第五話 修行風景~アイ・二視目~
この頃スランプでgdgd過ぎてすみません……。
ですが、それでも見続けてくれる人に感謝、感謝です。
「……此処は?」
ずっと眠っていたみたいに、自分の体はだるく、
関節もポキポキと音を立てる。
今、横になっていた場所から立ち上がる。
……立ち上がって分かったが、どうやら俺はそのまま床に眠っていたらしい。
しかし、床は木などでは無く、石でできた冷たいもの。
「……知らない部屋だ。
だけど俺はどうして…………?」
「思い出せないか?」
目の前にある木の簡易な扉から声がする。
そして、その扉が、古めかしい、ギイイィィと
木が軋む音を立てながら開く。
そこに立っていた声の主。
「まあ、仕方がないだろう。
一瞬で意識を刈り取られたのだからな」
「『悪魔の王』!
……ッ! そうか、俺は!」
俺の様子を見て、『悪魔の王』はクックックと笑う。
「やっと今更になって思い出したか」
「お前! 俺を殺したのか!?」
俺の記憶にある最後は、自分自身が『死』を感じるもの。
しかし、現に俺は生きている。
「安心しろ。まだお前は死んでいない。
いや……寧ろそれよりも悪い状況と言っても良いんじゃないか?」
「なんなんだよ………………。
死んでないとか、下手したら更に悪いとか。
俺はどうなってんだよ!?」
俺は訳が分からない状況で、
目の前の少年姿の『悪魔の王』を問い詰める。
が、ソイツは飄々とそれを受け流す。
「別にどうでも良いだろう。「よくねえ!」
……意外とせっかちだな『跳躍者』……」
「うるせえ! これぐらい当たり前だ!」
「まあ良い。
一言で言えば、お前は悪魔になる」
…………はい?
いきなりトチ狂ったこと言い始めたぞコイツ。
「……王を、何だコイツみたいな目で見るな。
まあ、王は寛大だからどうでも良いから説明する。
つまりだ……」
それからしばらく、長ったらしい『悪魔の王』の演説が始まった。
~10分経過~(体感で多分)
「……という訳だ。分かったか?」
「……なるほどね。ってかなんじゃそれァ!
ふざけんな! 『救世主』と戦う以前に人として問題あるわ!」
「我は悪魔の王だ」
「俺のことだ! 俺は人だ!」
つまるところ、コイツが言うには、
まず、悪魔は人間の魂を食事とするのだが、
設定上|(電波?)、悪魔は自分の自由意志で、相手を殺した場合に
魂を保管し、それを悪魔とすることができる……らしい。
更に簡潔に言うと、
俺は、『悪魔の王』に殺?されたことによって、
魂の根源から悪魔となる準備が着々と進行しているらしい。
「てめえ、最初っからコレが目的かよ」
「いやいや、王を見くびるなと何度言わせる。
我は『跳躍者』無しでも、十分世界を掌握できる力などとうに持っている。
貴様など必要無い」
「じゃあなんでだよ!? まさか修行の為とかふざけた事抜かしやがるか!?」
「その通りだ」
「ッ!!? てっめえ! ふざけんな! 元に戻しやがれ!
悪魔になっちまったら戻れねえよ!」
「そうだ。
だからこそ、貴様は自分の力で止めて見せろ。
我に、王直々の悪魔変換を止める所を見せろ。
それが修行内容だ。
そして、それを妨害する役も用意した」
「ふざけんなって言ってんだろ!
修行ってそれかよ!?」
しかし、『悪魔の王』は俺の罵倒を無視し、
俺に近づきながら言う。
「……安心しろ。死ねない程度に痛めつけてやる。
二度と陽の目が見れない体にしてやるよ」
「……え?
………………………ええ?」
「因みに言っておくが、悪魔変換は、
体のエネルギーが免疫となっている。
つまり、体を強く動かし、体力を使えば使う程、悪魔への素晴らしい一歩が早まるという訳だ」
「ハァ!? てめえ! マジで俺を悪魔にする気なのかよ!??」
「……お前ら、コイツの相手をしてやれ」
と、その瞬間、
また、そうだった。
まばたきをした瞬間に、その場所に居たような感じ。
「「「「「「「よろしくおねがいします(しまーす)(してね♪)」」」」」」」
傍から見れば最高の美貌を持つ、七人がそこに現れた。
すみません。
またもやこんなんです。