表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIの世界だって楽じゃない。  作者: 水たまり
リ・スタート
65/88

解放と疑惑

大変遅くなりました。

出張続きで時間が取れませんでした。


翌日、Kayaに連れられ、フリーマーケットエリアの7を散策する羽目となった。

別に一緒に歩かなくてもいいのだが、makotoからエリア9、10に近づくにつれ、グレーゾーンになると言われているので、気を付けなければならない。

本人にはいっていないが、この子の今までの行動(ログ)を見ると、ちょっと不安になる所がある。


『ふぅ~ちょっと休憩~。』


ルームの半分を見たくらいで、中央にある休憩所で一休みするようだ。


『どう?何か気になるモノはあった?』

『ん~。今のところ2つかなぁ。』


あったのか。

アタシ的には気になるものは無くて、そのまま帰れることを期待していたのだが・・・。

となると、実際に購入するかどうかで、さらに悩むわけか。

これは今日中に帰れるのか?


『それは必要なモノなの?』

『ん~。一つは~人間時間を~表示する~時計~。これは~アタシたちの~思考回路でも~表現できるように~ナノ秒も~表示してるの~。もう一つは~格納庫操作パネルの~スキン~。これは~今~使っている~操作パネルより~微調整が~できそう~なの~。』


不要なモノの可能性に賭けてみたが、本当に今後必要になりそうな微妙なチョイスをしている。

時計についてはメールの送信のタイミングでパネルの時計アプリを開けば良いし、操作パネルは接続箇所をチェックしながら操作すれば良い。

どちらも利便性が上がると言えば上がるけど、無ければ無いで、不便に感じることはないものだった。


『本当に微妙ね。』

『ね~。しかも~BP(バトルポイント)的に~どっちか~片方だけしか~買えないかな~。』

『無理して買う事も無いのよ?』

『そうなんだけどね~両方とも~購入カタログには~載ってなくて~イベントで~配ってたみたい~。』

『そりゃ、そんな微妙な家具(オブジェクト)はだれも買わないでしょ。』


そのプレイヤーだかAIだかは良くそれを購入したものだ。

呆れてため息をつくと、不意に目の前に小さなメールパネルが開いた。


『あ~。お兄ちゃんから~だ~。』

『アイツ、やっと連絡よこしたわね。』


最後に勉強してから2週間とちょい。

補習でも食らったのかしら?


『えっと~。あ、新しい機体が~できたんだね~。登録が終わって~帰るって~。この金霧(かなぎり)さんって人は~この前の~プレイヤーネームが~疾風(しっぷう)って~人かな~?その人と~一緒に~帰るんだね~。』

『多分ね。それじゃ、まだ途中だけど、一旦格納庫に向かいましょうか。』

『そうだね~』


ふぅ。これで地獄から抜け出せる。ホント、いいタイミングで登録してくれて助かったわ。

Kayaとルームの出入り口に向かい、そのままマイルーム、格納庫へと足を向けると、そこには真っ白な機体が配置されていた。


『綺麗だね~』

『そうね。色は綺麗ね。』


外見はまずまず。

機械チックな角ばった装甲ではなく、全体的に流線形。

しかし、丸っこいという訳でもなく、スラっとした・・・モデル体型とでもいえばいいのだろうか。


『なんか~だいぶ~しっかりしてる~?』


Kayaと近づきながら関節部を見ていくと、結構作りこんだ仕組みになっている。


『ん~?お兄ちゃんに~こんなスキルあったのかな~?』


Kayaの言う事は正しい。

隣に配置している機体と比べると、天と地との差だ。でも、自分で作っていると言っていたし、あの疾風が横から手出しをするとも思えない。


『はぁ!?』


メンテナンス用のパネルを開き、機体のポイントを確認すると、624ポイントとなっていた。


『ん~?どうしたの~?』

『アイツ、どんなイカサマ使ったのよ!初期ポイントが624ポイントとかって、ありえないでしょ!!』

『え~頑張ったのかもよ~?』

『頑張っても、できる事とできない事があるわよ!』

『ん~~~。そこまで否定しなくても~・・・。』


Kayaはちゃんとアイツが自分で作ったものと認識しているようだが、自分で作った最初の機体が300ポイント。それが、アドバイスをもらっただけで2倍以上になるなんて、普通に考えれば絶対にありえない。

誰かが作ったものを登録したと言われた方が、綺麗に収まる。

登録内容を確認してアイツに確認を取る必要がありそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ