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音の死神  作者: 里紗
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四季

 白い猫毛、白い肌、つり目の瞳は静かな黒。十四歳程度の少年と大人の間の不思議な美しさを持つ。だぼっととした白地に黒のラインが入ったパーカー、白のYシャツ、黒のタイトパンツ、黒のスニーカー、耳には白のワイヤレスイヤホン、美しい顔を覆うように黒のマスクをつけている。

『~It's a small world~♪』

微かに聞こえてくる、小さな人形達がくるくると踊りながら歌う夢の国のアトラクションの曲。少年はパーカーの右ポケットからスマホを取り出して操作すると、夜のビル街を歩き出した。


 少年は死神。あらゆる生と死を司る閻魔界の中で、最も『残業』の多い人間担当の死神だ。


 死神は、綺麗に整えられた長めの爪で摘まむようにして、パーカーの左ポケットからシルバーのシンプルなボールペンを取り出し、息を吹き掛けながら、今日も迷える人間の魂を迎えに行く。

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