表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/20

三年間の成果(スキル込み)

まだギルド内での会話は続きます。

「えと……すみません、どういうことですか?」


いきなり冒険者にならないかと聞かれてもこちらは何も知らないから困惑しかできない。


「あ、あぁ!すみません……少し暴走してしまいました」


と言うと受付嬢は俺にステータスシートを見せてくれた。


「はい、これがステータスシートなのですが、上から順に力、硬さ、賢さ、すばやさ、運と、まぁ並んでるんですね?」

「はい」


横に謎の模様があるのが少し分からんがコレも何かに関係あるのだろうか?


「はい、ソレであなたのスキルですか?この豪運と言うスキルがですね中々珍しいものなんですよ」


豪運が?運の値が異様に高くなるって何の特に……?

と顔に出てる疑問を察したのか、受付嬢は謎のパネルのようなものを出した。


「コレが最近のギルドの収入(仮)です。コチラのデータを見ると最近ギルドの依頼……と言うより依頼成功率が低くなってるんですよ」

「それと運の何の関係があるんですか?」

「はい、依頼成功率の低さはやはり魔王の侵略の影響で周囲のモンスターが強くなっているのが理由なんです」


……?ここまで言われても運の良さがそれに結びつく理由が分からない。


「で、ですね?ここからが問題です。たとえ強くても運が低いと悪天候やモンスター討伐時のアイテムドロップ数が低いと長期戦になりクエスト一つに時間が大幅に取られてしまいます。そして何よりモンスターが強化されてる場所で苦戦しつつ尚且つ長期戦」

「なるほど?死ぬ危険性が高いと」

「はい、正解です」


ということは運が高いと天候による被害に逢いにくく尚且つドロップ率も悪くないからすぐクエストが終わると……そしてそれは精神的に楽になると


「でも俺、他のステータス貧弱ですよ?」

「何言ってるんですか?貴方の力の値は相当なものですよ?そこら辺の冒険者と同じくらいか、少し高めの値ですよ?」


んな馬鹿な……レベル上げもしてないのに力が上がるわけ……いや待てよ?確かに最近重いものを持っても軽々と持てるようになってるし……。


「レベル上げだけがステータスを伸ばす方法だと思ってるんですね?それは違います。日々の鍛錬もレベルに関係せずステータスが上がる要因なんです」


……つまり、今の俺は三年前から重いものを振り回したり持ち上げたりしてたから、力の値が高いってことか。


「なのであなたのレベルは1ですがレベル20の戦士とほぼ同じ値の力を持ってるんですよ」

「は、はぁ……」

「という訳で!ぜひ冒険者になりませんか!てかなって下さい……財政が厳しいんです」


メタい話だ……まぁ強い冒険者を持たないと確かに厳しいのだろう、さらにここはRPGで言ういわゆる最初の方の町だ。まぁ完全に最初の場所って訳では無いが……ドラ○エ6的に表現するとレイ○ックとかそこら辺の城下町だが……最初の方なので強い冒険者は他の街に移動してもういないのだろう。だから強くてここを離れないそんな冒険者がいたら心強いことこの上ないって感じだろう。

だが……。


「いえ、俺は冒険者にはなれません」


俺は丁重に断る。そりゃそうだ。だって店あるもん、経営者だもの。俺一人の個人的な問題で他の人に迷惑がかかるのは俺も忍びない。し、俺は戦いたくなくて農家になってるんだからなりたいわけがない。


「そ、そうですか……」


受付嬢が悲しそうにこちらを見るが、俺だって譲れないものが一つや二つある。俺は平穏にあの勇者四人組(ここであったアイツには期待してない)が魔王討伐してくれるのをゆっくり待つ村人で居たいのだ。

トールのステータスはこんな感じです。

力124

守34

賢86

速52

運999

【スキル】「豪運」「無限収納」「土の加護」


「土の加護」については後々語りますが、受付嬢はこれがどんな能力かは知らなかったので特に言及してない感じです。まだあの受付嬢は新人なんです。


ちなみに○ラクエ5で言うところのライ○ハット城、ドラク○7で言うところのグランエ○タード城です。

うん、我ながらわかりやすい説明だ

(ドラクエ勢以外分からない奴)



では次回!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ