表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/55

第一話 訓練(修行)場所

間を空けない様に投稿!

 「……それで、『救世主メシア』が来る時期は分かるのか王?」


俺は目の前にいる少年に聞く。

それによって、『悪魔の王ディアボロス』とマスターにつけてもらう訓練しゅぎょう

の内容も急がなければならないからだ。


「大丈夫だ。

先ほど話した事実だが、アレは実を言うと先代『悪魔の王』から聞かされた話だ。

あちら側・・・・では、勿論下位の部下には話していないが

『王』のみに伝えられる使命として、自分の次に

この戦争に参加しなければいけない者に、事実を話さなければいけない。

悪魔は寿命が長いからな。


そして、その、『意思』による戦争経験者の先代によれば、

救世主メシア』は、まずは各地で人助けや国助けをし、

そして民衆や国家の信用を得ていき、最終的には、我々三人を追い詰めるつもりだ」


「どういうこと?」


妹が疑問の声を発する。


「つまりな、奴は人民を救うために、俺ら三人を殺すだけでもなく、

社会的にも抹殺したいってことだよ」


「『跳躍者ジャンパー』の言うとおりだ。

奴、『救世主メシア』は、それほどまでに我々の存在の抹殺に固執している。

そこまでしなければ気が済まないんだよ」


「なら、奴が来るのは時がある程度経ってから、か?」


「そうだ。

先代によれば、自分がこちら側・・・・に現れてから、きっかり『1100日』目に攻め込んできたらしい。

それも、民衆と国家の支持を受けているにも関わらず、たった一人でな」


たった三年で世界全体の国と民衆の支持を受ける、か。

俺達と敵対しなかったならば、こんなに頼れる奴はいないな。


……ただの理想論だな。


「そこまでなのか、『救世主メシア』の強さは」


「ああ。奴が本気になれば、国の一つなど一週間で陥落できる」


その強さに追いつき、追い越さねば、アリアを守れない。

そして、元の世界に帰る方法を見つけることさえできない。


「で、何処でやるんだ訓練しゅぎょうは?

こっちにいても、直ぐに指名手配でもされそうだよ?」


確かに妹の言うとおりだ。

下手したら、俺達に関わっているマスターの情報も見つけ、

マスターにまで危害が加えられるかもしれない。


「それは「それは心配ありません。お二方」……人の台詞をとるな」


いつの間にか、『悪魔の王ディアボロス』の話の間に入っていた、

従者の女性が居た。


「貴方様に言われた通り、準備が整いました。

完璧に、120%こちらの環境を真似て作りました」


「そうか。なら良い。下がっていいぞ『色欲べギーアデ』」


「はい。あちら側・・・・でお待ちしております」


そう言ったと思ったら、また一瞬でいつの間にか消えていた。

っていうか『色欲べギーアデ』って。


「なあアリア。俺達、初めてアイツの名前聞かなかった?」


「あ、ああ。そうだよな……」


「ああ。話していなかったか。

アイツは、我直属の部下の七人の一人で、名を『色欲べギーアデ』と言う。

まあ、こちら側・・・・で言う『七つの大罪』の対応悪魔と思えばそれで良い」


そうだったのかよ……。


「あ、それより、向こう側・・・・が何とかって!」


「そうだ。お前ら二人には、これから、


向こう側・・・・にいってもらい、そこで修行をつけてもらう!

そのための環境が整っただけの話だ」


「は?」


「え?」


「「えええええええ!?」」


何処でとは思ったけど、まさか悪魔の住処とは……。


「だ、大丈夫なのかよ……」


「案ずるな『天使の末裔エンジェル』。

先ほども『色欲べギーアデ』が言っていたろ?

こちら側・・・・』の環境を120%真似た、と。安心しろ」


「だが、どうやって行くんだ?」


「ああ、其れなら……」


いきなり『悪魔の王ディアボロス』が俺達に近づいてくる。

そして、


コンッ


と、部屋に大きく響く程の音を、

ソイツの靴で床を叩いて出した。


と、その瞬間、

フッと視界が歪んだと思ったら、


いつの間にか、

大草原のど真ん中に立っていた。


「「ここ、何処だよ……」」


あ、思いっきりハモッた。

いや、これから見始めた人いませんよねさすがに。

だってこの話から見たら、専門用語の連発で軽く死ねますもの。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ