土魔法
また毎週投稿するのでこの一ヶ月くらい何があったかは気にしないで欲しい
翌日、スキルの恩恵を知れたことに少し嬉しさを感じつつ、いつものように農作業をする。
「……いや、よく考えたら別に知らなくてよくね?」
と俺は不意に思ってしまう。いや、よく考えなくても別に困らないし、何故俺はあそこまで気になったんだ?
後方の憂いは断った方がいい…のかもしれないが別に憂いてないしな……。
「なんで俺はあんなに本気で探そうとしたんだ…?」
まぁいいか…気にしたら負けな気がしてきた。
ということで俺は今日も農作業をするのだが……最近ミミズが多い気がする。俺はそう思いつつ目の前のミミズを殴り飛ばす。ワンパン出来るほどに成長したこの拳は本来なら現在レベル1の人間が出せるものではないらしいのは知ってるがやはりコレに苦戦する冒険者がくそ弱いと思ってしまうのも事実だった。
と俺が耕作していると、今度はトンボみたいなのが飛んできた。
「なんだアレ…初めて見るヤツだな、モンスターだろうな、あの大きさで魔物じゃない、っていうのは無理があるだろうな」
俺はミミズで大体それを把握した。この世界は動物がでかいんじゃなくてこの世界の魔物だから動物がでかいんだと。
「だが今回は宙に浮いてるしなぁ。魔物とはいえ倒し方が分からん。魔法とかあるなら別にいいんだが無いしなぁ」
と俺が目の前で敵意丸出しでこちらを睨むトンボと向かい合う。
「……!土の加護って土が操れるのでは?確か土魔法なるものが存在するはず……!」
『スキル、土魔法を取得しました』
と俺がそう思い立った瞬間、脳に謎のアナウンスが流れる。
コレだ!使い方は何故かわかった。土の加護の恩恵なのかスキルを覚えたらこうなるのか分からないが、コレは使える!
「ディグ!」
と俺がそう唱えて、魔法の形を想像する!イメージは土が隆起してトンボを貫くイメージで。
と俺が想像した通りに魔法は動き土から槍のような形で急速にトンボに向かい、トンボの身体を貫通。トンボは突然のことに驚く間もなく即絶命してしまった。
「……アレ、なんか勝っちゃった。アレ俺確か魔法力みたいなのくそ低いんじゃなかったのか?」
俺はあまりにも呆気ない勝利に驚くが、まぁ雑魚い敵だったのだろうと考え直しそのまま耕作を再開した。コレは後でギルドに持っていかなきゃな……。
そして朝食の時間、だがさすがにミミズとトンボの血とか少し浴びてたのでその前にスッキリしようと朝風呂を嗜むために一旦農作業を止め、リーンとかに見つからないように(朝から汚いものを見せたくないという俺なりの配慮である)風呂場へと向かい、風呂場のドアを開ける。
とそこにはマリンがいた。
全裸で。
「………………」
俺は無言で閉めた。彼女に何か言われる前に無言で。そしてそのままその場を立ち去……、
バンッ!とドアが開く。もちろん着替えてはなかったし、なんならタオルすら巻いてなかった。
「なんか言ってくださいよ!トールさん!」
「なんで見なかったことにしたのに、見せに来るかなぁ!」
「見せに来るって…痴女みたいに言わないでくださいよ!未来の嫁なら裸見られるくらい気にしません!」
「俺が気にするんだよ!」
もうちょっと姫として…っていうか女の子としての自覚を育てるべきじゃなかったのかな!王様は!と王様の悪口も言いそうになったが、流石に口にとどめた。
「……そ、そうですか、じゃあいいです……」
と何故かいきなり赤面して扉を閉めた。いや、今度はなんだ?自分のやってる事に気付いて今更恥ずかしくなったのか?
といきなり心変わりしたことに俺は少し驚いたが、女の子としての自覚はまだあったようだ。王様、ごめん。
そしてその後めちゃくちゃ顔を真っ赤にしたマリンがそのまま風呂場の方から出て俺と顔を合わせずに通り過ぎたので、恥ずかしかったんだな。気の迷いってやつか。と自己解釈してそのまま風呂へ入った。
風呂場での話
「トールさんが、私の裸を見て気を使ってくれたってことはちゃんと女の子として見てもらえてるんだよね?てっきりリーンちゃんみたいに妹とか娘、みたいな感じに見られてるのかと思ったけど…ちゃんと私の事、異性としての女の子として見てくれてた……」
とめちゃくちゃ恥ずかしくなってしまったマリン姫なのでした。




