表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/29

キアラン 24

 俺の中であきらめかけたそのとき、脳裏で男の低い声がした。

『お前は、何か護りたい物はあるか?』

―――え?

いつの間にか、視界には漆黒の闇しかなかった。その空間には一人の男らしき人物がいた。

その人物の顔は闇に隠れ見えない。

『お前に何か護りたいものがあれば私は喜んで力を貸そう……!お前の護りたいものはなんだ?』

 男は俺にもう一度問う。

  俺は名前も知らない男に大声で言った。

「そうだ……!俺には護りたい物がある」

『それはなんだ?答えてみろ』

「それは、俺のせいで危ない状態になっている地界。家族とハンナ。それに―――フィオナを。俺は護らなくちゃならねえ!力を貸してはくれないか!」

 男の口元が闇が少し和らぎ、微かに緩む。

『いいだろう。それだけで十分だ。私はお前に手を貸してやろう――!』

 男は俺に近づき、手を差し出す。

 俺はこの男の手をとってもいいものかどうかと不安になった。だが、それでも大切な物を護るためなら、俺は手をとった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ