表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIの世界だって楽じゃない。  作者: 水たまり
リ・スタート
75/88

そんなに甘くはないみたいでした。

コミュニティールームから戻ると、おねぇちゃんはリビングの椅子に腰かけたので、それに倣って向かい側に腰かけた。


『さて、どうしたものかしらね。』

『何が~?』

『いや、知識(情報)の偏りについてよ。』

『あ~。』


でも、私自身、何について解っていないかが判っていない。


『おねぇちゃんは~どの辺が~抜けてるか~わかる~?』

『全然。さっきも、Kayaに言われるまで知らないことに気付かなかったわ。』


おねぇちゃんも同じらしい。

という事は、知らないことを認知することから始めないといけないみたいだ。


『困ったね~。』

『一つ、確実に知らないことを確認することができる方法はあるけど、なるべく・・・。いえ、絶対にやりたくないわね。』

『どんな方法~?』

『私たちにインストールされているライブラリと中央管理局に保存されている標準ライブラリの比較総点検。』

『それは~・・・・・いやだなぁ~。』


私たちの”記憶”とは中央管理局が管理しているライブラリに追加、紐づけを行っているだけで、直接記憶しているわけではない。

なので、”知る”というのは、ライブラリへのインターフェースを見つけるというもので、どこに何があるかさえわかれば、いくらでも”記憶”として保存していられる。

個別に保存しようものなら、すぐにサーバがパンクしてしまうので、理に適っていると言えば理に適っている。

ただ、標準ライブラリをチェックする。という言葉にすると簡単だけど、目的があって検索するならまだしも、1からすべての情報を確認するとなると、その情報量は何ペタバイトあるか分かったもんじゃない。

今までの10年近い蓄積データも加味すれば、下手すればエクサバイトまで行くんじゃなかろうか。


『インストールの~申請し直しじゃ~だめ~なのかな?』

『ん~。一応やってみましょうか。』


そう言うと、おねぇちゃんはパネルを起動させて、私の分も一緒に申請してくれた。


『で、他の案が無いか・・・・・返ってきたわね。』


インストールがダメだった時用に代替案を相談しようとした矢先に返信があったようだ。


『あ~。やっぱりだめだって。お母さんから、横着しないで勉強しなさいって返ってきた。』

『となると~。本当に~総点検~?』

『それは最終手段にしましょ。とりあえず、今困っていることってある?』

『ないね~。』


バトル方法やその辺は整っている。・・・多分。もし致命的なエラーがあったらこの前のバトルの時に露見しているだろう。


『となると、当面の方針としては、わからない事が出てきたらお互い確認して、それがあっているかをKAGUYAさんに確認取る。って感じでどう?』

『異議な~し。それじゃ~改めて~(デフラグし)よう~。』

『そうね。新しい情報も加わったし、初めからやり直しましょうか。今度は対外接続を切って。』

『わかった~。』


確かに。また情報整理中に起こされたら断片データだらけになってしまうかもしれない。

おねぇちゃんに頼りっぱなしは良くないと思い、パネルを開いて来訪者設定にLockをかけてラベルに作業集中中と設定する。

あっ、忘れずに、お兄ちゃんからのコールがあった場合は受信するように場合分けをしておかないと。


『それじゃ、寝ましょうかね。次は・・・アイツがコールするか、デフラグが終わったタイミングね。』

『だね~。それじゃ~いこ~。』


おねぇちゃんの手を取り、ベッドへと連れていく。

あのフワフワはやっぱり気持ちいいんだよね~。

この作品を作成した時はかなり昔で、1GBが1万円以上だったのが、今ではテラバイトが普通に出回っているんですから、時代は変わりましたねぇ・・・。

という訳で、現代に合わせて単位を単純に1個上げてみました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ