殴り書きなプロローグ
ノリと勢いだけで書いた小説です。
暇つぶし程度にご利用下さい。
「あの、あのゆかりさん?何をしてらっしゃるので?」
カタカタカタカタカタカタッッ!!!
自室に戻ったら美少女が猛烈な勢いでキーボード操作してた。PCの画面には恐らく株価と別のモニターに企業の業績その他もろもろが表示されてる。
部屋の電気も付けず、無表情でキーボードを連打されると幾ら美少女でも流石に怖い。画面に映し出されてる株価がそれに拍車をかけてる。
でもさ。怖いけど見ちゃうよね。だって可愛いし。
「おかえり。もう少しで終わるから待ってて」
「え~と。何が終わるの?」
カタカタカタカタカタカタッッ!!!
質問はスルーされてしまった。正直何やってるのか凄く怖い。恐ろしい。でも聞ける雰囲気じゃないし・・・とりあえずゆかりが何をやっているのか考えない事にして部屋着に着替えながらゆかりを見つめた。
じ~~~~~。 ゆかりの髪触りたい。
椎名縁儚げな雰囲気と人を寄せ付けない冷たい瞳。本人曰く気合入れてるらしいセミロングの黒髪はどうみてもざんばらにしか見えない。でも大好き。服装もパーカーとジーパンなので色気の欠片も無いのだが、何故か妙に艶やかで色気が出てるのはやっぱり僕の好みだからそう感じるのだろうか?
髪を時折かきあげちらりと覗くうなじに思わずドキドキ。ついでに見やすい位置にてくてく。
彼女を一言で表すのならドクデレである。私が毒しちゃうくらいデレてるよ~♪って感じ。このドクデレ度が限界までステ振りされてるので正直ゆかりが何かしだすと恐ろしい。ちなみに止める勇気は無い。
後、たぶんなにやらかしても許すと思う。だって彼女だからね。 そんな事よりもじーっと見つめてて沸々と欲求が湧き上がる。
良いなぁ。ゆかりの髪触りたいなぁ。
「・・・後で触らさせてあげる」
「やった」
思わずガッツポーズ。見つめてるのに気づかれてたとか以心伝心?とかどうでもいい。ゆかりの髪に触れる!!今重要なのはそれだけである。
どうしようなでなでしよっか?それとも頬ずり?うむぅ~。りょうほう?そうだ!!両方やろう。思う存分ゆかりの髪を愛でるんだ!!
心の中で固く固く誓った。そうなるとゆかりの作業がいつ終わるのか気になる。まだかな。まだかな。
カタカタカタカタカッタ!!
「終わったよ。おいで」
「わん!!」
隣に座ってゆかりの髪を触る。
なでなでなでなでなでなでなで~
恍惚な表情で美少女の髪を触る男子高校生とほんのり頬を赤らめながら幸せそうに目を細め、されるがままになってる美少女。正直大丈夫かって感じの絵ずらかもしれない。でも僕達はこれで良いのだ。
「ところで何してたの?」
「資金調達。株で一稼ぎしてた」
うん?しきんちょうたつ?株で?
「ゆ、ゆかり株とか出来たんだ」
「出来ないよ」
うむむ?
「株式市場をハッキングして、怪しまれない程度に稼いだ」
えっと。
「ゆかりの髪はいつも最高だよねー」
「気合入れてるから」
聞かなかった事にしよ。。。
不定期更新です。
更新は筆者の気分次第になります。
予めご容赦ください。