第16話 闘いは前触れもなく
ただいま、午前5時です。凄く眠いです。
「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」
「お疲れ様、以前より体力ついてきたな」
「そ、そうかな」
僕は早朝から、特訓中で輝と六キロのマラソンをしてきたところだ。
「ああ、だいぶ動きが良くなってきている」
輝が言うのだから、そうなのだろう、自分ではわからないけど。
「さて、次だな今回は攻撃を避ける事について学んでもらう」
そう言うと、輝は僕を石灰で書かれた円の方につれていく。
「ここに、見習い達の使う訓練具がある」
円の周りには、囲む様に木が四つ生えている。
「木につけられてる銃見たいな物があるだろ?」
言われて見れば、各々の木に銃見たいなものが備わっている。
「良く見ていてくれ」
輝は円の中心に行き、リモコンのスイッチを押す。
三秒ご、輝に向かって凄い勢いでビー玉が発射された。
ズドドド?!
「回避は闘いにおいて、重要な動作の一つだ、まずはずっと同じ場所に居ない事だ」
輝はビー玉をジグザク走りで交わしきる。
「出来るだけ、無駄なく動き回って狙いを着けさせない」
3分ほど、回避の動作を繰り返しビー玉は発射しなくなった。
「やってみろ」
「一応、頑張ってみるよ」
僕も円の中心に行き、回避の特訓を始める。
ズドドド?!
「うわわぁ!危なっ、うは!」
輝見たいな動きも出来る分けなく、徐々にビー玉が直撃しはじめた。
「あたたっ!くぉ!」
苦し紛れに、前に転がる、しばらくは当たら無いけど数秒後には蜂の巣にされた。
「あいたたたたっ!」
さりげなく痛いよ、これ。
「………一分は持ったな、よくやった、そろそろ朝食にしよう」
自室にもどり、学校に行く準備を済ませ、シャワーを浴びリビングにいく。
「……お疲れ様っす」
「ああ、おはよう、眠そうだね」
いつもより、垂れ目が相手いない。
「待たせた、クルツもいるか?」
「いただくっす」
世間話をしたあと、クルツは仕事をこなしにいった。輝は、食器を食器洗い機にいれ、学校に行く準備をしにいった。
「待たせた、行くか」
僕達は、運転手さんの所に行き学校に送ってもらう。
「おはようございます、奏歌様、輝様」
「おはようございます、森さん」
運転手さんの名前って、森さんなんだ?!
「おはようございます」
10分後、学校に到着し、僕は職員室に向かう。
「失礼します」
とりあえず、職員室を見回す。
「お、着たか!緋口奏歌くんだね、私が担任の日高だ、よろしく」
僕は、差し出された手を掴んで握手する。新しく入って着た先生のようた゛。
「…………失礼します」
「うん、君は才籐 咲鬼さんだね!」
日高先生は、僕と同じ様に握手を求めたがスルーされた。
「僕は緋口奏歌だよ!よろしくね」
僕の言葉にピクッと反応して、くれて顔をこっちにむける。
セミロングの紫のサラサラした髪に同じく瞳の色は紫、そして雪の様に白い肌をしている、身長はだいたい僕と同じくらいで、スタイルもいい。
「…………よろしく」
無表情のまま、答える。
「さて、行こうか!」
僕は、見慣れた廊下を先生の後についていく。
二年二組と書かれた教室の前で、待たさせられる。
ついこの前、普通に通っていたのに、転校生として来るなんて、変な気分だ。
「喜べおまえら!転校生が二人来るぞ!」
教室の中は、みんなソワソワしている。
「入って」
新クラスになった、せいか知らない顔の方が多い。
「はじめまして、緋口奏歌です、よろしくお願いします」
女子のみなさんは、僕を見てヒソヒソ話している。
変かな僕?
「…………才籐咲鬼」
才籐さんは、これだけで、自己紹介を終わる。
男子のテンションがやたらと高い、まぁ、美少女が転校生だから分からんでもないけど。
僕は一番後ろの席、才籐さんは窓側の前から四番目、輝は廊下側の最後の席、夕夏は廊下側の一番前の席だ。
授業は着々と、進み恒例?の質問攻めに会う。
ちなみに才籐さんは離脱積み、はやぁ!
「やっと、解放された」
「お疲れ様、ご飯食べにいこうよ!」
夕夏は、輝とそして、中学からの親友、伊達 隼人くんをつれて屋上に着た。
「ほら、弁当だ」
「ありがと」
輝、特製の弁当を味わう。
「どうしてまた、転校生として、君がくるんだ?」
どうやら、隼人にはライフチェンジャーの効果は発揮されてない。
「ええっと、いろいろあって」
適当な言い訳をする。
「ふーん、どうでもいいけど」
なら聞くなよ、と思いつつお茶を飲む。
ふと、視線を外すと才籐さんがいたので、声をかける。
「才籐さーん、一緒にご飯食べよう!」
才籐は、僕の隣まできて座る、皆の顔を見て、隼人と目が会って、一瞬、睨んだ様に見えた。
「……………ありがと、咲鬼でいい」
相変わらずの無表情で、弁当をパクつく。
「あんた、その前髪鬱陶しくない?」
「…そうか?別に邪魔ではないが?」
隼人の前髪は右目が完全に隠れている、左目には少し掛かっている。
身長はギリギリ、百七十くらいだ。
弁当をたべ終わり、世間話をして。
午後の授業に参加、無事に放課後を迎えた。
「………うむ、ここだな、では目標の抹殺に向かう。」
午後の羽賀高校に忍びよる、影が会った。
ぷるるるる、『はいな』
「…………」
『才鬼かぁ、今迎えにいくは』
「…………魔術師がきてる『さよか、やつら動きだしたわけやな』
「…………監視にいく?」『心配ないやろ?狩崎とこの魔除屋もおるし、様子みって所やと思う』
「…………わかった、迎えにきて」
『はいよ、車で行くから、ちと待っといてや』
僕と輝は、学校を散歩していた。
フォーン……。
周りの景色が、急に灰色になる。
「なんだ、灰色になってる!?」
「恐らく、空間関与の術だな、黒の十字架かも知れん!少なくとも鬼人はこのタイプの術は使った試しがない!」
なんとなくだけど、敵のいる、位置がわかる、多分屋上だ、僕は鞄から銀王をとりだしす、輝は黒いオープンフィンガーで甲の部分に青い石がはめられた手袋をつける。
「いくぞ!おそらく屋上だ」
「うん、わかった!」
作者とキャラの雑談こーなー ち「毎度お馴染みなこのコーナー、今日のゲストは姫守伊吹さんです!」 い「よろしく!」 ち「では、早速お便りです!」 い「楽しみね」 ち「伊吹さんは、どうして一人称が“ボク”なんですか?」 い「う〜ん、それは、ボクが男の子として育てられたからだよ、今は弟が生まれたから、跡取りにならなくて良くなったんだ」 ち「そういえば、貴方、翔べるんですね、便利ですね風の鬼術」 い「いいでしょ!」 では、また来週!ブツン。