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第40話 花火大会

祝!40話!!

お昼ご飯の冷やし中華を食べつつ傷が痛まない事を不思議に思ってみる。


「こら!キュウリ食べなさい!」

「分かってるよ」


さっきまで僕に抱きついて泣いてたのに、もう何時もの調子だ。


「奏歌無理にとは言わないが何があったんだ?」

「確かにあの狐仮面に何かされたの?」

『うむ!敵はとるぞ!』


輝は至って冷静だが夕夏とブンが興奮気味で聞き出そうとする。


「………うん」


僕は一週間前の事を放す。

「成る程……ノベルと名乗ったんだな」

「うん」

「あんた………まぁ、その」

『コゾウお前も漢だな』


僕は覚えている事を洗いざらいはなす。


「仕方ないじゃないか………不本意だったんだし」

『凄い威力なのだ……呪いNo.7嘘つき排除……これなら』


ブンの呪いブックの正で嘘を着くと電気が流れる。


「あれはキット!ノーカンなの」

「ノーカンねぇ」


何の話しかは察してほしい。


「奏歌、親父が呼んでたぞ来て欲しいって」


お皿を片付けていた輝が戻ってくる。


「「「お帰りなさいませ奏歌さま」」」


相変わらず純和風の屋敷にメイドと執事。


「おっ!来たな!」

「いらっしゃい奏歌ちゃん」


ヤケにテンションの高い晃士郎さんとニコニコの笑顔でデジカメを持っている。

『ここで会ったが百年目!覚悟!』


ブンが勢い良く晃士郎さんに噛みつく!


「いって!テメー」

『がる!』


二人がケンカを始めたのを無視し梓さんが話しかける。


「奏歌ちゃん浴衣着たいよね〜?」

「浴衣ですか?僕は私服で…」

「着たいよね?」

「はい」


無理やり間はあるけど、女装よりましだ。


「輝〜奏歌ちゃん借りるわ」


〜〜〜〜〜輝〜〜〜〜〜〜

奏歌は母さんに手を引かれながら悟ったような顔をして奥にいった。


『はーはっはは!我輩に敗北はない!』

「くっ!腹が、卑怯だぞ呪いブックを仕様するなど」


ブンが実に清々しい顔で俺のもとにくる。


「お待たせ〜奏歌ちゃん!出てきなさい!」

「無理です!あのダメっ!あゎ〜」


母さんは以外に力があるからな奏歌はあっという間に

「奏歌?!」

『くくっ!似合っておるコゾウ』


奏歌はモジモジしつつ上目遣いで見つめる。


「あんまり見ないで」

「ああ」


一応後ろを向くが確り覚えているので意味がなかったり。


「そこまで気を使わないでよ」

「わかった」


奏歌が俺の腕を掴みつつ、顔を赤めながら怒る。

あまり高くない身長と確実に父親の遺伝の童顔のせいもあるが薄く化粧がされ女の子にしか見えない。

しかし、浴衣似合ってるな、金魚の浴衣か。


『奏歌!我輩を頭の上に乗せるのだ』

「はいはい」


〜〜〜〜〜奏歌〜〜〜〜〜

僕はブンを頭の上に乗せて固まっている輝を見る。


「?どうしたの?」

「余りにも似合っているからな」

「まさかここまで〜」


母さんが写真を取り、いつの間に復活したのか晃士郎さんは梓さんと一緒にハシャイでいる。


「母さん、そろそろ行ってくる」

「いってらっしゃーい」


本家を出ると夕夏と伊吹そして要さんが待っていた。

「来たわね〜って奏歌くん?」

「あはは、似合いすぎ!」

「歌音さんそっくりじゃない」


言い返すことが出来ない、と言うか口でも力でも勝てない。


「あんまり苛めるな行くぞ」

「輝!」


早速イチャイチャしはじめる輝と要さん。


「みなさま着きましたよ」

森さんに送って貰って会場に着く、花火大会は多くの人が来ていて出店が沢山並んでいる。


「奏歌行こ!」

「うん、伊吹も行こ」

「ボクはパスだよ人を待たせているんだ」


伊吹さんはさっさと消えてしまった。


「輝、私たちも行こう!」

「ああ」


輝は要さんと手を繋ぎながら消えてしまう。


「よし!夕夏!金魚救いで勝負だよ」

「負け星を増やしてやるわ!」


早速金魚救いにいく花火大会は何時もこれを最初にやると決めていた。


「オジサン一回!」

「おう!お嬢ちゃん達可愛いから200円でいいや!」

オジサンにお礼をいい、銀王と財布の入ったバックから代金を払う。

掬う道具を受け取り、金魚に意識を集中する。


「今だ!」


金魚の動きを予測し、紙が破けないよう素早く掬う。結果12匹。


「やるわね」


夕夏は性格な狙いで金魚を狙うが微妙な力加減を間違え11匹。


「ふふーん、僕リンゴアメがいい」

「わかったわ、待ってなさい」


負ければ奢りのルールに従い四年ぶりの勝利を味わう。


「あっ、伊吹だ……あれは誰?」


頭にタオルを巻いて、物を持たされている少年と伊吹が僕に築く。


「奏歌、夕夏は?」

「リンゴアメ買いにいったよ?それより彼氏?」


伊吹はさぁなと、あしらわれて答えてくれなかった。

「自分は巫 導(かんなぎ みちびき)といいますよろしく」

「こちらこそ」

「よし、次は射的屋を潰す」

「待てよ!」


伊吹と導はさっさと行ってしまった。

やることめないので夜空を見上げる。


(星がきれいだなー)


「あっ!あの!」

「ふぁえ?」


ボーッとしていたのでビックリして変な声を出してしまった。


「大丈夫ですか?」

「は、はぃ」


差し出された手を取り、立たせてもらう。


「ぼ、僕は榎本ナツルって言うんだ!君は」

「緋口奏歌です」

「よかったら、僕と一緒には、花火を見ませんか!」

(あれ?これってナンパってヤツ?!)


「えっと、あの〜」


一人パニックって居ると夕夏が帰ってきた。


「奏歌!成敗!」

「はぅ?!」


ナツルくんは夕夏に殴られ、しりもちを着く。


「奏歌!何か?されたの?」

「だ、大丈夫だよ、それよりナツルに謝らないと」


ナツルから事情を聞き、物凄く邪悪な笑みを浮かべる。


「奏歌ちゃ〜ん、行ってくるがよいよ!」

「でも」


夕夏が僕に耳を貸すように言う。


「面白そうじゃない、あんたが男って築いてなさそうだし」

「無理だよ〜絶対」

「大丈夫よ、遠くから見ててあげるから」


夕夏に無理OKをさせられ、ナツルくんは凄く嬉しそうな顔をした。


「行きましょう!」

「はぃい!」


夕夏の邪悪な笑みを最後にナツルくんは僕の腕を引き出店の並ぶところにくる。

「緋口さん何か欲しい物、ありますか?」

「何でもいいんですか?」

こうなったら自棄だ!せめてナツルくんが楽しめる事に努めてやる!


「射的の牛のキーホルダーが欲しいです」

「任せて!」


射的屋にいくと真っ白になったオジサンがいて、残っている商品は殆んど無かった。


「牛のキーホルダーはまだあるね!よし」


ナツルくんは射的が上手くあっという間に取ってくれた。


「ありがとうございます!」

「い、いえ!」


顔を赤め焦るナツルくんに罪悪感を覚える。


(うぅ〜バレたらどーしよう)


不安を抱き包も、久しぶりに遊ぶので楽しい。

時間は過ぎあっという間に花火を見る時間になる。


「ここでいいですか?」

「はい」


たまたま見つけた秘密スポット夕夏はもうきていた。

「楽しんだ?」

「うん、でも」

「大丈夫!勘違いしてるのはナツルって子なんだから」


小声で話、みんな腰を卸す。


花火が打ち上がり、空が色とりどりの光に包まれる。

「綺麗ですね」

「うん」

「今年は凄いわねぇ」


それぞれの目は花火に釘付けになり、みんな無言になる。

花火はラストになり今日一番の花火がうちあがる。


「ふぇー、大きい」

「そうですね」

「良いもの見たわ」

「そやな〜」

「うん」


………あれ?関西弁と聞きなれた声が?


「おう!奏歌!なんや元気やん」

「岡村?!なんでいるの!」

「花火見に来たに決まってるやんワイ鬼人になっても花火は欠かさず見とるねん」


ナツルくんは頭に?を浮かべている。


「しっかしお前浴衣似合ったぁるやん、ビックリやでまぁ家の才鬼には敵わんけどな」


焼きそばを食べている咲鬼の頭を撫でながら言う。


「はぁ〜藤城、殺気を放つなワイはプライベートで来てるねん破紋をしまえ」


のんきに話しているが、夕夏が破紋を背中に突き付けている。


「そうね、今回は見逃してやるわ」

「どうも、しっかし奏歌が女装に目覚めるとは」

「「あ」」


せっかく上手い具合にごまかして来たのにこの一言で努力が無駄になった。


「あれ?なんやねんこの空気……なに睨んでるねん……」


ブァン。


「「逃げるな!」」


さっさと退散した岡村一行は後回しでナツルくんに謝る。


「奏歌さん男なんですか?さっきの関西弁のひと消えた?槍が何処からともなく?出た!」

「えぇっと、僕は男です、さっきのは手品です!」

「そうそう手品よ手品!」

混乱しているナツルくんは方針状態から我に帰る。


「ほ、本当に?」

「うん、本当ですよ」


ナツルくんはガクッと膝を付きガバッと起き上がる。

「あまり気にしてません、同僚にも似た用なヤツがいますし、それに楽しかったですよ」

「い、イイ人だぁー」


そう言って、そろそろ仕事があるのでと帰ってしまった。


「………はぁ〜、大丈夫だよね」

「だ、大丈夫よ」


内心かなりヘコんでいる事を見ぬいた夕夏は真実を言えずに終わった。

絆を連載中の紅雫先生とのコラボが予定されています9月中には出せると思います!

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