第10話 露天風呂とプリン
「……ふぁ、寝ても覚めても筋肉痛」
はぁ、明日はさらに痛くなるなぁ(泣)。
「目がさめたっすね、お風呂に案内するっす」
「……ふぇ?わかったっす」
「……寝ぼけてないでほしいっす!後、口調移ってるっすよ」
僕はクルツと共に廊下を歩く、キッチンからカレーの匂いがする。お腹すいたな。
「ここっすよ〜着替えは後で持ってくるっす、ゆっくり体を休めろっす」 クルツはそう言い残し、庭にある“クルツ工房”と書かれた小屋に入っていった。
「……何か作ってるのか?それではお風呂に入ろう!」
服を脱ぎタオルをもって扉え、てをかける。
「ほぇー、露天風呂かぁしかも広い!」
この風呂は晃志郎さんの家の正面に有るから、桜の木が見えて景色がとても綺麗だった。
「はぁー、極楽」
僕は意味がよく分かってないのにタオルを頭にのせる。
「……それにしても、今日はいろんなことがあったな」
ついこの間までは、魔術や鬼、裏の住人のこと何て全然知らなかったのに前から知っているかの様な懐かしい感じがする。
「これも、人生がいれ変わっちゃった影響かな」
裏の事情やこれから危険な目に会うかもしれなあのにワクワクしている。
「不謹慎かな、真剣に頑張らなくちゃ」
それから、15分くら痛くなるってから頭と体を洗いお風呂からでる。
「もう、着替えを持ってきてくれたんだ」
ちなみにジャージだ。
ふと、ジャージの胸元をみる“火野中学 3年C組 鮫島 クルツ”とある。
「エェ?!クルツ中学生だったの僕より十センチは背が高いのに?」
僕は結構な精神的ダメージを追いつつ、リビングに向かう。
「奏歌、腹が減ってるだろカレーは甘口でいいか?」輝はプリンを食べつつ、僕に話しかける。
「……輝、プリン好きなの?あと、甘口でいいよ」
「ああ、大好物だな」
輝はカレーをお皿に盛り、サラダを冷蔵庫からだす。
「いただきます」 輝のカレーは凄く美味しかった。
輝、料理上手すぎだよ!
久しぶりにカレーを食べたので、一段と美味しかった。
「やっと、修理とメンテナンスが終わったっすよ」
クルツが首をコキコキ鳴らしながら、僕の席の隣に座りカレーを食べる。
「もしかして、僕が銀王で殴ったから?」
模擬戦闘のときに思いっきりぶん殴ったのを思いだす。
「ちがうっすよ、ノーマルの銀王に攻撃されてもびくともしないっすよ、間接部分のパーツが腕や脚の動きに耐えきれなくなってくるっすそのために、パーツ交換とメンテをしたっす」
なるほどー、まああの人形かなり高速で動いてたし。
「そーいえば、明日の夜に依頼が入っているぞ、俺も着いて行きたいが用事があってむりだ、変わりにクルツと一緒に行ってきてくれ」
ついに、僕のデビュー戦?かぁ、楽しみだ!
「俺に任せるっす!奏歌様はきちんとお守りするっす!」
クルツの頼もしい言葉に僕も何だか自身が付いたような気がする。
なんだか、燃えてきたぜぇー!!
次回! やっと、奏歌の実戦です!……あまり期待しないで(汗)。 次もグダグタ゛でつっ走ります。