初の・・・?
確かに攻撃は当たった。
でも、なんで戦場に海洋生物がいるのよ。
攻撃を受けたクジラは向きを変えるとアタシに向かって突っ込んできた。
スラスターを全力でふかして回避しようとしたが、ギリギリ間に合わなく機体の左足にぶつかってしまった。
その後クジラはそのままどこかへと消えていったが、ぶつかった部分はモニター上赤く表示され、損傷していることを表していた。
『あんなのも~いるんだね~?』
「Maya、大丈夫?」
『はい。大丈夫です。すみません。また先走りました。』
「いや、あんなのがいるなんて想像できないよ。それより盛大にぶつかっていたように見えたけど?」
『左足は使い物になりません。すみません。』
「でも、Kayaのおかげで第三勢力があることが分かったのは良かった。」
『ん~。私達が前衛~おねぇちゃんが後衛で~スイッチしようか~。』
そう言って宗谷の機体はアタシの斜め前を先行するように移動し始めた。
「あ、レーダーに感あり。右前方・・・200m位?」
『そうだね~。今までの事を~考えると~すでに~射程圏内って~考えた方が~いいよ~。』
『ですが、こちらの射程は良くて10数メートルが限界です。リスクは高いですが、近づく以外に戦う方法がありません。』
手持ちがマシンガンと実剣だけしかない今、選択するほど戦術は無い。
『私たちが~囮になるから~おねぇちゃんの方で~援護を~お願いね~。」
そう言うと宗谷たちは敵に向かって移動を始めた。
アタシも付いて行こうとするが、先ほど受けた損傷で、少しずつだが遅れが出てくる。
”ボン・・・・・ボボン”
Kaya達が先行した方向から爆発音が聞こえてくる。
水は空気より音をよく通すらしいので、他の音ということは無いだろう。
何とか追いつくと、そこには意外な光景が広がっていた。
Kaya達の機体は片腕が無く、武器も実剣のみとなっているが、敵は両腕どころか頭部まで破壊された状態だったのだ。
「Maya!援護!」
宗谷の指示にふと我に返り、慌ててマシンガンを打ち込む。
回避されるのを前提で攻撃しているのだが、反応が鈍いようで微妙に攻撃が当たる。
今までこんなことは無かったので、囮ではないかとあたりを警戒する。
「やるな!ソウ!対策方針を見誤ったぞ!」
「まぐれなんだけどね!」
しかし、宗谷と敵の通信で、目の前にいるのが本体という事で間違いなさそうだ。
そして無事、数の有利を生かして敵を自力で撃破することができた。
アタシの損耗率はクジラと激突した左足のみ・・・。
今回の戦闘では足を引っ張ってばかりだった。
その後、次の戦いは再び宇宙ステージ、デブリ多めのステージでの復習戦を行って今回の戦闘は終了となった。




