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気まぐれで決められた最強勇者と異世界事情  作者: ヨベ キラセス
第二章 神の子事情
10/72

「いたか!?」

「ダメだ! どこにもいねー!!」


 これでもう二時間ぐらい経った



 遠くへ逃げた…は無いだろう


 少年達はともかく、あの少女は無いだろう。何故なら…


「俺は一度アジトに戻る。あと任せていいか?」

「もちろんすよ、キゼさん! 任せてください!!」

「…ありがとよ」


 俺は急ぎ、アジトに戻った


 _________________________________


「目標地点、デッドリー内部、トイレに到着っと」


 俺は何故か適当なノリで行ってしまっていた



 言い忘れてたが、転移出来るのは一回で、その後は待機時間が出来る



 俺はスマホを出し、アビリティを再設定する


 ---------------------------------------------------------


 アビリティスロット:3×2


 使用アビリティ:完全処置|気まぐれ|加護|索敵|気配|強化


 使用可能アビリティ一覧


 索敵

 追跡

 転移

 強化

 回復

 補正

 治療

 瞬発

 気配

 知力

 加護

 暴走

 製作

 気まぐれ

 記憶操作

 催眠術

 完全処置(回復&治療)


 ---------------------------------------------------------


 よし、いいだろう


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 数分前


「じゃあ、この組み合わせで行くか」


 ---------------------------------------------------------


 陽動&幹部級討伐→スザカ/場所:正面突破


 マキ の私物捜索→マキ&カナミ ペア/場所:正面の敵消滅後


 ボス討伐→ゲンキ/場所:アジト内部のトイレ


 ---------------------------------------------------------


「了解だぜ!」

「オッケー♫」

「任せて!」


「では、健闘を祈る!」



『生きて会おう!!』


 _________________________________


 場所:正面


「オリャァァァァァァァァァ!!」


 ボコッ、ドコッ、ズグッ!



 あっという間に警備の敵、しかもLevel50以上を一掃する



 ちなみに


 ---------------------------------------------------------


 アビリティスロット:3


 使用アビリティ:強化|瞬発|回復


 使用可能アビリティ一覧:


 索敵

 追跡

 転移

 強化

 回復

 補正

 治療

 瞬発

 気配

 知力

 加護

 暴走

 製作

 気まぐれ


 ---------------------------------------------------------


 である


「こいつ、化け物だ––––」


 ゴスッと、悲鳴を上げる男を黙らせる


「…おいらだって、人だっつーの」


 俺は一掃した敵を見ずに、先へ進んだ


「強い奴、出てこーい!!」


 _________________________________


 同時刻 同場所



「ありゃ、化け物だわ」

「全くよ」


 マキ と カナミ は、残骸を見ながら スザカ をそうみた


「…まず行きましょうか?」

「…そうね」


 そのまま止まってるわけにもいかず、ぐたーっと倒れる男の残骸を踏みながら歩き出した


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 約十分歩く


「どう?」

「もう少し奥に金庫があるはずよ」

「金庫か〜!」


 ザックザックの金貨を想像する


「で、あなたが取られたのって?」

「…母の形見よ」

「どんなの?」

「...ハープよ」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 それはもう、数年前のこと


 母は演奏家でもあったのよ

 母の演奏するものは、人だけでなく、魔物をも和ませて行くほどなのよ


 二年前に死んじゃったけどね


 でもね、本当は両親が死んでから、私が弾くと魔物が言うことを聞くの


 聞いてるだけで和ませてるらしいんだけど、母以上に魔物にも影響するの


 演奏が終わったらいつも魔物が集まっているの


 でもね、危害を加えなくもなったのよ。それどころか、悪い奴から助けてくれる


 昔は暴れてた魔物をも手懐けた、そんな伝わりで私はまた、《神の子》というレッテルまで貼られた


 私はただ、母の残してくれたこのハープを弾きたいようにしてるだけなんだ


 だから、魔物が全滅した時の私に向ける目は恐ろしかったわ


 デッドリーに来てすぐ、ハープは取られたし…


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「だから、形見は取り返さないと…」


 彼女の気持ちはわかる


 私も母はいない。いや、両親をだ

 だからこそ形見があれば勇気が出る


 このスマホのように…


「分かったわ! まっかせなさーい!! すぐ見つけてあげるわ…だから、見つかったら私と、友達になってくれる?」

「…ぜひ!!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 金庫に着いてから数分かかっている


「あった〜?」

「まだ〜」


 やけに静かだ


 うまく スザカ が囮になってくれてるからだろうか?


「ほんと〜にここ?」

「間違いありません!」


「い〜や、間違いさ」


 突然扉から声がした

 開けっ放しのドアが閉まる


「既に回収済みさ。悪かったな、嬢ちゃん…達」


 そこに立っているのは誰かわからなかったが、マキ は知ってるようだ


「探したぜ、マキさ〜〜ま!」

「…キゼ」



 キゼ

 どっかで聞いたような気が…


 した! 朝だ!!

 朝に ゲンキ が言ってた男だ!


 記憶から合致し、満足感に浸った


 _________________________________


 同時刻


「オリャァァァァァァァァァ!!」


 ドス、ドス、ドス!!


「ウオリャァァァァァァァァ!!」


 ガス、ガス、ガス!!


「ハアアアアアアアアアアア!!」


 ドガッ、ドガッ、パシッ!!


 パシッ?


「あまり島荒らさんでもらえまんか?」

 と、おいらの拳を握って受け止めた男がいる

「…あんさん、幹部か?」

「…親衛隊が正しいかな」


 よっしゃ、幹部キターーー!!


「声に出してまんがな」

「あ、すんません」


 大柄な体型だが、何故か言葉に重みが無い男だった


「…で、あんさん含め、何人いるどす?」

「親衛隊が? 確か四人かんな」

「それって四天王じゃあらへんか!?」

「知らんよそんなん。それにな…」

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