テスト対策は一人よりもみんなで!!
MayaとKayaがプライベートルームに入ったころ、宗谷は机の上に広がる問題集と格闘を始めていた。
「まずは苦手な所から手を付けるか。」
そう言って暗記物の教科を広げた。
「えっと~?世界史の範囲は・・・ここか。日本史の範囲は・・・ここまで。あと~・・・」
ひとまず暗記教科の試験範囲の開始と終了に付箋を貼りつけ、その後、ブツブツと声に出しながら問題集を解いていった。
一通り解き終わった後、採点をするが、宗谷の眉間には深々とシワが寄っていった。
「なんていうか、予想通りというかなんというか。」
結果から言うと、見事に赤座布団からギリギリ脱出できない状態だった。
「あともう少しなんだけどな。とりあえずこれは一旦おいておいて次は理系科目か。」
そう意気込んだものの、結果は半分より上に行くか行かないかの状態だった。
「明日、金霧に相談しよう。」
と、早々に諦めて眠りについた。
そして翌日の放課後、進と宗谷は、宗谷の部屋でテストに向けた勉強をしていた。
「なぁ、この問題なんだけど・・・」
「何々・・・x=3だな。」
「いや、回答じゃなくて、解き方を教えて欲しいんだけど。」
「ああ、悪い悪い。えっとだな。この公式を使うんだよ。で、後はわかるだろ?」
「・・・。なんでこの公式を使うって分かるの?」
「ん?あ〜。ソウって、公式をどうやって覚えてる?いや、違うか。どう使ってる?」
「え?そりゃ、覚えている公式を問題に当てはめて解けるか?って感じだけど?」
「それだと使ってる公式が間違ってたらいつまでも答えが出ないだろ?」
「ああ。それで詰まる。」
「逆なんだよ。」
そう言って進は問題集の適当なページを開いた。
「たとえば、今回のテスト範囲にあるこの図形の問題を解く時、ソウはどこから考える?」
「えっと、まず問題の情報から、ここの答えを出すためには、ココとココの情報がわかれば良くって、そのためにはこっちが分からなければいけなくって・・・。」
「よし。それも逆だな。まず、それは一旦忘れてくれ。公式ってのは使える条件があるんだよ。それが揃ってなければ、いくらxだのyだのzだの使っても、変数が増えるだけ増えて、いつのまにか数字に溺れる。」
そう言いながら問題の図形に補助線を2本追加した。
「ちなみにこの問題はこの補助線に気付けないと一生解けない。ソウのやり方だと出てこなかっただろ?」
「ああ。」
「で、ここからが俺のやり方。合う合わないがあるから一概には言えないけど、多分ソウには合ってると思う。」
進はそう言って、今度は公式を書き殴り始めた。
「こんなとこかな?まず、答えは考えずに、問題にある情報から使える公式はどれだ?」
「えっと〜。これだけだね。」
「そう。じゃぁそれを解いた後は?」
「えっと〜〜この公式だけだ。・・・あ、金霧が描いた補助線の値になった。」
「だろ?で、この補助線も含めて使える公式はどれだ?」
「えっと〜二つある?」
「惜しい。実は一つだけだ。」
「ん?・・・ああ、そうかすでに問題で提示された情報を導き出す公式になるのか。」
「そゆこと。」
「じゃぁもう一方の方を使うと・・・あ、2本目の補助線の値になった!!でこれらの情報で使える公式は1つだけで、答えは7だ!」
「正解。」
「すごい。解説読んでも分からなかったのに、解けた。」
「こんな感じで、“公式”を覚えて当て嵌めるんじゃなくて、“公式の使える条件”を覚えておいた方がいいと思うぞ。」
進の言葉に宗谷はにやけながら問題を眺めていた。
その後、教えてもらった事を参考に問題集を進め、時間はかかったが、何とか自力で解ける様になってきた。
「あ、ごめん。結構な時間になっちゃった。」
「ああ、大丈夫大丈夫。俺もちょうどこの本読んでみたかったし。」
宗谷がふと時計を確認すると、すでに午後6時を回っていた。
「今日はもう終わりにするか?」
「そうだね。暗記系の勉強もしなきゃいけないしね。」
「あいよ。・・・そう言えば、暗記系の科目にゲームのAIが結構役に立つって知ってるか?」
「へ?」
進の言葉に宗谷は、遊びと勉強でどんな接点があるのか分からず、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていた。
皆さんは学生の頃、テストはいかがだったでしょうか?
自分は補習常習者でした。。。




