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準備しよう

電脳側はもうちょっと先でメインくらいの長さで記載できるようになりそうなので、後書きではなく1話分たまったら投稿していく形にしてみようと思います。

銀行でお金をいくらかおろし、ゲームセンターに向かうと、ゲーム専用のカウンターへ向かった。

幸いにも筐体は空いていて、すぐに遊ぶことができそうだった。

とりあえず2クレジット(1000円分)遊ぶことと、必要事項を入力して店員に提出すると、初参戦のお祝いにと1クレジット(500円分)をサービスしてもらえることになった。

10年近く前に発売されたゲームなのだが、いまだに人気で、割り込みやマナー違反が起きないように管理されているところが殆どらしい。

管理されていない頃はゲーマー個々の倫理観に任されていたので、廃人プレーヤーだと半日近く使い込む人もいたらしい。

どこにそんなお金があるのか知りたいものである。

店員から筐体に投入する専用のコインを2個と、使用する筐体のナンバーカードをもらってお目当ての場所へと向かう。

初めての利用ということもあって、結構わくわくする。


「さてと。」


筐体に入り、IDカードとコインを入れる。

全天モニターの正面にRoding画面が流れ、ゲームタイトルとオープニングムービーが流れる。

多分メーカーオリジナルのカスタマイズされた機体たちが縦横無尽に暴れまわり、すごくかっこいい映像だった。

そしてオープニングムービーが終わると案内用のAIが表示された。


’ようこそ[まったりゆったり]さん。これよりゲーム内の説明をさせていただきます。’


案内用のAIの説明が始まり、利用規約の再承認、ゲーム内のシステムや基本的な動作について改めて説明された。

簡単にまとめると、次のような感じらしい。

・ロックオンについてはプレイヤーの目線を筐体に設置してあるカメラで読み取って自動で判断するシステムとなっており、違う場合はデフォルト設定のロックオン切り替えボタンを押下して変更する。

・武器について、銃器系は基本持ち手と対応したトリガーボタンで対応している。その際、基本はAutoでロックオンしている対象を照準中央にしているが、ずらしたい場合はそれぞれ武器を持っている側のコントローラーの親指付近にあるジョイスティックを倒すことで意図的にずらせる。

・武器の切り替えはデフォルト設定の武器切り替えボタンを押下して変更する。

・剣器系は親指付近にあるジョイスティックを押し込みながら操作することで踏み込みなどは自動で攻撃を行う。

・スラスター系は右半分を右足のレバーを踏み込む。左半分のスラスターを左足のレバーを踏み込むことでサポートしている。

・歩く、旋回するのは足のレバーを前後することで行う。

・上昇、下降したい場合はスラスターと合わせて両手に持つレバーを外側に倒すと上昇、内側に倒すと下降に対応している。

・上体をそらすには両手のレバーを手前に引き、屈ませるにはレバーを奥に倒す。

エトセトラエトセトラ・・・・。

俺が動作のマスターをできるまでウン万円かかるんじゃなかろうか。


’お疲れさまでした。これにてレクチャーを終わります。動きや攻撃については、筐体に予備のボタンを複数用意しておりますので、サポートAIと相談の上、ショートカットキーの設定などでご対応ください。’


なるほど、だから手に持つレバーにも複数ボタンがあったのか。

てっきりリアル追及のためだけのボタンかと思った。

レクチャーを一通り終え、やっとモニターに格納庫の映像が映った。


「遅い!!」

「おそいです~!」


そして早々にMaya達に怒られた。


「仕方ないだろ?初期レクチャーがあったんだから。」

「あんなの言葉だけで覚えられる訳なじゃない。スキップすればいいのよ。スキップすれば。」

「いや、最低限動けないとダメだろ?」

「それを~サポートするのが~私たちなんだけど~!」


どうも自分たちで説明したかったらしく、役割を取られたようでふてくされているようだ。


「で、まずはどの機体で訓練するんだ?」

「まずはディフェンダー。その次アタッカーで。3ゲーム目は見込みがありそうな機体で訓練ね。」


よかった。Mayaのことだから実践あるのみと言われると思っていた。


「ん?3ゲーム目?1クレジットで2ゲームじゃなかったっけ?」

「そう。対戦ゲームをするんだったら1クレジット2ゲームだけど、訓練モードだと1クレジット3ゲームできるのよ。」

「そうしないと~お兄ちゃんみたいな新規参入者が~古参たちに~ボコボコにされて終わっちゃうの。」

「なるほど。あ~。だったら2クレジット分もいらなかったか。」

「う~ん。でも~チュートリアルの様子を見ると~お兄ちゃんの場合は~全部訓練に充てても足りないかも?」

「そうね。アンタ、どんくさいみたいだもんね。」


なるほど、よく見てらっしゃる。


「それじゃぁ~訓練モードで~お兄ちゃんはディフェンダー設定~ダメージは入らないけど~攻撃をしてくる機体を~とりあえず5機設定で行ってみようか。」

「Kaya、10機でいいわよ。」

「でも~対応で酔っちゃわない?」

「・・・・」


いや、Mayaさんよ、なんでそこでニタリと笑うんですかね。

先行きがすんごい不安なんですけど!?

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