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「イテテッ、なんか頭がいて〜な」
「気のせいじゃないか?」
「なんか腹もいてーし」
「俺が知るか」
腹はもちろん俺が気絶させる時に殴ったし、結局朝まで寝てるので頭を叩きもしたが…
「しかも、記憶が無いんだなー。昨日って何かあったっけ?」
「さあな」
「てか、カナミちゃん は?」
「隣の部屋だよ。ちなみに、ここは宿だぞ」
と、的外れなとこを探す スザカ にいう
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「おっはよー!ゲンキ!!」
「………」
「おはよ〜、カナミちゃん!!」
「あんたもおはよー、スザカ!」
「あんたも…」
「………」
スタスタ
「ちょっと ゲンキ!」
「………」
スタスタ
「ね〜、カナミちゃ」
「ゲンキ!!」
スタスタ
「ん〜〜〜〜〜〜!!」
「…あれ?どちら様??」
「……………」
あ、やりすぎた。今何か凄い破壊音が聞こえたぞ。
「ちょっ、冗談だってば」
「………」
「カナミ?」
「………」
「おーい」
「………グスッ」
やばい、泣いてる!
「お前、ゲンキ!いくらなんでも泣かすことは」
「まさか泣くとは思わなかったんだよ!すまない カナミ、俺が悪かった」
「………ズズッ」
「か、カナミちゃん、笑顔笑顔」
「そうだぞ カナミ。笑顔は世界を救うぞ!」
「え、マジで!?」
「お前が食いついてどうする!!」
「いやすまん。ただそうなると…」
スザカ は自分の世界に入ってしまった
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俺が無視してた理由
それは昨日に遡る
真夜中
ピロリン♫
スマホが鳴る。
手に持つ
カナミ からメール
置く
鳴る
持つ
置く
鳴る持つ置く鳴る持つ置く鳴る持つ置く鳴る持つ置く鳴る持つ置く鳴る持つ置く鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る鳴る…………
電源を切る
朝起きたら五百件
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まあ、嘘泣きだろう
カナミ の泣きには
猛ダッシュで反対方向に行き
森の中で泣く
が特徴で、スザカ がいるからうまく活用して俺を苦しませようとしてるのだろう
俺はその利用されてる スザカ に任せて、俺は前に進むことにした
片っ端から潰して行けば、あっちにはスライムしか来ないはず
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まあ数時間経てば追いつくだろう、と思ってたが、まさか宿に着くまで追いつかなかったとは…
いや、追いついてるのは知っている
だって、スマホには探知機能があるから
しかし、あいつらは知らないだろうし面倒なので、俺は今日狩ったスライムとドラゴンの素材を売り、宿にチェックインした
ステータスを確認しよう
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使用者:ゲンキ
HP:1000000/1000000
MP:無限
必殺技:(未設定)
Level:60
パーティ:カナミ Level?(不可視)/スザカ Level 19
パーティ所持金:ゲンキ 509990z/スザカ 10000z/カナミ 75390z
所持品:スマホ・テントセット×3・光の剣・紫龍の杖・スライムの加護剣
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道中で馬鹿強いドラゴンが出てきたが、あれは一体?それになんか《紫龍の杖》ってのも出たし…
てか、これって魔法専門のやつしか使えない言って出てるし…
あ、いたよ。魔法専門のやつ
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なんとか追いついたのに、振り向きもしない ゲンキ に石を投げてやろうか?
確かに昨日はメールしすぎたのはもうしはけなったとは思ってるよ。本当だよ
でも無視することはないじゃ無いのよ!
石を投げてやろうか?
「い、石はマズイよ!カナミちゃん」
「じゃああんたやる?」
「反撃が怖いから嫌だよ、おいらは!」
「意気地なし」
「そんなー!」
崩れ落ちた スザカ から目を離すと、さっきまでの位置に ゲンキ はいなかった
「お前ら、何やってるんだよ?」
後ろを振り返ると、そこには ゲンキ がいた
「いつからいたのよ!?」
「今さっき」
「どうして分かったのよ!」
「いや丸分かりだろ」
「…いつから気付いてたのよ」
「最初っから」
と ゲンキ はスマホの画面を見せた
映っているのは地図と、三つの点だ
ちょうど私たちがいる位置で