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第36話 共同戦線

共同戦線を張って3日、等々【シグマ】が動きだした。


「いよいよか……みんな奏歌を取り戻す為に頑張ろう!」

「うん!ボクに任せて!」

「さっさとあのムッツリ赤毛を取り返さないとね」


狩崎家と姫守家そして鬼飼家の協力を得て人造鬼神の討伐に戦力を投入してくれた。

現・鬼飼家の婿養子になることになっている奏歌を取り戻すことに力を入れるのは当然だが。


「ふぅ〜今回は人生が入れ替わって幸いだね〜最悪ボク達だけで向かわなくちゃいけなかったし」

「かもな、それに入れ替わってなくても助けだすよ」

各部隊の指揮は各当主が勤める。


「緋口!こちらに来い」


親父があくまで他人として俺を呼ぶ。


「耳を貸せ、確認したところ人造鬼神の招待はお前達が倒した旧・幹部の鬼神だ」

「なるほど……しかしどうやって?」

「わからん…しかし今は奏歌ちゃんを取り戻すことが先決だ」


何時もと違う真面目な雰囲気を出し、俺の肩を掴む。

「お前達でオリジナルを倒せよ!恐らくオリジナルが指示を出してるはずだ」

「ああ、任せてくれ」


親父はまた指揮を取り出し消えてしまった。



〜〜〜〜〜晃士郎〜〜〜〜

「晃士郎様、こちらえ」

「ああ」


指令部を置いた場所には白髪頭の青年と紫の髪をした整った顔立ちの少女そして8月に入ったにもかかわらず白いコートと来て狐のお面を被った奴がいる。

「いや〜20年ぶりだね、晃士郎!」

「………お前かクソ鬼、今はお前が【傀】の首領か?」


コイツとは17の時に交戦したが負けた。


「そうだよ、今回は宜しく」

「はっ、誰がテメェと握手なんかするか」


狐面はつれないねぇ〜と手を引っ込める。


「晃士郎様!敵が出現しました!」

「わかった各部隊死ぬなよ!」


〜〜〜〜〜輝〜〜〜〜〜〜

戦いが始まった、各家の部隊が一斉に敵に向かっていく。

俺や伊吹、夕夏も各々の獲物に向かっていく。


(オリジナルはどこだ?)


鬼神と言っても殆んどが機械で出来ている人造鬼神、オリジナルを見つけるのは容易かった。


「また、お前か……雨群(あまごうり)!」


一年前にもっとも倒すのに苦労した鬼神、雨群がいた。


『テキ、ハイジョ、ハイジョ』


機械的な声、もはや昔の風格や強い意思の籠った声はない。


「いくぞ!」


精神を高め、拳を固く握る。

見た目に反して機敏な動きを見せるオリジナル。

俺は機械で作られた腕を掴み投げる。


『???』

「くらえ!鬼謳撃!」


俺の拳からソニックブームに似た衝撃波が出る。

瞬時に蒼の波動がオリジナルを飲み込む。


「やったか!」

『ハイジョ!』


生身の部分が多いオリジナルは機械臓器が使われているらしく内蔵が見えているがダメージは内容だ。


「ダメか、なら!」


一旦距離を取り、蒼光の剣を作る。


「直接内部を叩く!」

『ハイジョ!』


一回り大きい左腕を振り上げ叩き着ける。

俺はそれよりも早く懐に潜り混む。


「いくぞ!蒼衝!」


俺の精神エネルギーが胸に刺さった剣から内部で爆砕する。


「…………雨群…ゆっくり眠れ」

『ハイジョ………アリガ…ト…ウ』


体の各部から火花がで、緑の液体が体から盛れている。


「じゃあな」


最大のエネルギーで跡形もなく消す。


司令が弱まったのか回りの人造鬼神の動きも鈍くなっている。


〜〜〜〜〜伊吹〜〜〜〜〜

「しつこい!お前はまたボクが倒す!」

『……………』


本物の鬼神の相手より楽なのだが機械を組み込まれた体の正でなかなか致命傷が与えられない。


『……………』

「な?動きが鈍った!」


一気に陸絶に空気の刃を纏わせ、間合いを積める。


「この間合いもらった!」『………………』


腹部に陸絶が刺さり風でどんどん体を削る、傷口から緑の液体が流れ出て、機械の臓器が潰れる。

人造鬼神は何回も痙攣をお越しやがて沈黙。


「引き裂け!」


陸絶を一気に振り上げ腰より上が真っ二つになる。


「こんなもんかな…ごめん鎌田」


もと鎌田だった物体に別れを告げ輝と合流する。



〜〜〜〜〜夕夏〜〜〜〜〜

「はぁぁぁぁ!」

『…………………』


また回りの人造鬼神の動きが鈍くなる。


(二人とも上手くやったみたいね)


『削除』

「そんなもので!」


スタンガンの領域を越えた電圧の右手を破紋で弾き震動差せる。


『??!』

「一閃必中!破砕撃!」


右腕を切り飛ばしそのまま重力をのせた必殺の突きを放つ。

いくら頑丈でも流石に耐えきれずオリジナルはぐちゃぐちゃに潰れた。


「よし、二人と合流しないと!」


〜〜〜〜〜輝〜〜〜〜〜〜

「来たか!無事か?」

「余裕!」

「当たり前だよボクを誰だと思ってるの?」


頼もしい言葉を聞き残りの人造鬼神を倒しに行く。


「…………これは!」


俺達が到着した時には人造鬼神残りは殆んどスクラップになっていた。


「遅いで!」


二メートルはある大太刀を振り回しどんどん惨殺していく岡村と的確な攻撃を回りに浮いているあらゆり種類の武器を使い殲滅する才藤咲鬼もとい才鬼。


「やっぱり手を抜いて闘っていたんだ彼」


伊吹は一度岡村と闘った事が有るので分かる。


「しかし、空間転移…かなり厄介だな」


空間転移を活用した一撃必殺の剣術、大太刀の隙を上手くカバーし素早い攻撃に移る。


「………強いな」


目の前の本当の鬼を見て久しぶりに冷や汗をかいた。

「400!こないなもんやろ?なぁ狩崎はん?」

「ああ、例の物を渡せ」


何時の間にか後ろにいた岡村に言う。


「才鬼、戻るで狩崎はん、これやでキチンと奏歌に飲ましたってや」

「…………幽弥いこ?」

「ほな、さいなら」


ブォン。


「……………変わった鬼人だな、手紙?」


<奏歌はうちのボスがお届けするらしいで、あと服はクリーニングに出しとるから後日宅配便で送る>


「本当に変わった鬼人だ」

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