導入
人体変異症。通称モンスター病に世界は蝕まれ、もともと歪だった世界はその形をより一層歪ませた。
この感染症には3つのフェイズがあり感染から発症までの期間は人により大きく異なり一定のパターンは見られない
フェイズ1では大幅な食欲の増加、そして経口、空気、接触あらゆる経路で人体に感染する。
不定期間を経てとフェイズ2へと移行、フェイズ2初期段階が進むにつれ感染者は慢性的な疲れを覚え始め対外的な活動を避けるようになる
中期では対象は1日の半分を時間を寝て過ごす様になり、終期では目覚める事はなくなる
終期の感染者は「蛹」と呼ばれ肌は固く、乾いた状態になり体内では蝶の変態に似た変化が起き一部の内臓を残してドロドロになり新しい体を形作り始める。
感染者の体格で前後するがおおよそ1週間から2週間でフェイズ3へと移行する。
フェイズ3への移行は瞬間的であり蛹化した体からの脱皮で行われる、変異後の体に共通点は一切なく想像上の生き物から実在の動物から多岐に及ぶ。
フェイズ3に移行した時点で感染者の周囲への感染能力は失われるが残された「殻」には感染能力がある。
この時点で感染者には感染前の記憶はなくなり基本的に会話能力は失われる *会話に成功した例も極僅かに確認されている
感染者の暴力性は大きく増加し、人を襲う様になる。
フェイズ3の感染者は容姿の差異に関わらずお互いを襲う事はなくコミュニティを形成するようになる *例外あり
「先生、そろそろ着きますよ」
車の後部座席に揺られながら人体変異症についての手記を読んでいた私は
促され手記を鞄にしまい顔を上げ返答する
初めまして、作者のゴリラです。
まずは読んでいただきありがとうございます
何分物書きなんて初めての経験なので読みにくい所も多々あると思いますがこれから先付き合っていただければ幸いです
投稿ペースは最低でも1週間に1話は上げたいと思ってます