ゆいこのトライアングルレッスンM〜たこ焼きパーティー〜
毎日投稿、トライアングルレッスンウィーク!
今日は、たくみの家で、ひろし、むっくんと一緒に、こたつでたこ焼きパーティーをしている。
「ほぉーら、次の焼けたぞ! 熱いうちに召し上がれ!」
たくみがご機嫌でそう言った。
わたしは熱々のたこ焼きに手を伸ばす。
「あっつ! でも美味しいー!」
「おい、たくみ! これタコ入ってないぞ!」
「えっ?」
「ちゃんと全部に入れたのか?」
「入れたはずだけど……んじゃ、ひろしのは当たりだな!」
「ったく、これだから! 次は俺が焼く!」
ひろしとたくみが言い争っている。
ふと、横を見ると、たこ焼きを『ふーふー』するむっくんの姿が目に入った。
「あれ? もしかして、むっくんって猫舌?」
「は? 別にそんなんじゃねーし!」
「お姉ちゃんが、ふーふーしてあげよっか?」
「な、何言ってんだよ!」
むっくんは強がるように、たこ焼きを口の中へと放り込んだ。
「むっくん、かわいい」
思わずそう口にしたが、むっくんは、ご機嫌斜めの様子だった。
「よぉーし! デザートはスイーツたこ焼きだぁ!」
最後は張り切って、わたしが焼く番。
生地はホットケーキミックス。わたしは中にチョコレートを入れた。
「おっとぉ、これはゆいこの本命たこ焼きか?」
たくみが、バレンタインを意識するかのような発言をした。
「ホント、男子はチョコ欲しがるよねぇー!」
「ゆいこのチョコなら、俺だってほしいぞ」
ひろしがボソッと呟いた。
「むっくんは、どうなの? クラスに好きな子とかいる?」
「別にそんなヤツいねぇーよ」
「でも、女の子達はむっくんのこと好きかもよ? いっぱいチョコ貰っちゃったりして!」
「いっぱい貰ったって仕方ねぇーよ」
「え、チョコ苦手だった!?」
「好きなヤツから貰えなきゃ、意味ねぇーだろ」
「そっか……確かにそうだよね」
「ま、ゆいこ姉ちゃんのだったら、貰ってやらなくもないけど……」
「むっくん、やっぱりかわいい!」
「俺は、ゆいこ姉ちゃんには、かわいいより、カッコイイって言ってほしいかな?」
「へっ!?」
わたしは思わず、むっくんを見つめてしまった。
パーティーを終え、ひろしとむっくんが片付けをし始めた。
「じゃあ、わたしも……」
こたつから出ようとすると、突然たくみが引き止めた。
「た、たくみ?」
「ったく、たこ焼きじゃなくて、餅が焼けちゃうよ」
「餅?」
「ゆいこ、ちょっと、こっち見て!」
「へっ? 何!?」
たくみは、わたしの顔をじっと見つめた。
「顔、なんかついてる?」
たくみは何も答えず、わたし達は見つめ合ったまま、沈黙が流れた。
「はい! 8.2秒!」
「ん!?」
「人は8.2秒見つめ合うと恋に落ちるんだぜ?」
「えぇっ!?」
「へへっ。なーんてな」
たくみはそう言うと、キッチンへ駆けていった。
不覚にも、わたしの鼓動は速くなっていた。
明日もお楽しみに!




