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ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスンM〜たこ焼きパーティー〜

作者: 佐藤そら
掲載日:2026/02/17

毎日投稿、トライアングルレッスンウィーク!

 今日は、たくみの家で、ひろし、むっくんと一緒に、こたつでたこ焼きパーティーをしている。


「ほぉーら、次の焼けたぞ! 熱いうちに召し上がれ!」


 たくみがご機嫌でそう言った。


 わたしは熱々のたこ焼きに手を伸ばす。


「あっつ! でも美味しいー!」


「おい、たくみ! これタコ入ってないぞ!」


「えっ?」


「ちゃんと全部に入れたのか?」


「入れたはずだけど……んじゃ、ひろしのは当たりだな!」


「ったく、これだから! 次は俺が焼く!」


 ひろしとたくみが言い争っている。

 ふと、横を見ると、たこ焼きを『ふーふー』するむっくんの姿が目に入った。


「あれ? もしかして、むっくんって猫舌?」


「は? 別にそんなんじゃねーし!」


「お姉ちゃんが、ふーふーしてあげよっか?」


「な、何言ってんだよ!」


 むっくんは強がるように、たこ焼きを口の中へと放り込んだ。


「むっくん、かわいい」


 思わずそう口にしたが、むっくんは、ご機嫌斜めの様子だった。



「よぉーし! デザートはスイーツたこ焼きだぁ!」


 最後は張り切って、わたしが焼く番。

 生地はホットケーキミックス。わたしは中にチョコレートを入れた。


「おっとぉ、これはゆいこの本命たこ焼きか?」


 たくみが、バレンタインを意識するかのような発言をした。


「ホント、男子はチョコ欲しがるよねぇー!」


「ゆいこのチョコなら、俺だってほしいぞ」


 ひろしがボソッと呟いた。


「むっくんは、どうなの? クラスに好きな子とかいる?」


「別にそんなヤツいねぇーよ」


「でも、女の子達はむっくんのこと好きかもよ? いっぱいチョコ貰っちゃったりして!」


「いっぱい貰ったって仕方ねぇーよ」


「え、チョコ苦手だった!?」


「好きなヤツから貰えなきゃ、意味ねぇーだろ」


「そっか……確かにそうだよね」


「ま、ゆいこ姉ちゃんのだったら、貰ってやらなくもないけど……」


「むっくん、やっぱりかわいい!」


「俺は、ゆいこ姉ちゃんには、かわいいより、カッコイイって言ってほしいかな?」


「へっ!?」


 わたしは思わず、むっくんを見つめてしまった。



 パーティーを終え、ひろしとむっくんが片付けをし始めた。


「じゃあ、わたしも……」


 こたつから出ようとすると、突然たくみが引き止めた。


「た、たくみ?」


「ったく、たこ焼きじゃなくて、餅が焼けちゃうよ」


「餅?」


「ゆいこ、ちょっと、こっち見て!」


「へっ? 何!?」


 たくみは、わたしの顔をじっと見つめた。


「顔、なんかついてる?」


 たくみは何も答えず、わたし達は見つめ合ったまま、沈黙が流れた。


「はい! 8.2秒!」


「ん!?」


「人は8.2秒見つめ合うと恋に落ちるんだぜ?」


「えぇっ!?」


「へへっ。なーんてな」


 たくみはそう言うと、キッチンへ駆けていった。

 不覚にも、わたしの鼓動は速くなっていた。

明日もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
「好きなヤツから貰えなきゃ、意味ねぇーだろ」発言からの 「ま、ゆいこ姉ちゃんのだったら、貰ってやらなくもないけど……」は、むっくんなかなかやり手ですね。 餅が焼けちゃうと自分から言っちゃうあたりがたく…
8.2秒見つめ合うと恋に落ちるだぜ、ww。
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