デブリーフィング
結局、浮かれていたこともあるのか、その後、撃破できたのはタンク型の1機だけだった。
その後も1クレジット分を訓練に充てたが、1訓練1機の割合で倒せればいい。という感じで、デブリーフィングは家に帰ってから行うこととなった。
家に帰り、PCに電源を入れ、ゲームアプリを起動して格納庫に移動すると、早速二人がそれぞれタブレットをいじっていた。
「あ、お兄ちゃんお疲れ~。」
タブレットから目を離さず、Kayaが声だけこちらにかけてきた。
Mayaに至ってはしかめっ面して声もかけてこない。
「えっと~。忙しい?」
「ん~。ちょっとね~。帰ってからデブリーフィングって事だったけど~、明日の~10時ごろとかでもいいかなぁ~?」
タブレットでは足りないのか、MayaとKayaの周りに次々とパネルが表示されていく。
「課題だらけで申し訳ない。明日、金霧に素体の作り方を教えてもらってきます。」
「ん~?ああ~。違うよ~今回の訓練データから~傾向を取り出そうとしているんだけど~ノイズというか~ばらつきの幅が~あまりにも大きすぎて~ピックアップに時間かかっちゃって~まだ整理できてないの~。」
「アンタの素体の強化もよろしく。」
「頑張るよ。」
「・・・・。」
「あらら。おねぇちゃん、よゆ~ないねぇ~。」
いうだけ言ってMayaはまたモニターに集中していった。
「反省会については分かった。明日お願いするよ。」
アプリを閉じようとしたとき、ふと、Kayaが強く否定したタイミングを思い出した。
忙しいとは思うけど、そこだけは気になったので聞いておくことにした。
「あ、Kaya。そういえば、前の戦闘の時に、ダメって言われたけどなんで?」
「ん~?・・・ああ~。あれは~遠距離攻撃の相手に対して~正面移動は厳禁って言いたかったの~。」
「なんで?」
「攻撃側からすれば~敵の回避行動が予測しやすいんだよ~。」
「どゆこと?」
「ん~。正面移動している敵に対して~こちらから攻撃した時~敵はどうやって回避すると思う~?」
「そりゃ、右か左かだろ?あとは~その前後の組み合わせ。」
「だよね~?でも、前後の組み合わせはあまり意味がないんだよ~。射程が変わるといっても~スラスターの向きは決まっているわけだから~劇的に変わるわけじゃないから~実質~右か左かの~2択になっちゃうの~。」
「なるほど。」
「だから~遠距離攻撃してくる敵に対しては~気づかれたら~一気に移動して~定点攻撃をするか~斜め移動で近づいていくのがベターかな~。ランダムなジグザグ移動ができれば~それが理想的かな~」
「なるほど、だから3戦目の時に回り込むようにしろって言ったのか。」
「そう言う事~。ほかに確認しておきたいことある~?」
「いや、明日でいい。ごめんね。忙しいのに。」
「い~え~。」
受け答えしてくれつつも、どこか反応が遅めなKayaに別れを言ってアプリを切ってPCの電源を落とした。
なかなかAI側メインの話がかけませんでしたが、やっと書けそう。。。




