のページをめくると、最初のイラストの全身像バージョンがのっていた。


 おいおい、手の込んだ使いまわしだなとおもってぺらっと次をめくると、黒髪のキャラが背中に包丁を隠し持っているのが描かれている。

 金髪のキャラの驚いたような表情の絵の全身像では、腹部を貫かれ、その後は、前半の絵では見えなかった部位で非常にグロテスクな行為が行われていった。


 なんだかんだですべて見終わってしまった俺は「冷静と情熱の間にあるのは接吻」というタイトルのその本を、戦利品の最深部にしまいこんだ。

 棄ててしまうのは忍びないが、できればもう見たくない。俺はグロ耐性が低いんだ。


 なにより、おれが普段身につけている服装と、金髪キャラの服が似ているのも地味に来た。

 俺はそろそろ染め直そうと思っていたプリン頭をかいて、飲み物を買いにロビーに降りる。




 俺の後ろを、黒髪のよく知らない男がつけてきていたことなど、全く知る由もないままに。

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