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第47話 ここは異世界?あり得ない組み合わせ

誰しも苦手な人は居る。

普段は人気の無い所で食い止めるが今回は街まで被害が出ている。


『うぅ……』

「ブン大丈夫?」


体調が優れないブンをリュックの中に入れて戦闘を開始する。


「奏歌!右を頼む!」

「任せて!」


邪鬼と混ざって白く螺旋状の角に淀んだ赤い瞳をぎらつかせる悪魔みたいな物がいた。


『クォォオ!』


甲高い鳥のような鳴き声を発し白く大きな翼が出現、一直線にむかっくる。

僕は左に転がり銀王を発動コンパクトサイズにしゴルフクラブの用な長さにする。


「てやぁぁ!」


そのまま勢いを着けて回転悪魔の真上に振り落とす。グチャっという嫌な音をたてて潰れ砂になる。


『がぅぅぅ!』

『クァークギァ』


互いに潰し会っている所に銀王をかざしフルスイグする。


「銀吹雪!いけぇー!」


凝縮された銀王のエネルギーが一転に集中し一本のレーザーとなる。

銀色の眩しい閃光と共に半分は数が減って来た。


「奏歌!」

「伊吹さん!」


伊吹さんが僕の前に達に風の幕を展開した。突如として赤紫の光が飛んできて弾かれた、光が当たったところが砂になる。


「キヅかなかった……ありがと伊吹」

「どういたしまして!来たよ散会!」


さっきの光が飛んできてアスファルトが砂になる。


「あたってくれないと〜僕はめんどくさいことは嫌いなんだ」


鏡を見ながら自分の髪をいじってる青年が立っている。


「奏歌!下がってブン使えないんでしょ?ここはボクに」

「分かった、気を着けてね!」


あの敵の相手は伊吹にまかせてザコの討伐を進める。殆んど砂と粒子とかしているので輝が片付けてしまったのだと思う。


「輝!」

「無事か!くっ!」


腕をクロスさせ相手の蹴りを防ぐ。


「よそ見は行けないよぉ〜シイナは無視されるのがきらいなの!」


足が刃物のように鋭くなっている、輝の防御幕を僅に貫通したようで右手から血が流れる。


「奏歌!コイツは強い俺がなんとかする!」


光の剣を作り繰り出される蹴りをさばく。


「もう一体鬼人がいるはずだ!気をつけろ!」

「そっちもね!」


輝の事を心配するよりも自分の心配をした方が良さそうだな。

暫く残存戦力を倒し、街の中心部に続く角を曲がった血生臭い匂いと、グシャと何かを握り潰した音が聞こえた。


「っ………ノベル……」

「ふふ、ふはぁ奏歌ぁ、久しぶりねぇ」


帰り血を浴びて真っ赤に染まった手をうっとりとした表情出ている見つめ、サファイア・ブルーの瞳が僕をとらえる。


「っ」

「ふふ、そんなに恐がらなくてもいいでしょ」


ゆっくりと近づいてくるノベルに言い様の無い恐怖を覚える。


(落ち着け……今はブンだって銀王だってある……大丈夫!大丈夫だ!)


「ふぅーん、恐怖が薄れた私と闘うき?」

「…………」


喋ってる余裕は無い、隙を見せれば負ける。


(悔しいけど、撤退する手段を考え無いと)


「……なに?この音」

「っ!ああぁ!」


激しく鋭い痛みが僕を襲う凄まじい耳鳴りがして立っていることがやっとだ。


(耳がいいのが仇になっちゃったな)


「あはは、参ったわ」

「うぅ!あぁ……」


必死に回りの状況を確認する。

空間と言う空間に亀裂が入り眩しい光を放つ。

耳鳴りが更にマシたおれこむ。


(意識をた……もたな……)

そこでブッツリと意識が途切れてる。


「うぅ…はっ?!」


心地よい風と草木が擦れる音で目が覚める。

右手に暖かい温もりを感じ顔を向ける、ノベルが手を握ってる……。


「あは♪添い寝の方がよかったかしら?」

「…………」



顔が青ざめて行くのがわかる、冷や汗が頬を伝う。

良く見るとブンは左手にすっぽり収まりガタガタ震えてる。


『こ、こぞう……無事か?』

「君は大丈夫じゃなさそうだね」


お互い余裕は無い、ただここでノベルに立ち向かったって勝率は0に近い。


「それにしても、ここはどこなのかしら」

「へぇ?羽賀街じゃないの?」


動けば殺されそうな気がするので首だけたてて回りを見回す。


「森?どこだここ?!」


ガバッと上半身を起こす。ノベルに手を握られたままなのを忘れていたのを忘れて思い切り引っ張ってしまった。


「きゃ♪」

『ぬぉ?!』


ノベルが後ろから抱き着く形になり、ブンが宙を舞う。


「もう、強引なんだから♪犯すわよ?」

「ひぃ、ってブンが?!」『ぬおぉぉぉぉ』


綺麗な放物線を描きつつ、湖に落ちる。


「あはは♪」


湖に落ちたブンを急いで助けに行く、前にお風呂で溺れた事により水が苦手なのだ。


「待ってて…………僕はカナヅチだった!そだ!」


リュックから銀王をとりだし、紐を持って本体を投げる。

ブンはそれに捕まり引っ張られ岸につく。


「危なかった」

『うぅ、我輩ダウン』


リュックに入りトラウマのせいで出てこなくなった。

「貴方たちを見てて飽きないわ♪取り敢えず共同戦線よ」

「う……分かった一人で居るよりいいからね」


こうして僕は見知らぬ世界に最も苦手な相手と共同戦線を張る事になった。

無事に日本に帰れるだろうか……。

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