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第17話 VSブルーノ 屋上での闘い

僕達は五階分の階段を一気にかけのぼり、屋上に到着する。

屋上の中央には、青いローブをスッポリかぶっていて、性別が分からない人がいた。


「……君は…ダレだ」

「……………」


ローブの人は何も答えずに、ナイフを取り出す。


「…くるぞ!」


僕は銀王を鞄から取りだし発動させる。

ローブの人は、ナイフを逆手に構えるとこっちに向かって突っ込んでくる。

僕達は、左右に別れて飛び僕は銀王を横に振るが、ギリギリで交わされる。


「……そこだ!」


輝が僕の援護に入ってくる、輝の手袋の宝石が光り拳を包む。

輝の右ストレートが、ヒットする。


「…なんだ?手応えが変だ」


ローブの人は、ムクリと起き上がりナイフをこちら投げてくる。


「奏歌!」

「うん!」


僕は銀王で、ナイフを弾きローブの人に、向かって走り出す。

輝もローブの人に拳をつきだす、すると拳から青い光りの筋が伸びローブの人に向かっていく。


「………………?!」


ローブの人は、左に回避するが僕が、銀王で追い討ちをかける。


「このぉ!」


僕の銀王がローブの人に直撃し、膝をつかせる。


「………………」


輝が、隙を見て光りを纏った拳を放つが、寸前の所で輝がに水が弾丸のように襲う。


「くっ………水だと?!」

ローブの人は、輝が引いたとこで僕に水の塊を放つ。

「っ、がはぁ!」


強烈な鉄砲水を食らって、気絶しそうになる。


「奏歌!いまいくぞ!」


輝が一気に間合いを積めて、肘打ちをし、渾身の左ストレートを食らわす。


「やっぱりか、水ので衝撃が殺されている」


ローブの人は、直ぐ様水の弾丸で、輝を牽制する。


「キツい一撃を、入れてやる!」


僕は銀王をフルスイングで振る。


「……………っ!!」


今度は、まともにヒットしたらしくバックステップで距離をあける。


「そろそろ、ケリをつけさせてもらう、我も忙しい身なのでな」


ローブの人は、ふいに喋っり、右手をかざす!


「…何をする気だ?」


腕の先には、貯水タンクがある。


「輝!あのおじさんの狙いは貯水タンクだ!」

「だとしたら、ヤバいな」

僕は銀王を構え直すと、おじさんに振り降ろす。

しかり、フードを掠めるだけで直撃はしなかったが、顔はわかった。


「小僧、大人しくしていろ」


左手を僕の胸にあて、零距離で鉄砲水をくらう。


「させるか!」


輝の一撃がおじさんの右肩に刺さり血がでる。


「っ、このブルーノに当てるとはやるな、だが!甘い!」


水の弾丸が、輝のほを掠める。


「しまった、貯水タンクが」


水が意思を持っているかのように、ブルーノの元に集まる。


「くそぉ!当たれば、こんなやつ!」


苦しまぎれに、銀王を振り回すが、全て避けられる。

「黒髪、貴公は殺しても良いとのことだ、死ね!」


膨大な水のビームが、輝を襲う。


「どこを狙っている!」


輝は軽く避けて、攻撃に移ろうとするが、水が拡散しショットガンのごとく輝を襲う。


「かはっ!まだだ!」


倒れそうに、なりながらも左ストレートがブルーノの腹に炸裂し、右アッパーをお見舞いし最後に回し蹴りをする。


「ぐっ!捨て身か、きいたぞ」


「くそ!倒れない!」

「楽にしてやる!」


輝の上に大量の水が、集まり一気に放出される。

僕は痛む体を引きずり、銀王で受け止める。


「んん、くそ、重い!」


僕は、あっというまに押し潰されて、気絶してしまった。


「バカな小僧だ!まぁ、いいうるさい蝿がいなくなったんだ、よしとしよう」

「………………殺す」


俺は、奏歌をオブって角に寝かせる。


「ほほぅ、まだうごっ!がはぁ」

「……………楽にはころさん」


久しぶりキレた、奏歌に昔の俺が闘う姿を見られなくてよかった。


「ふん!調子に、うぐっ、がはぁ、は、早い!」

「………休みは与えん」

「ひぃぃ、くそ!くるなぁ!何故だぁ!何故あたっ」

バッキ!ドコ!ビキ!


「消えろ!」


拳にありったけの氣を籠め、放つ。


「がぁぁぁあ!腕が!我の腕が、がはぁ!」


ブルーノの左腕は契れ飛び、大量の血が飛び散る。


「バカなぁ!我が負ける?!そんなことあってたまるか!」


ブルーノは最後の抵抗として、全ての水を一点に集中し、ウォーターカッターを発射する。


「…………さあ、覚悟をきめろ」


俺は、拳に纏った氣のオーラを剣の形にして、走り出す出す。


「ひぁぁぃぁ!ば、化け物!」


ブルーノが、最後に見た光景は、怒りと憎悪の籠った銀色の双眼と己の血で染まる、少年の顔だった。


「……バケモノか、そうかもしれんな」


輝の瞳は、何時の間にか何時もの黒色に戻っていた。

「うーん、はっ!敵は?!」


僕は勢い良く起き上がり、銀王をてにとる。


「あ、あれ?もう、終わってる?」


景色はもう、灰色ではなく、夕焼け色になっている。

「だいじょうぶか?」

「うん、君は?」


輝は所々に血がついている。


「心配ない、痛むところがあるならおぶってやるぞ?」


「だ、大丈夫だよ、一人で歩けるよ」


輝は苦笑しながら、僕の頭をなで、ベンチから腰をあげる。


「よし!帰るか」

「ところで、ブルーノは?」


輝は、複雑な顔をして。


「さぁな」


結局、答えてくれなかったと言うより、聞いてはいけないような気がした。


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