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第9話 銀王の使い方

「あいたたった?!」

はい、やっぱり予想どうりの筋肉痛です(泣)。

「……俺の方が痛いっす」クルツは擦り傷を消毒している。

「あれは、君がふざけたからだろ!」

「そうっすけど……あのラッシュは…」

よっぽど、オラオラが効いているようだ。

「た、ただいま」

「あ、おかえりっす!ダンナァ」

「ああ、ただいま」

なんだか、すごく疲れた顔をした輝くん。

「お帰りなさい、どーしてそんなに疲れてるの?」

「……よく分からんが、みんなに(女の子が大多数)質問責めにあい、殺気だった目で見られつづけた」

あぁー、みんなには新しい先生が来たようにしか感じないもんね(汗)。

「お疲れさま、大変そうだね」

「ところで、クルツその顔どうした?」

「……いろいろあったんす」

輝くんはそうかと、納得しキッチンに入っていく。

「んじゃ、俺は晃志郎様に用事があるんで出掛けてくるっす」

「分かりました、いってらっしゃい」

はぁー、筋肉痛が酷いよぅ。

「……奏歌、プリン食うか?」

「ありがとう、ちょうど甘いものが食べたかったんだ」

僕はプリンを受け取り食べる。輝くんは既に6つ目のプリンを食べている。はやっ?!

「そろそろ、銀王の使い方を教えようか?」

「はい、お願いします!」基礎練習以外のことができる!

「そのまえに、奏歌別に敬語を使わなくても良いぞ、名前も呼び捨てでいい」

「う、うん解ったよひ、輝?」

「なぜ、疑問係?」

だって、なんだか恥ずかしいじゃないかぁ!

僕達はまた庭にでる。

「そうだなぁ、まずは銀王の発動だな」

「発動?このままで闘うんじゃないの?」

「ああ、それじゃ、リーチが短いし悪鬼に大したダメージを与えられない」

輝は話ながら赤い宝石が付いた腕輪を置く。

「よし、まずは銀王のグリップ部分を確り掴み、頭の下に着いているトリガーを引いて振ってみろ」

僕は言われたとうりの動作をする、ガチャっという音と共に銀王の上半分がスライドし、下半分の真ん中が後ろに飛び出。

「おお!こんな機能が!」

「よし、次にこれだ、“魔除針”を銀王の下半分からでたスペースにセットしてみるんだ。」

カチリと填まる。

「よし、後は前にスライドしている上半分をもとの位置に戻せば準備完了だ」

魔除針をいれるのは何だか銃に弾を入れるのに似ていた。

「次のステップだ、銀王に問いかけるんだ、力を貸してほしいと強い気持ちとしたいことのイメージを合わせて集中する」

言われたとうりに、気持ちを込めて集中し銀王に問いかける。

……銀王、僕に力を貸して!僕は君を発動させたい!ボォオン、と音がしてとても心地のいい暖かさと光を感じる。

「すごい!銀王が光ってる!それに大きくなってる!」

銀王は銀色の光に包まれており、大きさが両手で持たないともてない大剣ぐらいになったが、不思議と重さは変わらない。

「一発で成功か!凄いぞ奏歌」

輝は僕の頭をくしゃくしゃ撫でる。

「では、次だあの腕輪を銀王で叩いてみろ」

「よし!いくぞぉー!」

体が羽みたいに軽く回りの景色がよくみえる。自分が一般人には到底出せないスピードをだしていることに感動する。

ガコン!銀王と歌がぶつかった、インパクトの瞬間に銀王から魔除針が発射され腕輪を無傷で貫通する。

「………なにも起きないよ」

「よくみてみな、魔除針の色が黒から赤に変わっただろ?それに中心の赤い宝石は無色になってる」

たしかに、なっていた。

「本当だ、すごい!」

「まだ、終わりじゃないだその魔除針を再装填してみろ」

さっきと同じ手順を繰り返す。

輝は自分の手にオープンフィンガーの複雑な模様の書かれた青い手袋をはめる。

「よし、おれに打ち込んでこい!」

「エェ?危ないんじゃない?」

「心配するな、下級クラスの魔法石の力じゃ、俺は無傷だ」

「わかった!いくよ!」

今度は、ジャンプをして上から銀王を振るう。

ボォ!輝が火に一瞬包まれるが無傷だ。

「わかったか?これが銀王の力、魔除針にとりこんだエネルギーを自分の能力として使える」

「凄いなぁ!銀王!あれぇ?フラフラするぅ?」

急に体が重くなり、凄く眠たくなる。

「初めて使うとそうなる、慣れてしまえば問題はない少し休め、夕飯の時に起こしてやる」

僕は輝に背負われつつ、意識を手放した。


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