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初の公式戦⑤

さて、おねぇちゃんは不機嫌っぽそうだけど、一旦それは置いておいて、次の戦闘の準備だ。

詳しい解析はあとでやるとして、前回の大きな反省点は2つ。

一つは遠距離のサポートということで、おねぇちゃんや疾風さんと別行動をとっていたけど、近距離武器が無い状態の今はあんまり離れすぎない方がよさそうだ。

二つ目は超長距離からの攻撃に気付けなかったこと。こればっかりは、本当にお兄ちゃんに助けられた。

ただ、これは近々で直せるものじゃないので、今日ばかりはお兄ちゃんだよりになりそうだ。


『次の~バトルフィールドは~宇宙・・・か~。」


出撃機体設定を宇宙用に切り替える。

初の宇宙戦。知識はあっても、大抵のプレイヤーが一度はぶつかる壁。

その理由は一言で言って”未体験”だからである。

地上戦は歩く、走る、跳ぶといった動作は自身がすでに経験しているため、規模は違えど、その延長的な感じと認識できるし、ブースターで飛ぶ感覚も車や飛行機で移動していると置き換えればそんな違和感はないだろう。

ただ、宇宙での体の動かし方はどんなに頑張っても経験はないだろう。

既にインストールされている時事情報では宇宙の月面都市作成に着手し始めた程度だし、一般人のお兄ちゃんが宇宙での生活経験があるなんて考えられない。


『となると~宇宙酔い対策か~。』


宇宙戦には上も下もない。なので、三半規管が弱いと一発で宇宙酔いになってしまう。

とりあえず、お兄ちゃんが映っているモニターを注意深く観察しよう。

対策をどうしようか考えていると、コックピットのモニターが格納庫から宇宙空間に切り替わると、早々に疾風さんから通信が入った。


「ソウ、宇宙戦は地上戦と勝手がガラリと変わるから、ここは俺に先陣を切らせてくれ。で、ソウは俺の後を追う様に移動してくれると助かる。」

「わかった。」

『それでは、私は疾風さんの後ろに付くように動いていきますね。」


疾風さんが移動を開始し、おねぇちゃん、お兄ちゃんと移動を開始していく。


『あ、お兄ちゃん~初めてだから~宇宙酔い対策として~ロックオンした敵を~正面に据える様に~私の方で機体制御をしたいんだけど~いいかな?』

「えっと、常に正面?」

『ん~なんて説明すればいいかなぁ~。あ、2Dシューティングゲームみたいな感じに~なっちゃうって事~。』

「因みにそれをしないと?」

『最悪~2分で口から~夢がこぼれちゃうかな?』

「・・・・ひとまず慣れるまではそれでお願い。」

『ありがと~』


うん。お兄ちゃんは夢が何なのか理解してくれたようだ。夢があふれて出禁になって私達の出番が少なくなるのは困る。

そんな話をしていると、前方で戦闘が始まった。

レーダーを見ると、3機全員いる。

それをおねぇちゃん達は二人でさばいているからすごい。


「動きが早くて狙いが定まらないな。」


お兄ちゃんがそう呟くのも分かる。相手は宇宙戦に慣れているようで、スラスターを使わずに四肢を使って姿勢を操作するのに慣れている感じだ。


『私の動きにわざとスキを作るからそこを狙ってみて。』


おねぇちゃんから通信が入り、しばらくすると、1機、ちょうどコチラに背中を向けて攻撃できる機体がロックオンできた。


「よし!」


お兄ちゃんはそれを見てトリガーを引くが、弾は敵のシールドによって阻まれてしまった。


「うわ。すごい反射神経」

『多分~AIが警戒していたんじゃないかな~。』

「なるほど、それより、移動移動」


お兄ちゃんが移動を開始すると、敵機が一斉にこちらに向かってきた。


「まずい!ソウ!こいつらの狙いはお前だ!」

『Kaya!回避優先!』


二人の通信に、してやられたと思った。

まぁ、普通に戦況を考えれば1機がどこかで狙っているってわかるもんね。

で、それを断てば背中は気にしなくていいということだ。

お兄ちゃんの体調を気にしつつ宇宙戦での回避か~。

私の性能の見せ所だね!

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