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上から目線の人物はやっぱりどこにでもいて・・・

やっぱりPCの方が使いやすいですね。。。

KayaがMayaの手を引いてランキング場に入ると、そこには様々なモニターが浮かんでいた。


『ランキング上位者は100番台までしか表示していないのね。』


Mayaは部屋の中央にデカデカと回転しながら浮いているパネルのタイトルを眺めながらつぶやいた。


『だね~。他にも~いろいろと~あるみたい。時計回りに見ていこう~。』


Kayaが歩き出すと、その後ろをついていくようにMayaも歩き出した。


『本当にいろいろあるわね。マシンガンの集弾率TOP。ライフル系命中精度TOP。破壊力TOP。1戦闘ごとの被弾率TOP。ん?これってワーストトップって事?』

『そうとは~限らないかも~?戦闘に慣れないうちは~上位にランクインしちゃうかもだけど~回数重ねれば~平均化されて~被弾率も~下がっていくだろうし~。』

『確かにそうね。・・・・・ないわね。』


Mayaは被弾率のランキングを見てぼそりと呟いた。


『よかったね~?』

『何が?』

『お兄ちゃんの名前が無くてよかったね~♪』

『逆よ逆。訓練や今日の戦闘含めたら、撃墜数が半端ないんだから、むしろここでランクインしてなきゃおかしいじゃない。』

『確かに~言われてみればそうかも~?』

『・・・・もしかして、アタシたち二人分合わせて1ユーザーとして平均化されてる?』

『あるかもね~。』

『まぁいいわ。次行きましょ。』


そう言って興味を失ったMayaは次のランキングに移っていく。


『アンタには関係ないだろうが!!』


斜め読みをしながら2/3程過ぎたあたりで先の方で大きな声がした。


『ん?』

『なんだろうねぇ~?』


二人はランキング表から声のした方へ視線を向けると、2人のAIが言い争っていた。


『あら?事実を言っただけよ?素直に私の話を聞けば?』

『だから、それが余計なお世話だっつってんだよ!』


多脚式の下部に人の上半身のようなアバターをしたAIと、特徴的な要素が無い人型のアバターが腕を組んで対面していた。


『大体、あなたのプレイヤーのランキングだって下の中じゃない。』

『うちの相棒は関係ねぇだろうが!!それに相棒はランキングに興味ねぇんだ!自分の作ったものでどんなことができるかを試してんだよ!』

『あら、立派な言い逃れ文句ねぇ。プレイヤーの向上心が無いとAIもダメになるのかしら?そもそも、プレイヤーのことを分かっているみたいな事を言ってるけど、親和率いくつなのよ。』

『50は超えてらぁ!』

『私は67よ。』

『くっ・・・。』

その言葉に多脚式のアバターは小さな声を漏らした。

『プレイヤーランキングだけでなく、親和率も私より低いあなたが、プレイヤーの何を知ってるのかしら?教えてもらいたいものだわ。あなたもそう思うでしょ?』


そう言って人型のアバターは周りにいた無関係なアバターに話題を振った。


『人間と俺達のスタイルは様々だ。そもそもうるさい。俺に話を振るな。』


話題を振られたAIは、目当てのランキング表から目を離すことなく軽くあしらった。


『あら、あなたも向上心が無いのね。まったく、少しは私とマスターの様にランキング向上を目指せないのかしら・・・あら?あらあら?あなた”達”がそうなのね?』


人型AIがあたりを見回し、Mayaたちを見つけると、嬉しそうな声音で歩み寄ってきた。


『あなた達、最近できたばかりの双子AIなんでしょ?さぞや優遇してもらってるんでしょうねぇ。』

『優遇?』

『ええ。だって、あなたたち、二人で一つの機体制御ができるなんて優遇以外の何物でもないじゃない。私たちが一人であくせく頑張っているところを、2つのメモリで処理できるんだから。』

『お兄ちゃんの~機体制御は~一人で~やってるよ~?』

『まぁ、ずいぶんトロイしゃべり方をするのね。』

『で?何の用?』


Mayaは一刻も早く切り上げたい一心で聞き返してしまった。


『用?私からあなた達に用なんて無いわ?あなたたちが私に用があると思って声をかけてあげたんじゃない。』

『はぁ?あぁそう。アタシたちからアンタに聞きたい事なんて無いから。』

『それじゃ~失礼します~。』


こういった手合いはかかわりに合わず、さっさと会話をぶった切るに限る。

MayaとKayaはそう判断して、早々に挨拶をして終わらせようとした。


『ふ~ん。特殊AI様はお忙しいのね。それとも、自分の事をお兄ちゃんと呼ばせているようなロリコンプレイヤーにお呼ばれでもしたのかしら?』

『あ゛ん?』


人型アバターの発言にMayaは低い声を上げて振り向いた。


『あら?図星だったの?かわいそうにねぇ。プレイヤーが変態だと心中お察しするわ。ロリコンプレイヤーが喜びそうなお世辞でも教えてあげましょうか?』

『言ってくれるじゃない。さっき、アンタに用はないって言ったけど、アンタにプレゼントだ!』


そう言って腕を振りかぶったMayaの手を絶妙なタイミングで抑え込むAIがいた。


『それじゃぁ、親和率もランキングも上の僕に対して、君は僕のマスターのご機嫌を取るために何を教えてくれるのかな?』


人型AIとMayaの間に飄々と話す甲冑を模したような装甲の人型アバターが割って入ってきた。


『おい、あいつって・・・。』

『ええ。ナンバーズよ。私、7年くらいいるけど、初めて見たかも。』

『私も私も。あのアバター見る限り、プレイヤーの素体作成スキルもめっちゃ高そうじゃない?』

『オレ、サイン欲しいんだけど、あとでもらえないかな。』

『アタシはダメもとでフレンド交換お願いしてみようかな。』


その姿に周りがザワザワとにわかに騒がしくなった。


『で?君は何を教えてくれるのかな?』


甲冑のAIはその言葉だけ再び聞き直した。

声は明るいが、その甲冑姿とのギャップからなのか、不思議な怖さを醸し出していた。


『な・・・ん・・・い、いえ。あなたみたいなエリート様に話せる内容なんてないわ。それじゃ、私、プレイヤーさんとの打ち合わせの時間が近くなってきているから、これで失礼するわ。』


人型AIは悔しそうな声を出してその場を去っていった。


『ったく、ナノ秒の世界で生きている俺達で間に合わなくなるとか、どんな人間だよ。ほんと、ああいう自分より下とみると、どこまでも突っかかってくる手合いって面倒だよな。』

『ちょっと。このプレゼント(握りこぶし)どうしてくれるのよ。』


甲冑のAIはため息をつくだけだが、Mayaは渡せなかった物理手段(プレゼント)の行き場を無くし、突っかかった。


『ん~。管理AIや人間からの査定が入って、ペナルティを受けることになっても良いなら僕が引き取るよ?』

『ペナルティ?』

『そう。過去にAI同士が、一般スペースでアバターの武装を使ってケンカしたもんだから、他のAIにも被害が出ちゃってさ、当事者のAIは凍結っていうペナルティを受けてるんだよね。さっきのは状況的に向こうが煽ってきていたから、特に問題にならなかったかもしれないけど、万が一でもリスクは犯さないに限るんじゃないかな?』

『・・・・おねぇちゃ~ん。』


Kayaは心配そうにMayaの裾を引っ張る。


『はぁ。それもそうね。ありがとう。助かったわ。』

『うわ。すごいね。僕が言っといてなんだけど、そんなすぐ割り切れる事でもないだろうに。』

『アンタが言った通りよ。リスクは背負わないに越したことは無いわ。』

『本当にすごいな。あ、自己紹介がまだだったね。僕はharuka。』

『アタシはMaya、で、こっちがKaya』

『ああ、君たちか。』


その言葉にKayaが首を傾げた。


『さっきの人も~似たような~事を言ってましたが~どういう事でしょうか~?』

『なんていえばいいのかな?君たちって双子が初めてこの世界に登録されて、みんなびっくりしたんだよね。だから、多分これからも初対面のAIは似たような反応をすると思う。』

『なるほど。そう言う事ね。』

『それじゃ、僕はもう行くね。縁があったらまた会おうね。』


harukaは別れを告げると、そのままランキング場から出ていった。それを追う様に何人かのAIが付いて行った。


『ずいぶん人気があるのね。』

『そうだね~。』

『それじゃ、残りのランキングを見てみましょうか。』

『さんせ~!』


MayaとKayaはランキングを一通り眺め終わると、ランキング場から中央市場の方へと向かっていった。


なんとかもう一本上げられました。

嫌味な人を描くのって難しいんですねぇ。

それではまた、病院で薄味のご飯を食べながらスマホで入力頑張ってみますです!

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