第13話 朝の色々と姉さんの拳
目覚まし時計のピピピッ、ピピピッという音が聞こえる。
「………ダルい、体が痛い、眠い」
結局、昨日寝たのが4時だそして現在、午前7時、さすがに寝不足で瞼が重い。とりあえず、僕はジャージから私服に着替え、部屋をでる。
「おはようっす、疲れてるみたいっすね、俺は日直なので先にいくっす」
クルツは、見慣れた執事服出はなく学生服だ。
「いってらっしゃい」
「そうだ、俺の変わりに輝のダンナと要様を起こして置いてほしいっす」
僕は、返事をするのもダルいので、首をコクコク上下に振り返事をする。
「えっと、たのんだっすよ」
クルツは苦笑しながら、学校に向かっていった。
「………ふぁあ、起こしてくるか」
とりあえず、輝の部屋に行き、ノックする。
トントン。
「……入るよ……ふぁあ、眠む」
ガチッ、ドアを開き中をみる。
ベッドに輝が、寝ている。近ずくごとに膨らみが一つ多い?!
恐る恐る、ベッドを覗く……見えてきたのは、要さんが、輝を抱くような形で寝ている。
輝の顔は、要さんの胸に埋まっている。
「あ、っ、あの、その、あわわ」
僕は眠気もぶっ飛び、慌てふためく。
「………、要どうやって入った、……まあいい」
輝は目を覚ましたようで、要を見て呟いた。
「んふふー、必殺のピッキング術で」
「……そんな技術、いつ覚えた、昨日から奏歌の変わりに学校に向かわなければいけないんだったな」
輝は、心底不安そうな顔をする。
「大丈夫よ、学校は面倒臭い授業はあるけど、楽しい所よそれに、今までしてない青春をしてきなさい!」
「………わかった」
「………浮気はだめよ、本気で殺すからね」
なんとも、言えない雰囲気のせいで意味もなくクローゼットに隠れてしまった、僕は出るに出れない状況だ。
「7時半か、朝食の準備をしなくてはな」
「………輝」
「なん………んん」
やっと、クローゼットから解放されると、一安心もつかの間だった。
僕の目の前に広がる光景はまぁ、なんだ、その、えっと。輝と要さんが大人のキスをしてたりする。
「んん、……ごちそうさま」
「は、早く、朝食を済ませるぞ、お前も学校だろ?」
要さんは、輝に先にいっててといい、輝は朝食を食べに降りていった。
「………奏歌くぅん、一部始終見てたでしょう?」
バレてる?!
「えぇっと、なの見てません!」
僕は、クローゼットから這い出て、咄嗟に嘘をつく。
「……まあ、いいわ、それより奏歌くん、明日から君にも輝と学校に行ってあげてほしいの」
理由を聞くと、今まで学校にいってない分、人付き合いが苦手だから、らしい。
「任せてください!」
「いい返事ね、一応転校生ということになるけどね」
僕は、要さんのお願いを快く引き受け、朝食を食べに輝のもとに向かった。
「おはよう、奏歌、まぁさっきの事は忘れてくれ」
輝にも、ばれてた?!
「僕も、ごめんなさい、見る積もりはなかったんだけど」
「気にするな、大方クルツに頼まれて、起こしに来たんだろ?」
「うん、なんでわかったの?」
なんとなく、らしいので追求はせずに、朝食をパクつく。
「僕も、学校にいくから安心してよ!明日からだけどね」
「ああ、楽しみにしているよ」
朝食を食べ終えた、僕はみんなの分の食器を食器洗い機にいれ、クルツくんの書いた、特訓メニューを始める。
「じゃあ、奏歌行ってくる」
学生服に着替えた、輝は車で学校に向かった。学校の事は僕が学校にいった時に説明しようと思う。
「ぜぇ、ぜぇ、疲れた」
相変わらず、キツいメニューを黙々とこなす。
「頑張るねぇ、ボクも一緒にやろうかな」
「伊吹さん、おは?こんにちは?かな」
朝と昼の間という、微妙な時間に伊吹さんが起きて来た。
「おはよう、奏歌、次のメニューはっと、模擬戦闘かぁ、相手はボクになってるし、いいタイミングにきたね」
「よろしくお願いします」
僕は、コッテリと伊吹さんに闘いかたを叩きこまれた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ありがと伊吹さん、勉強になったよ」
「どーいたしまして、また聞きたいことがあったら、ボクに頼りなさい、あと‘さん’はつけなくていいよ」
「はぁ、はぁ、分かりました」
伊吹は、一旦家に帰るらしく、大鎌をとりだし、飛んでいった。
「………便利だな」
お昼ご飯も食べ終えた僕は、車で自分の家に帰っている。
「んー、久しぶりに帰ってきた!ただ、ぶぁふ?!」
玄関のドアを開けた瞬間、頭に強烈な痛みが、走り悶絶する。
「この、バカ!今までどこにいた!」
「いったー、何するんだよ!姉さん!」
僕に、攻撃をしかけたのは姉さんである、歌音だった。
「これぐらい、当然よ、もお一発くらいなさい!」
姉さんの殺人?パンチが飛んでくるが、伊達に特訓をしていない!
昔なら、確実に当たっていたけど簡単に避けることができた!
「なぁに?奏歌のくせに!」
「甘いな!姉さん!昔のぼっ」
ゴォン!
調子に乗りすぎたせいか、見事にドアに頭をぶつけて意識を手放した。
「…………ダッサ!しかし、アイツなに考えとるんかサッパリわからへんな?あの赤髪の監視をしろとか」
「…………そうだね」
「それにしても、あの赤髪を強せい言われてもなぁ、ワイになんかメリットでもあるんかいな?」
「…………幽弥、お腹すいた」
「そやな、メシ食いにいこか」
ブォン。
作者とキャラの雑談こーなー。 ち「今回はこのかた!椙本 彩華さんです」 彩「みんな、久しぶりだ!スーパー科学者の彩華だ、忘れてないか?」 ち「最近、出番ないですからねぇ」 彩「まったくだ!それもこれも作者!君が私を出さないから!」 ち「まぁまぁ、後で出番が大量に来ますから」 彩「本当か!」 ち「多分」 彩「………。パン!」 ち「とりあえず、その、まぁ、殺さないで(泣)」 ち「いゃー?!蜂の巣だけはー!」