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第18話 パートナーを手に入れろ!

ブルーノとの戦闘から、二時間たった。

僕は、部屋で銀王の手入れをしていた。


トントン。


「はい、ぞうぞー」

「……奏歌、晩御飯できたぞ」


僕の怪我を見て、つらそうに顔を背ける。


「輝、気にしないでよ、ちゃんと動けなかった僕のミスだよ」

「いや、俺の力が及ばなかった結果だすまない」


微妙に気まずい空気が流れる。


グゥ〜。


「ご飯、食べよっか?」

「クク、そうだな」


さっき動いたせいか、いつもより、多く食べた。


「そういえば、クルツは?」

「ああ、アイツは使用人総会ってものに行っている」

使用人総会?執事やメイドが集まるのか?


プルルル。

電話がなり、僕がでる。


「もしもし?」

「あら?奏歌ちゃん?」


かけて来たのは、輝の母親の(今は僕の?)梓さんだった。


「ちょうどいいわ、今からうちにいらっしゃい」

「はい、分かりました」


なぜか、上機嫌の梓さんに不安をいだいてしまう。


「輝、梓さんが家にきてって」

リビングで小説を呼んでいた、輝に声をかけ本家にいく。


「おお!来たな」

玄関には、晃志郎さんが立っていた。


「こんばんわです!」

「親父、何の用だ?」

「やぁな、そろそろ、奏歌にパートナーを着けてやろうと思ってな」


パートナー?他の人と組むのかな?


「……契約鬼か、そうだな」

「んじゃ、倉にいくぜ」


晃志郎さんに連れてこられた場所は、重々し雰囲気がある石造りの倉だった。


「よし、奏歌中に入ったら円が書かれてるから、中心に立って目を閉じててくれ」


「分かりました、行ってきます」


「心を落ち着かせろ、心を強くな、きっといい鬼がパートナーになる」


輝の応援を受け、少し楽になった。

僕は倉の中心に立ち、目をつむる。

不思議と心が清んでいる。

『クククク……ココニニンゲンガクルノハ、ヒサシブリダ』


男の人や女の人を合わせた良く響く声?で話かけてくる。


『……オマエハ、チカラヲモトメテイルナ』

うん!パートナーをみつけるんだ!

『ナラバ、ワレラノシツモンニ、コタエヨ』

分かりました!

『……オマエハ、チカラヲナニニ、ツカウ』


うーん、日常を守りたいかな、世界を守るとか、壮大なことは、無理だけど自分の出来るだけのことをしたい。


『……ナニカヲギセイニシテデモ、チカラヲテニイレタイカ?』


……うん、等価交換ってやつかな?僕の何かを犠牲にしてもいいけど、僕の回りの人を犠牲にしなければいけない力なんて、いらないよ。


『モシ、タイカトシテ、チカラヲ他人ガ犠牲ニナッタラ、オマエハドウスル?』

その時は、僕の持てる力を出し尽くしても、君達を倒すよ。


『クククク…オモシロイ!ゴウカクダ』


僕は閃光に包まれる、立っているのかいないのか、重力が感じられない。


僕の視界は一面の暗闇で、何も見えない。


「……なんだ、ここ?」


僕が、オドオドしていると。


一筋の光が盛れる、なんとなくだけど、僕はその方向に向かう、光は人の形をしていて、手を差し出している。


「君は……僕を選んでくれたの?」

光の鬼の形は、頷き僕は差し出された手をとる。


「うー、頭痛い……」

背中に冷たい、感触があるどうやら僕は仰向けに寝ているようだ。


プニプニ…。


「何だ?」


手に持っている、物体を見る。


『…ヨロシクナ、コゾウ』

白く餅の様に四角いボディ、金色の二本の角、目付きの悪い分度器を反対にしたような目、小さな牙が生えた口でニヤリと笑って、僕と同じ赤髪を揺らす。

「……弱そう」

『なに!?我輩を愚弄するきか!』


がぶっ!ガジガジ!


「いでででって、ごめんなさい、止めて!」


『分かれば、いうのだ』


「ちゃんと、喋れてるジャン!」


『人間の言葉に合わせてるだけだ』


そう言って餅(仮名)は僕の頭にのる。


『よし、行くぞ!我輩、を運べ』

「はいはい、面倒くさがりだな」


僕はパートナーを得て、倉の中から出た。





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