八話 鬼の長
「如意!ここが里だ!」
そこは、、、、江戸時代の村のような光景であった。
「ここは、、」
「何かおかしいか?」
「い、いやおかしくはない。俺の見たことある場所に似ていたからな、、」
「如意様、里の案内の前に長の家にお越しください」
「姫様!ですが、、」
「父上への説明は私自ら行います。安心してください」
「ですが、、」
「くどいです。私は里に認めるため連れて行こうとしているのです」
「何か問題があるのか?」
「ああ、、長は重度の親バカでな、、男を連れてくると怒り狂うのだ、、」
「大丈夫だろ?お前に勝ったんだから戦いに身を置かない長なんて、、」
「ああ、普段は大丈夫だ。だが怒ると私でも三秒と持たない」
「それは殺せる状態であってもか?」
「ああ、殺せる状態でやっと三秒だ」
「そうか、、」
やばくね?俺は鍛冶場借りれればいいだけなんだけど、、まあ何とかなる!
きっと!多分!希望的観測を込めて!
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「、、、、」
「、、、、」
かれこれ十分以上この状態だ。早く話してほしい、、気まずすぎる
俺と長は同時に樹華に視線を向ける
もちろん早く話してほしいという念を込めて、である。
「はぁ、、分かりました」「まずこの方は元人間の如意さんです」
「ハ、ハジメマシテ、、」
「そしてこちらがわが父で長である閻亜です。
「コ、コチラコソ、、」
「そんなことより父上、この方に里へ入居してもらうことになりました」
「は、はあ⁉」「聞いとらんぞそんなこと!」
「そりゃそうですよ、今初めて言ったんですから」
「そういうこと早めに通しといてくれないかな、、わし族長なのに、、」
こいつ、、ビビりだと思ってたのに意外と図太いな、、
「で、入居という決定事項は後にして」
「ほかにもあるのか?わしに報告してないものが」
「ってか今決まって直で来たんですからこれが最速ですよ」
「そ、そうなのか、、」
「まあ、、今日からこの里でお世話になります」
「分かった、、分かった、、」
「ああ、、これはもうだめですね。頭がパンクして考えられる状態じゃありません」
「もう一つの報告は後にしましょうか」
「「では如意さん、今から里を案内します酪火はそれを見ていてください」
「護衛は!、、そいつがいるからいらなそうですね。行ってどうぞ」
「わかった」親の扱いそんなんでいいのか鬼族よ、、
そして俺は里への挨拶参りへと出向くこととした