第24話 動き出す歯車
間に休日が入ったので、ストックを投稿します。
「……とは、言ったものの…どうやって力を手に入れる」
取り合えず走り込みや筋トレ……そこらに居る不良を倒しながら……体を鍛える。
「……くそっ……」
バキッ!
最後の不良を倒し、一息つく。
「………君が紫東春樹だね」
「っ!誰だ」
突然話しかけられ、直ぐ様振り向く。
そこには自分と同年代の白いコートを着込み、狐のお面をつけた少年が立っていた。
「……だったら、なんだ?」
「力がほしいんでしょ……これ……使いなよ」
ガン!
地面に剣先からツカまで合わせて丁度1メートルと20センチくらいの刃の部分が紅い大剣がささる。
「これを使いこなせれば、結果は出るよ、因みに精神を確り保たないと中の邪鬼に喰われるから」
「お前は……何者なんだ?」
狐面はいつの間に移動したのか俺の目の前に立っていた。
「僕は奏歌の敵であり、味方かな…少し痛いけど我慢してね」
狐面が俺の頭を掴み、痛みが走る。
「じゃあね」
クラクラして立っているのがやっとだった。
「……いない…信じれるか?」
なんとなく、信じてもいいような気がした。
〜〜〜〜〜狩崎亭〜〜〜〜
「おりゃー!」
「降りが大きいよ!攻撃も単調すぎるわ!」
僕は相変わらず夕夏と修行をする。
「ぬぁー!」
「おっぅ!わかって来たわね!でも、足が動いてないよ!」
ガキン!重力をのせた一撃を受け倒れる。
「はぁはぁはぁ……腕が痺れた」
「ほら、立ちなさい大分良くなったわ!」
腕を引いて助けられた。
「ありがと、付き合ってくれて」
「気にしないでよ、幼なじみでしょ」
修行を切り上げ、シャワーを浴びてリビングへ。
「奏歌か夕夏も、聞いてくれ要がいや……神鬼が目覚めようとしてる」
「えっ?!なんでよ」
「わからん……だが“何か”反応している」
僕はブンに訪ねてみる。
『うむ、なにかゾワゾワする感覚もある……気分がすぐれん』
ブンも元気がなく、今日はずっとグッタリしている。
「なにかが起こっている……最近【傀】の動きも活発化しているし」
「そうね…最近軍の方も、なにか【シグマ】以外の敵に付いての検討と異世界の一般市民への発表とかもね」
輝が携帯をとり電話に出る。
「なに!?わかった!直ぐに行く……奏歌!夕夏!敵だ鬼人が2体と邪鬼が集団で要を狙ってる!」
「わかった!行こうブン」
「気合い入れて行くわよ!」
僕達は至急、鬼飼の屋敷に向かった。