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AIの世界だって楽じゃない。  作者: 水たまり
リ・スタート
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もろくも玉砕ショー

今週末は時間が取れそうにないので、早めの更新です。

ブリーフィング時間が終わり、2戦目の開始と同時にアタシは索敵を始める。


『こっちで~上空監視するから~おねぇちゃんは~いつも通り~お願い~。』

『了解。見つけ次第仕掛けるわ。』


再度役割を確認し、Kaya達が上空の警戒をしてくれるので、アタシはさっさと本体を探し出す。

あれだけの精密・・・射撃?まぁ、射撃だ。落下計算とかを含めると、AIも計算に忙しいだろうし、パイロットも微調整で神経を使っているだろう。

そこに奇襲さえかければ上からの攻撃はなくなるし、アイツも動きやすくなるだろう。


『飛行体~発見~。目標は~~コッチみたい~。』


Kayaからの通信で今度は向こうを第一目標に選んだようだ。

確かに、スナイパーはあまり動かないから前回の反省でアタシが動き回ることを考えたら妥当な判断だろう。

各部バーニアを駆使してビルからビルへと渡り歩き、敵機を探す。


『どこっ!』


開始早々に向こうがアイツの機体を見つけたという事は、同じだけの範囲に相手がいるはずだ。

なのに一向にレーダーに敵影が見つからない。


『高熱源~反応~。これは~ちょっと~まずいかな~。』


敵機が見つかっていないというのに、Kayaから追加で悪い知らせが届く。

アイツが言ったとおり、スパイク投下だけじゃなく、他の武器。熱源反応と言っていたから、多分粒子砲が準備されている。

どうする?今から戻って目標を分散させるべきだろうか?


「Maya!こっちは気にせず本体を叩いてくれ!」


後方を振り返ると、地上から空に向かって光が発射されているのが見える。

アイツからの通信で思考(ロジック)を切り替え、全力で敵機を探す。


「こいつ、こちらの攻撃をしっかり回避してくる。」


アイツの実況を聞きつつ、マップの半分くらい索敵が終わったころ、後ろで巨大な粒子の柱が空から降り立ち、アイツが撃墜されたことが表示された。

こんな一方的な戦い、1対1で勝てるわけない。

これがランカーの実力という事なのだろうか。

半ば諦めが入りそうになった時、レーダーに熱源反応が現れた。


『みつけたぁぁぁぁぁ!』


アタシはスロットルを全開にし、装備しているアサルトライフルを斉射しながら肉薄する。

相手は上空の兵装に気を取られているのか、動きはない。

この距離では回避も間に合わないだろう。

勝った!


パンッ!!


攻撃が着弾した瞬間、敵機がはじけて消えた。


『は!?はじけた?なんで?損傷は?撃墜判定は?え?なんで?』


目の前で起きたことが受け入れられず惚けていると、大きな衝撃が機体を襲った。


『ぐっ!』


撃墜判定は受けていない。ただ、バックパックが大破。そしてどうも組み伏せられたようだ。

モニターで後ろを確認すると、先ほどはじけた機体と同じ姿をした機影が上にのしかかっていた。


『同じ機体・・・バルーンか!!ってことは、ずっと上空にいたのが本体!?』

「正解。予定ではダミーはバレないと思ったんだけど・・・。まさかここまでやられるとは思わなかった。それじゃ、ソウのデブリーフィングの時よろしく。」


そう言い放つと、敵が構えていた銃口が光ったのを最後に、撃墜されたことが画面に表示された。

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