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第26話 覚醒

あたしが奏歌の援護に来た時には、ボロボロになって横たわっている、奏歌とブンがいた。


「………仲間か……消す」

「おまえ!」


あたしは重力波を放った、ロン毛は奏歌から離れ、赤い光の弾を自分の回りに集める。


震槍破紋(シンソウハモン)を構えて、警戒をとる。


「お前は強いな……並ば手抜きは無しだ」


バキッバキ、プシュー。


『さあ……この形態は疲れる、さっさと来い』


ロン毛は体を変化させ、鬼化した。


「言われなくても!」


槍先に重力波を作り、突きの型で向き合う。


「……ブロン……まだ終わってないぞ」

『何!?お前はもう立てないはず!?』


ブロンは奏歌が立ち上がり、銀王を構える姿が信じられない様だ。


「奏歌!休んでなさい!」

あたしは奏歌に、支持を出すが、ボロボロの身体で構わず銀王を発動させ、前にでる。


「奏歌!」


肩を掴んで止めようとするが、ビクともしない。


「………黙っていろ……コイツは俺の獲物だ」


奏歌の口調ではない、振り向き手を払った。

目は冷たく感情の無いように光っている。


「そ…うか?」

「いくぞ!」


普段の奏歌とは別人と言うか比べ物にならない動きでブロンに向かって行く。


『何だ?!何なんだ!コイツ』


赤い光を剣の形にして、放つ。

奏歌は構わず突っ込み、銀王で弾き飛ばす、そのまま飛び込んで、脇腹に強烈な一撃をいれ、続けてアゴに一撃を最後に思い切り地面に叩きつける。


『ば、バカな鬼化した僕を…グフ…くそ!…化け物!』

「……………クハハハは!鬼人ごときが!」

『ぐっ!』


赤い光の弾を放つが、全て銀王に消されてしまう。


「終わりか?死ね」


銀王のサイズが鬼化し巨大になった、ブロンを軽々しい越えた。


ガッシャ!カシャ!ガチン奏歌は魔除針を銀王にセットする。


「お前の力……俺の過程となれ!」


凄まじい一撃をブロンに与え、ブロンの胸を魔除針が貫く。


『ばぁ!ばかぁなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ』


ブシュー………ブロンは塵一つ残さずに死んだ。

ブロンのいた場所には銀色の淡い光を放つ魔除針が刺さっていた。


「…………あ、あれ?僕は一体?」

「奏歌!奏歌!著って」




〜〜〜〜三時間後〜〜〜〜

なんだか凄くいい匂いがする………また眠くなってきた……今何時だろ?

僕は目を覚ます、さっきの闘いで全身が痛い。

それにしても……フニフニして気持ちいいなぁ。


「んっ……あんたワザとしてない?」

「……気のせいです……だから殺さないで」


そう、僕の前には夕夏が寝ていたのだ。


「……………まぁ、今のは許してやるわよ」


ガシッと僕の頭を掴み、結構アル二つの山に埋める。

「ちょっと!な、なにすんの?!」


僕は顔が真っ赤になってるだろ……。


「……あんた?何ともない?大丈夫?」

「だ、大丈夫」


か、顔が近いから!ちょっと、顔を揺さぶるな!


「あんた?何か覚えてないの?ブロン倒した時のこと」

「……覚えてない…また負けたのか」


落胆のため息をつく。

夕夏は不思議そうな顔をして、頭をなでる。


「その逆…圧倒的な力の差でブロンを倒したわ」


僕はその時の事を聞いて、愕然とする。


「………何か、変わったことが無かった?」

「負けそうな時、体が熱くなって、力が溢れた……後痛みが感じなくなった」


夕夏は暫く考えこんだあと、まっ!心配ないわ!

と立ち上がり輝の基に向かった。

僕はまた、眠くなって来たので眠ることにする。







「……ブロンが殺られたな、奏歌その調子だよ」

男は仲間が死んだというのに、歓喜の声を上げる。


「…………幽弥……覚醒具合は?」

「まぁ、半分って所ちゃう?」

「そうか……よし、シイナを紫東春樹と闘わせてみてよ」


椅子を回転させ、岡村と向き合う。


「はいな、じゃワイはいくで」


ブォン。


さて、鍵の完成度は50%って所かな……後は“向こう側”に居る“終演の奏者”を手に入れれば。


「シナリオは完成する、僕も一仕事だ」



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