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ウインドウショッピング①

KayaはMayaからもらったお小遣いをデジタル空間にしまうのではなく、あえてコイン状にして手に握りしめていた。

そして嬉しそうにスキップしながらフリーマーケット場を移動し始めた。


『ほら、ちゃんとしまっとかないと落とすよ?』

『だいじょ~ぶ~。ほら~。』


Mayaの忠告にKayaはコインを握りしめた手を開くと、その手のひらを下向きにした。


『ちゃんと~剥がれない様に~設定してある~』

『なんてリソースの無駄遣いを・・・。』


Mayaは額に手を当ててため息をつくが、Kayaは特に気にせずマーケット場を渡り歩いていく。

口を”へ”の字にして、あれでもない。これだと予算が・・・。と追加で眉にシワを寄せつつ売られるものを吟味していった。


『はぁ。何が楽しいのかしら。』


マーケットを満喫するKayaの後ろを付いて歩きつつ、MayaはKayaの行動にいまいち共感を持てないでいた。


『そういえば今何時かしら?人間時間だと・・・7時くらいかしら?アイツからの連絡は・・・・特にないわね。』


Mayaはパネルを開き、現在時刻と宗谷(そうや)からの連絡を確認するが、特に何もなかった。


『ねぇ~!ねぇ~!ねぇ~!おねぇちゃん~、あれって~どう思う~?』

『今度は何を見つけたのよ。』


Mayaは見ていたパネルを閉じて声のした方を見ると、そこには砲身だけで20メートルはあろうかと思える武器だった。


『ホントに何!?』

『あれ~実弾系電磁砲だって~。』

『え?あれ、レールガンなの?そもそも武器なの?』

『おう!こいつは一応武器扱いだぜ!』


スケールの大きさに呆けているMayaに店番をしていたAIが声をかけてきた。


『え?本当に武器なの!?実物大の大きさ?』

『おうよ!ただし宇宙用だな。ちなみに射程距離は宇宙ステージの限界エリアから対角線の限界エリアまでの距離の1.5倍だ。地上でも使えないことは無いが、かなりの重量を運ぶことになるから、それなりの機体設定が必要になるぜ。』

『でしょうね。』

『ついでに言うと、一発撃った後の再射撃まで43秒。装備するポイントは軽く150をこえるぜ!』

『それもそうでしょうね!!』


Mayaは当たり前だと店番をしているAIに合いの手を入れる。


『だから、こんな装備はいらねぇんだよ。プレイヤーが悪ふざけしたのか、作って登録したは良いものの、使う機会がねぇから、格納庫のメモリを圧縮するだけの置物だな。ちなみにプレイヤーの戦闘スタイルは近接戦闘だから、この先も使うことがねぇ代物だ。』

『いい所が一つもないじゃない。』

『おう!まぁ、目立つんでとりあえずおいてるんだけどよ。これ買うやつは、かなり尖がったやつだな。』


その場にいた三人が残念なものでも見るような顔でレールガンを見上げた。


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