さて困ったぞ。・・・と。
バトルポイントを稼ぐ絶好の機会だと思ったのに、あえなくおねぇちゃんに論破された模擬戦。
確かにクランに入った後なら逃げる口実があるけど、今はフリーな状態。
下手に声掛けされても困る。
特に他力本願な人達。
確かに、ポイントが600オーバーっていう化け物みたいな素体は、トップ層を狙う人たちからしたら、喉から手が出るほど欲しいに違いない。
でも、他人の力で上に行って嬉しいの?と思ってしまう。
上を目指したい気持ちはわかるし、そのために良い素体、良いユーザー、良いAIが揃えばいくらでも上に行けるだろうけど・・・少しはお兄ちゃんを見習え!
機体レベルが低くて、スキルも少ないのに、前回の初陣では粘りに粘って戦ってたんだぞ!
次のバトルでは瞬殺だったけど・・・。
AIとして、パートナーのユーザーに戦闘のアドバイスなり、素体作成のアドバイスでもしなよ!
と言いたい所だが、私たちが生きている電脳世界と違って、人間世界では巻き戻しができないから、使えるものは何でも使えの精神なのだろう。
まぁ、それは置いておくとして、まずは目の前の素体と設計だ。
まず、前回の設定を当て込んでみる。
・・・うん。わかっていたけど、素体ポイントが多すぎて、どこから手を付けていいか分からない。
ひとまず、防御力を上げるため、装甲耐久値を上げてみる。
すると、対比するように機動性が落ちてくる。
それをまかなう様にスラスターを増強すると、今度は火力的な部分が目劣りする。
いや、問題はないんだよ?
ちゃんとそれなりのダメージは通るし、見た目も問題ない。
でも、なんていうのかな。周りがよすぎるんだよね。
雰囲気的に、鉄の甲冑を被った兵士が馬に乗って、手に木の棒を持っているように感じるんだよ。
これじゃないという感じが抜けないんだよ。
そう思って残りのポイントを武装にそそぐと、攻撃範囲はMapの端から端。ノーマルの機体なら粉砕レベル。それをまかなうフレームの大きさも素体の2倍近くという、フリーマーケットにあった、とある武器の2番煎じが出来上がってしまった。
あの時は全員で不思議なものを作るユーザーがいたもんだと思っていたが、きっとあれを作ったユーザーも、今の私達同様に、やれることが見つけられなくて迷走していたんだろう。
さて、ふざけていた訳ではないが、ちょっと本腰入れて組み合わせを考え直そう。
まずは全体を均一にグレードアップするところからだ。




