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第49話 ここは異世界?!3 僕と俺

空部屋を借り、二組に別れて寝ているのだがノベルの頼みごと(脅し)により同じ部屋になった。


「へぇっと……なんだ……感想を」

「何のだよ?!」


武器形態のレイさんを抱え、様々な表情になり哀愁の顔?雰囲気を出し部屋に入った。


(レイさん武器形態ならノベルに襲われないんじゃ?)


そんな事を思いつつも、ブンが眠いを連呼するので部屋に入る。

幸いベットは2つあり、大きな窓から綺麗な夜空が伺える。


(よかった〜色んな意味で助かった)


ノベルは部屋に居ないのでリュックを床に置きブンをリュックに入れる。


『ふぁ〜おますみなのだ〜』

「うん、おやすみ」


眠さのせいなのか‘や’が‘ま’になっている。

ちなみにリュックはブンが快適に過ごせる用に改装済みだ。


ブンは寝てしまい、木々が擦れる音と水が流れる音だけが聞こえる。

ブンを起こさない用に銀王を枕の下に隠して外を眺める。


(はぁ〜なんか癒される)


「………歌?何処から」


耳を済ませ、方向を確認する。

銀王を持ち音を便りにたどって行く、暫く森を進むと琵琶湖くらいの大きさの湖がありキラキラ輝いている岸には蛍の用な昆虫が体を光らせ飛び回り明るい。


「ノベルだ………綺麗な歌声だな〜」


ブーツを脱ぎ、浅瀬に足を膝まで浸けスカートが濡れないように上に引っ張っている。

何の曲か分からないけど、今まで聞いてきたどの歌よりも上手く、澄んだとても綺麗なだけど悲しい歌声だった。


「どうだった?」


茂みから聞き入ってた僕に気付いていたらしく、微笑みながら振り向く。


「気付いてたんだ………とても……とても綺麗な歌声だったよ」

そう、と微笑み陸に上がる。

ノベルを相手にドキッとしてしまったのは内緒だ。


「ふふ………貴方が二人目ね………何時もは聞かれる前に始末するしね」


ゆっくりと座り込み、端に来るように命じる。

逆らうわけにも行かず、素直に隣に行く。


「もう……歌わないの?」

「ええ」


空を見上げながら、寝転がるノベルに引っ張られ僕も倒れる。


「あぅ?!心臓に悪いよ」

「じゃ本題よ、貴方に会わせる約束があったから、約束を果たすわ」


目を閉じて、ニヤリと意地悪そうに笑う。

雰囲気が変わったので少し後退り目が開き僕をズッと見つめる。


「おう!久しぶりだな表の俺!」

「……エェ?!ブラックくん?」


予想外の人物?に口がふさがらない口を押さえた。


「あの時消えようと思ったんだけどな……どういう訳かこの吸血鬼の中に俺という存在が残ってたんだ」「本当に?!本当にブラック?」

「ああ!1日限定だけどな消える前に直接また話しがしたかったんだ、ちなみに初めて俺が表に出たのが小4の時だ」


あの時は良く覚えている、変な言い掛かりでクラスのいじめっ子三人に囲まれて………その間に目を瞑ってたら夕夏がいじめっ子を返りうちにして助けてくれたんだ。


「まぁ、俺も時間稼ぎくらいしか出来なかったけどな」


ノベルがニッシッシッシと笑うのは帰って不気味だ。今はブラックだけどね。


「確かにチョコを愛川さんから貰ったのが原因だったんだよな」

「あぁ、クラスで一番可愛かった子でしょ?」


昔の話しで盛り上がり、以下に夕夏が子供の頃から喧嘩が強かった理由をしった。


「で、恭子さんが結婚しちまったのがショック過ぎて合気道やめちゃうしな!あはは!」

「うぅ、だって!」


転校してから母さんに勧められ始めた合気道の道場にいた先生の恭子さん、僕の初恋の相手でその人に会いたいが為に練習を頑張ってしてた。


「おっとソロソロだな………大分成長したじゃねぇか……俺は嬉しいぜ」

「うん」

「みんなに頼れよ、自分一人じゃ必ず限界が来る、これで本当にお別れだ!」

「任せて!ヘタレなら誰にも負けないよ!」


最後に握手して頷き、ノベルがフッと倒れた。

其を受け止め、お姫様抱っこをする、細くキシャなこの身体であの強さが不思議でしょうがない。


「疲れた早く寝よう」



ノベル抱えたまま小屋まで近づく、部屋にノベルを寝かせた僕は一人トレーニングをする。


「とりあえず素振りだよな」


銀王での攻撃をスムーズかつ素早くだす為に素振りは欠かさずしている。


「なにやっとるじゃ?」

「うやぁ?!」


おじーさんが窓から顔を出し呆れた表情をする。


「いえあのー、すいません」

「フォフォ構わんよ、それより良いものを見せてやろう!」


窓からジャンプ、オリンピック選手も真っ青な動きで着地する。


「フォフォ!ゆくぞ!はぁぁぁぁぁあ!」


気合いを込めた拳を構え、深呼吸をする。

目をカッと開き!拳をつきだした!


「そいやぁぁぁ!」



おじーさんの体を七色の光が包みただのパンチで大木が折れる。

大きな音を立てて倒れる前に支えゆっくりおろした。

「すごいですよ!いいなぁ〜」

「フォフォ教えて欲しいか?」


おじーさんは得意気に胸を叩き僕を見据える。


「これは“ブースト”と言うワシが開発した肉体強化の技じゃ!」

「おぉ!」


カッコいい!なんかカッコいい!


「この技は生命力を極限まで高め肉体を活性化させ超人的な力とスピードを出せる!」

「生命力を?!ブーストかぁ」


言ってることは難しくて、良く分からないけど兎に角凄いらしい。


「お前さんもこのブーストを伝授してやろう!春樹はもう完成しかけて詰まらんからな!」

「本当に?!頑張ります!」



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