表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれで決められた最強勇者と異世界事情  作者: ヨベ キラセス
第三章 闘技の裏側事情
14/72

「やあ、お久〜」

「…何の用だ?」

「つれないね〜。折り入って頼みたいことあるんだ〜」

「…ふん、悪魔風情が」

「いやいや、俺様だって立派な人間だよ〜」

「…あいつらの手伝ってれば同じこと」

「そんなにきらい?」

「…別に……それより何だ、用とは?」

「おっ、さっすが《ゴタゴタ好きの『ザイガ』》だね」

「…関係ない」

「君にさ、参加して欲しいイベントがあるんだ〜」

「…殺しは?」

「するする、確実に一人殺していいやついる〜」

「…詳しく聞こうか」

「《鋼鉄の殺人鬼》の名も伊達じゃないね〜」


 そう、こいつは普段は素っ気なく、めんどくさがりだが、人殺しの依頼は無表情ながら、内心喜んで引き受ける


「…どいつを殺せばいい? キゼ……」


 _________________________________


「なあ〜、出ようぜ〜」

「い・や・だ!」

「そんなつれね〜こと言うなよ〜」

「いんじゃないの? やんなさいよ」

「うるせー、ジェニー食い!」

「じ、ジェニー食い…」

「ちょ、酷いわよ ゲンキ!マッキーこんなに固ま––––」

「お前はご飯盗み食いだ!」

「酷い〜!」


 俺はどうしても嫌な理由は、嫌な予感がするからだ

 何かやばいことに突っ込みそうだし、どう考えても嫌だ!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 戻って朝


 俺たちは今、《タマガタチ》から結構離れたところ《スタイベージ》って言う、闘いの本場にいる


 俺らはそこの宿で三部屋借りて、一泊していた


 そんな朝、あるチラシが落ちていたのを、不幸にも スザカ が拾う


『第五十三回

 スタイベージ最強決定戦』


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「俺は走ったりするのが苦手なんだ…」

「嘘だ! そんなもんないぞ!!」

「おれ、体調が悪いんだ…」

「スッゲー、ピンピンしてるぞ!」

「…俺は……」


 ポムッ


「諦めなさいな」


 そんな悲しいこと言うなよ、カナミ


 _________________________________


「エントリーは二人で…」

「はい、お願いします!」

「相棒さんは?」

「…いいです……」


 意気消沈


「では説明します。この大会では基本、ギブアップしない限り、殺しありです」

「…ギ––––」

「で、続きをお願いします!」

「…でして、殺さなくても勝利は目に見えてれば止めることもありです。あと、降参しない限り、チームが揃わなくても続行出来ます」

「な! 決勝まで休んでてもいいからさ」

「…ならいい」

「…話を続けます。武器は自由です。健闘を祈ります」

「…つまり、『何してでも勝てばいい』か?」

「はい。この試合は反則自体ないですから」


 良からぬ予感は当たったようだ


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「まあ、エントリーしたからには手伝うさ」

「そりゃ助かるよ!」


 いくら親友でも、呆れるぞ!


「ようし、血祭りには何人必要かな〜」


 …いくらなんでも、親友やめるぞ


「負けないわよ!」

「勝つのは私たち!」

「…お前らも出るのかよ」


 物好きと言うか、なんと言うか…



 ゾクッ!


「!?」


 今何か嫌な感覚が…


 俺は走った


「あ、ゲンキ!」

「何処行くのよ〜、ゲンキ〜」

「ちょっとトイレ!」


 追ってみたが、結果として見つけられなかった


 _________________________________


 さすが、依頼するほどのことはある

 この俺の【アビリティ:気配】に気付くとは…


 殺し甲斐がある


 ツウッ…


(!?)


 俺は肩から血が流れているのに気付いた


 いつだ!?

 いくらなんでも気付かないはずがない


「…『ゲンキ』、面白くなって来た」


 俺はあの武器を磨き直すことにした

 こんな刃こぼれだらけでは勝てないだろう


「…殺すのが楽しみだ」


 _________________________________


 俺は今、外にいる


 ウルフ討伐だ

 言うまでもなく、また依頼だ


 ついでに マキ も連れてきた


「ってことで、こいつらを操ってみろ」

「…あんた、いきなり何?」

「出るんだろう? だったら勝てるようにレベル上げるべきだ」

「正論ね」


 その後数時間、マキ はハープを弾き続けた


 ウルフは踊り出した


 危うく俺までやりそうになっていた


 そして、ハープでの攻撃方法が考え出た


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 朝は早かった


 よく眠ってた二人はピンピンして、俺たちは歩き回らせられた


 マキ も何故か元気だった


 まさかハープに何か秘密が!?


 と聞いてみたら、【アビリティ:完全処置】(回復は必須と思い、俺がわざと大怪我したのを治させて覚えさせた)を使っただけだった


 そんな効果があったのか。これで毎日安心だ!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「では、第一回戦を始めます」


 俺たちは今、リングの上にいる


 ってか、リング!?

 何故そんな名なんだ!?


「はっはっは! お前らなど、一捻りだ!!」

「こっ、こいつは!」

「ああ、こいつは!」


 図太い声

 平均ぐらいの大人の体型

 年齢は30代前後

 中肉中腹


 スッゲー普通で、スッゲー弱そうだ…



 あっさり勝った(スザカ 一人)あと、見回ってたら、ほぼそんな体型ばっかだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ