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気まぐれで決められた最強勇者と異世界事情  作者: ヨベ キラセス
第一章 はじまりの旅
4/72

 おいらは今日、決闘をするぞ!


 そう決めてやつの元に行く


 今日こそ奴を倒し、カナミちゃん にいいとこ見せるのだ


 毎回惨敗だけども、今日は小細工こみで行ってやる


 この小細工ならおいらは勝てるさ、きっと



「頼も〜!」

「おおよく来たな、入れよ」

「勝負だ!」

「…いい加減こりろよ」

「いいや、勝負だ!」

「…………」


「じゃあ、勝ったらゆうこと聞けよ」

「もちろんだ!」


 珍しく、敵視してる『ゲンキ』は条件付きできた



 まあ、今日こそ勝つからいいけどな



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「いいか、一回勝負だぞ」

「降参するまでの、だろ」

「もちろんだ!」


 ため息まじりに審判の カナミ が合図を出す


「では、レディー、ゴー!」


 おいらは颯爽と前に出た


 ゲンキ の手順は熟知している


 突進するおいらのパンチをかわし、カウンターを決めてくる


 でも、おいらはかわされる前に



 前で手を叩いた



 あるとこの戦い方で《猫騙し》というそれは、相手をビビらせてカウンターを打つやり方だ


 案の定、ひるんだ


「ゲンキ、おいらの勝ちだーーーーーー!」



 顎にヒット



 したが、激痛はおいらに来た



 _________________________________



 なるほど、そういうことか



 ひるんでしまった俺は、今までならカウンター負けだった


 しかし、今は違う



 俺は強靭きょうじんな肉体になったのだろう



 俺は今まで、親友に使ったことはなかったが、絞め技を使った



「まだやるか、『スザカ』」



 もちろん、俺の勝ち



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあ、約束を守ってもらおうか」

「男に…ゴフッ……二言など…ゴフッ……ない」


 もうダメそうだな、こいつ


「俺と世界を救わないか?」


「…話を聞きましょうか」

 《勇者》か《その仲間》になりたがってた スザカ には、咳が止まるほどに食いついてきた



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「…まあ、信じよう」

「じゃあ一緒に」

「行きま」

「せん!」

「…割り込んでくるなよ、カナミ」


 さっきまで空気のようにしか捉えてなかった カナミ が、割り込んできた


「だって、危ないじゃない!死ぬかもしれないのよ!!」

「わかってないな〜、カナミ は」

「そうそう」

「そんなの絶対、オジさん怒るよ!」



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「いいんじゃね、うちが平和になって」

「オジさん!?」

「「ヤッター!!」」


 俺たちは明日にでも出発しようと走った


「ゲンキ、ちょっとこっちに来い」

「なに?」

 俺は反転して、オジさんについてった



「お前を拾った時な、落ちてたものだ」

 と、四角く薄いものをもらった

「何これ?」

「さあ…しかし、トリセツがあるから読め!」

「またトリセツ〜」


 と、渡された


「俺にはさっぱりの字だが、お前なら」

「確かに読めるよ」

「…そうか、それならいい。用意しに戻りな。それは旅立ち祝いとして持ってけ」

「ありがとう、オジさん!」




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 あくる日


「よし、しゅっぱ〜つ!」

「…っておい!?何ついてきてんだよ!!」

「…ダ・メ?」

「ダ・メ・ダ!ってか、可愛くね〜し…」



 シュイッ


 グイッ



 片方は スザカ の剣、片方は カナミ の杖


 ちなみにそれは、俺が昨日回収した物だ



「どこが可愛くないか」

「三十行で言いなさい」

「…一行の文字数は」

「「無限!!」」


 なぜか スザカ まで怒るので困る

「…いいのかよ、スザカ」



「俺が守る!」


「素敵〜!!」



 聞く相手間違えたかな?



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 試行錯誤を繰り返し、あの四角く薄いものは『スマートフォン』と言う《携帯電話》の部類ということがわかった。


 《液晶パネル》というものを操作して、《画面》という…


 以下割愛



 それをいじってると、当然二人が興味を示す



 俺は同じものをペンダントで作った



 はしゃぐ彼らに説明する



 俺が初めて操作した時の心情は、言わなくていいだろう



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 魔物討伐、初戦はスライム、次戦からスライム、スライム、スライム、スライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムスライムドラゴン



 あれ?

『スライム』の次『ドラゴン』って強すぎないか?


 まあ、倒せたけど

 しかし、なんか俺しか戦ってないような?



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 テントセットは用意してたが、その前に街に着いた


 まさかここまで森のままで、スライムのオンパレードとは…



 宿には泊まった



 言い忘れていたが、なぜか昨日スマホに『収納』や『プロフィール』のアプリがあった



 プロフィールを確認する


 ---------------------------------------------------------


 使用者:ゲンキ


 HP:1000000/1000000


 MP:無限


 必殺技:(未設定)


 Level :50


 パーティ:カナミ Level?(不可視)/スザカ Level?(不可視)


 パーティ所持金:ゲンキ10000z+スザカ0z+カナミ53000z+モンスタードロップ100000z=1630000z


 所持品:・スマホ ・テントセット×3 ・武器 ・ドロップ品×28



 ---------------------------------------------------------



「って、おい!レベル不可視すんなよ!!」


「「ゲンキ のレベルが高すぎるからだよ!」」


 そりゃごもっとも



 _________________________________



「ええっと、一人一室でいいか?」

「え〜!安くなるし一緒でいいじゃない!!」

「だって、一室10zだしさ」

「10zで何個お菓子が買えるか」

「二部屋借ります」

「ゲンキ!!」

「お前はそっちの鍵使えよ」

「む〜」

「…あの〜、おいらは?」

「ねーよ」

「なんで!?」

「所持金0zじゃんか」

「なあ、仲間思いに」

「テント貸すよ」

「鬼ー!」

 すると、顔をゆがませて

「じ、じゃあ カナミちゃん とい…」


 ゴスッ


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあ、おやすみ」

「ゲンキ のバカ…」


 何不機嫌になってんだよ


 そう考えながら、気絶する スザカ をいやいや引きずって俺の部屋に連れてった

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