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第21話 VS2ガイラ&雨宮絶体絶命とシナリオ

やっと序盤が終わりそう(汗)。そろそろ感想・評価待ってます!

午後からも修行を続けた結果まともに磁力移動ができるようになった。


「どうかなブン?」

『上出来だぞ!コゾウ』


ブンは僕の頭の上に登りペチペチ叩く。


「奏歌、すまないが買い物に行ってきてくれないか?」

「わかった!」


僕は輝にメモを渡され買い物に出かける。

スーパーで買い物を済ませコンビニへ行き、お菓子やプリンなどを購入する。


「ふぇー重た」

『情けない!これしきのことで弱音を吐くな!』


ブンが話書けるがステルスを発動しているのか、回りの人には見えていない。

コンビニを出ると才藤さんに合った。


「こんにちは!」

「……………なに?」


無表情で言われると何故か悲しい。


「何といわれたら、別に用事が合った訳ではないけど」

「………………そう」


才藤さんは僕の胸に掛けてある輝から貰ったペンダントを見る。


「……それ………外さないほうがいい」


それだけ言うと、商店街に向かって行ってしまった。

「僕も帰ろ」


空は綺麗なオレンジ色をしていて少し薄暗くなって来ている。

近道をするために車の通りが少ない道を選び帰る。

フと、何かを感じ振りかえる。


「貴様が狩崎の魔除屋か?」

「アヒャヒャ!殺すに決まってる!プチプチ潰してやる」


目の前には浅黒い肌をし髪がワカメ見たいにクネクネた男の人?と狂ったように笑い紫の髪がツンツンした男が僕に向かって立っている。


「……君達は何処の所属だ!」


僕は銀王を発動させ、警戒体制をとる。


『こいつらは恐らく鬼人だ気をつけろ!』


ブンは二人を睨み付け僕にアドバイスをする。


「アヒャヒャ!お前ぇ!なかなかいい鬼持ったな」

「確かに、霊力は感じないようにしたはず」


くそ!最悪の状況だ!僕が闘った所でまともに応戦できないだろうし、恐らくな隙をついて撤退するしか……。


「アヒャヒャじゃ!死ね!」


片方が僕に向かって左手をつきだす、僕は右に回避し直ぐ様反撃をしようとするが、塀に当たった左手の場所が爆発し僕は塀に叩きつけられる。


「うぐ、爆発?」

『コゾウ!もう一体くるぞ』


もう一人は両腕が金属に覆われている。


ガキン!


「ほう、受け止めたか?」『コゾウ!まともに受け止めるな力じゃかなわない!』


バックステップで距離を取り、磁力を銀王に追加する。


「雨宮ぃ!本当にこんなザコが驚異になるのかよ?」

「たしかに、一年前の闘いでは旧幹部クラスを撃破し【傀】を壊滅さたはず?」

輝の事を言っているのだろうが、生憎僕はそんな戦果を残した覚えはない。


「まぁいい、どのみち消すガイラ殺せ!」


ガイラと呼ばれた鬼人は左手を僕に向ける。


「っ今だ!」


僕は磁力で反発を起こす僕−、塀−で威力をアップさせた銀王を思い切り振り抜く。


「アヒャヒャ!グッ!?アヒャヒャ効くねぇ」

「そ、そんな」


威力増大の銀王を腹部に受けてよろけるが対したダメージを与えられていない。

「ガイラ、油断しすぎだ!」


雨宮が鋼化した腕で右ストレートを繰り出す!


バキイぃ!


「はぁはぁはぁ……クロスカウンターってしってるかい?」


たまたまだけど、ボクシングの技が上手く決まった。あと数ミリで顔面を直撃する所だった。


「ぐっ!生意気に!」

『コゾウ!避けろ!』


気が付くと胸に左手を充てられ爆発する。


ボォォン。


「アヒャヒャ、ガイラ様を忘れるな!アヒャヒャ!」

くそ……身体中が痛い…意識が飛びそうだ。


「ほう、倒れんか…ならばこれも喰ら!」


バキッ!ドカ!ボキィ!


「うぐっ……まだ……負けて…ない」


本当は動ける力もないのに強がる。

意識が段々ととうのいていく。


「どう……なっているんだ?」


痛む体を動かすとクラスメイトの紫東 春樹(しとう はるき)君がいた。


「…奏歌?!…お前か!」

「アヒャヒャ!ただの人間が」


ガイラがニヤリを邪悪な笑みを浮かべ、左手をつきだす。


バキッ!


「はぁはぁ…に…げて」

「奏歌!」


僕はなんとか立ち上がり、銀王でガイラを叩きつける。


「アヒャヒャ!痛いなぁ!」


ボォォン。


「うぐっ!はぁはぁ」

「爆発…お前…七年前に船を爆発させなかったか?」

紫東君が僕を庇いながら、ガイラにとう。


「アヒャヒャ!ああ?…七年前に爆破してやった、クルーザーのことか?」


紫東君の顔がひきつる。


「アヒャヒャ!あのとき爆破してやった小娘の顔は忘れられないねぇ」


拳を振るわせ、怒りを露にする紫東君。


「お前が!…あ、朱希(あき)を殺したのは!」


殴りかかるが、ボディを貰って倒れてしまう。


「紫東君!はぁはぁ、このー!」


銀王を振るが全て回避される。


「ガイラとっとと終わらせろ」

「アヒャヒャ!りょーかい」


さすがによくもった方だと思う。

磁力移動で避けても間に合わない。


「奏歌!させるか!」

「アヒャヒャ?」


ガイラの左腕が生々しい音と共に折れる。


「ガイラ!お前は藤城の!」

「ふん、よくもやったわね!」


夕夏は槍を構え、雨宮に突っ込む。


ズゥゥゥゥゥン!


重力で押し潰そうとするがギリギリ回避される。


「くそ、ガイラ!」

「アヒャヒャ!まか…がぁ…この!」


僕は渾身の回転と磁力の力を足した一撃をいれる。


「どうだ!」

「アヒャヒャ!ガキが!」

相当効いたようで、口から血が出ている。


「はぁぁぁぁ!」


ズゥゥゥゥゥン!


「がぁ!あぁぁぁぁぁぁぁ!」


雨宮は重力の塊に捕まり押し潰されている。


「奏歌の十倍の痛みを味わえ!」

「アヒャヒャ!雨宮ぁ!」

夕夏に向かって遠距離爆破をしかける。


「くっ!」


「かぁっ!ひ、引くぞ!」

「アヒャヒャ…くそ!」


爆破の隙をついて、雨宮とガイラは撤退をした。


「うぐっ…奏歌!おいソウ!」

「し、紫東君…」


僕は緊張が溶けて倒れてしまった。


「奏歌ぁ!大丈夫?」

「うん…頑丈だからね…助け…く」


僕は意識を失った。


「ところで君は?」

「お前には関係ない!お前こそなんだ!」


なんとなく、二人はお互いが気に食わない。


「俺は

「あたしは

「奏歌の幼馴染みだ!」よ!」」


「「はぁ?」」


お互い信じられないと顔に出ている。


「ふん、冗談はよせ」

「あんたこそ!」


二人の言い争いにブンは見かねて買い物袋から出てくる。


『…どうでもよいが、早くコゾウを助けてやってくれ!』


こうして、ブンの活躍により奏歌は早急な処置がほどこされた。







「これで、“あいつ”の血が目覚めればいいがな」

「………………そうだね」

「しかし、あのガキちょっとした間にちょっとは強くなっとるやんけ」

「……彼は………もっと強くなる」


「まぁ、なんにしてもシナリオは整いつつあるわけやな」

「……………役者は揃った」


「そやな、帰るか」


ブォン……。


薄暗い部屋の中で“あいつ”は一人笑みを浮かべる。

「さぁ…奏歌…強くなれ…そして僕を殺してくれ」


シナリオは進む……着々と。一人の自分勝手な“あいつ”の手で。

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