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…それから三十分
「…はあ、はあ、はあ、はあ…」
「…ぜえ、ぜえ、ぜえ、ぜえ…」
「…はあ、はあ…終わり、だ!!」
消耗しきったあいつに強力の一撃をくらわす
「ゴハッ…」
腹に見事命中!
「…くっ…貴様、名は……?」
「おいらは スザカ だ」
「…そうか…この《強固の『ガイザ』》を討ち取った名、忘れ…ん」
カイザ は息絶えた
てか、キャラがブレてねーか?
「あ〜あ、あと三人か〜」
そう言いながら、ドロップ品《回復薬》を飲んだ
「さてと、そこの二人も出てこいよ! まとめて相手してやるから!!」
柱の影に隠れてた二人が姿を現す
「「我らは親衛隊の」」
「バカコンビ?」
「「そう、バカコン…て、違うわ!!」」
息ぴったりだな〜
「「我らが親衛隊の」」
「カイカ!」
「キオキ!!」
「スザカ!!!」
「「お前は入ってくるな!」」
いいとおもってんだけどな〜
「とにかく!」
「お前を!」
「「討ち取ってやる!!」」
「行くぞ、相棒!!」(by スザカ)
「「おう! …って、こっちのセリフを取るな!!」」
いやいや、だったら誰が言う予定だよ!?
どう考えても同時だろ…
おいらは久々に多く、ため息を吐きそうだ
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少し戻って、倉庫
「お友達も一緒かい? よかったね〜、友達できて…死ぬ前に、ね!」
「…ハープを返して!」
「おいおい、それはまたつれないね〜」
「いいから返しなさいよ!!」
「おやおや、友達がこんなにも甘々さんだとはね〜。いいね〜、死ぬ方がマシなほどの遊びができそうな体型してるね〜……一発、どうよ?」
「「お断りよ!!」」
「あはは、冗談冗談。俺は興味一切ないからね〜、そういうチンピラのすることは」
「「…………」」
相手の行動がさっぱり読めない
捕まえようと倒そうと、さっきの時点で出来たこと
しかし、あえてこいつは話してきた
意図は、なんだ?
「…そうだな〜、ハープを返してやってもいいよ」
「「…………!?」」
「そう身構えないでよ。さみしいな〜……ここの奴らの情報もくれてやるよ?」
「…情報はいらないわ。ハープは返して!」
「そうよ、返しなさい!」
「…本当につれないね〜。わかった。じゃあさ、条件づきで返そう! そちらにとっても悪い話じゃないよ」
「「…………」」
嘘だ
こちらにも利益がある話なんて––––
「俺らのボスの愛刀《鬼刃》をこちらにくれる? そしたら脱出経路だって教えるよ。そっちはボスの首を、こっちはボスの愛刀を。悪くないでしょう?」
「…その《鬼刃》ってやつで私らを切ったり」
「しないしない、断じてしない! 慣れてない道具での戦いは死と隣り合わせだし、前の スザカ? って言う男一人に素手でコテンパンだったのに、その上もっと強そうな彼も入れて四人と戦いたくはないよ! 武器が手元にくるってことは、打ち倒した証拠じゃん!!」
まあ、それもそうか
「…いいけど、あんたは裏切る形になるのよ」
「そこは何とか誤魔化すさ」
「…出来そうね」
「契約成立、かな?」
「…いいわ。あえてのってあげます」
「いいね〜、その息だよ! あと、雑魚は俺で始末しといたから、ボスのとこまではあまり強いのは来ないから。よろしく!」
「ちょっ、あんた! どこ行くのよ!!」
「ハープを取りに、だよ!」
そういって、キゼ は走って出て行った
「「…はー」」
後で ゲンキ になんか言われそう…
そう思い、頭が痛くなるのを我慢して、私達は彼の行為が無駄になる【アビリティ:転移】を使った
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同時刻 大広間
「く、くそッ…」
「無念、なり…」
あっけね〜ほど早く終わった
まだたったの五分だぞ!?
しかも二人掛かりでこれって…
いや、あり得る
ステータスを確認した
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使用者:スザカ
HP:7209/10000
MP:1809/4000
必殺技:(未設定)
Level :86
パーティ:カナミ Level61/マキ Level57/ゲンキ Level91
パーティ所持金:ゲンキ1000000z+スザカ100000z+カナミ260000z+モンスタードロップ7200000z
所持品:・スマホ ・壊れた武器×3・回復薬×65
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まあまあか
相手は
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過去履歴
カイザ Level80
カイカ Level78
キオキ Level78
雑魚兵 Level53 ×52
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カイザ の時には既に80オーバーだったから勝てたのだろう
あと、ゲンキ とは絶交だ!
そう思いながら、【アビリティ:転移】を使った
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「…ブエックション!」
なんだ? 風邪ひいたか??
てか、ここ寒いな〜
同時刻 通路
誰もいないことから、なんかさみしくなってきた
「誰かいないか〜! さみしくてしにそうだ〜!!」
当然返事はない
もっと奥か
「…面倒だ。【転移】!」
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「…よっと」
奥にはいった
もう目と鼻の先には門があった
「…よし! 気合い入れますか!!」
スー、ハー、スー、ハー…
「…よし!」
ガチャッ
「タノモー」
「…ゴキブリか?」
失敬な! 俺にはちゃんと名前が…
「御託はいい」
「あれ? 喋ってた??」
「ベラベラな」
やっべ〜!あいつのがうつってる
「この愛刀《鬼刃》のサビにしてやるわ!」
「だったらこの《光の剣》のサビにしてやる!」
「…真似するでない!」
「マネってか、その言葉がかっこいいと使ってしまうのが癖で」
「それはそれで嬉しいが…行くぞ!」
「バッチ来い!!」